5月はイベントがいっぱい♪ ツツジ咲き誇る「妙満寺」の見どころガイド

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京都のお寺探訪 22 

彩りあふれる花々の季節がやってきました! 洛北・岩倉にたたずむ妙満寺は、京都でも有数のツツジの名所。この春に本坊庭園「雪の庭」の改修工事が終了し、現在開催中のJR東海「花咲く京都キャンペーン」の対象寺院のひとつでもあります。今回は、そんな話題の“花の寺”の歴史や見どころなど、訪れる前に知っておきたいポイントをお届けします。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

妙満寺の歴史を知る

  • 本堂横には印象的な仏舎利大塔がそびえ立ちます。

    本堂横には印象的な仏舎利大塔がそびえ立ちます。

  • 本堂前で振り返ると、雄大な比叡山が!

    本堂前で振り返ると、雄大な比叡山が!

顕本法華宗の総本山である妙満寺。その歴史は、康応元年(1389)六条坊門室町(現在の烏丸五条あたり)に建立されたことにはじまります。幾度かの兵火に遭い、移転を繰り返した後、豊臣秀吉の時代に寺町二条へ。約400年にわたり“寺町二条の妙満寺”と親しまれてきましたが、時代と共に都市化が進み、喧噪から逃れるため、昭和43年(1968)に現在の地へ移られたそうです。

山門をくぐると、インド・ブッダガヤの大塔を模した仏舎利大塔がそびえ立ち、他の京都のお寺にはない異国情緒がただよいます。本堂前で振り返ると、正面には雄大な比叡山。この風景を眺めると、自然豊かな地までやってきたことがよくわかりますよね。風景だけでなく境内は静けさに包まれ、のんびり過ごせるのも魅力です。

例年5月上旬~中旬には、ツツジが見頃に♪

  • 山門前に咲き誇るツツジ。

    山門前に咲き誇るツツジ。

  • ツツジの開花前は、緑豊かです。

    ツツジの開花前は、緑豊かです。

妙満寺が一年で最も華やぐのが、例年5月上旬から中旬にかけて。境内全体で3,000株ものツツジが植えられ、特に山門前の光景は圧巻! カラフルな花々に彩られ、ずっと眺めていたくなります。緑に包まれる山門も良いですが、ツツジが咲き誇ると一段と華やかな印象に♪
  • ツツジと青もみじが美しい参道。

    ツツジと青もみじが美しい参道。

  • 色とりどりの花が咲き誇ります。

    色とりどりの花が咲き誇ります。

山門前に注目しがちですが、ツツジは境内の至るところに。山門をくぐり右側奥の藤右衛門桜の周りにも咲くので、お見逃しなく。この時季は青もみじも美しく、境内全体が爽快な空気に包まれています。

ツツジと仏舎利大塔をモチーフにした「切り絵御朱印」は5月末まで

  • 切り絵御朱印 1枚1,500円 

    切り絵御朱印 1枚1,500円 

  • ツツジと一緒に撮影してみました♪

    ツツジと一緒に撮影してみました♪

数年前より、各地でじわじわ人気を集めている「切り絵御朱印」。妙満寺では、2022年4月1日(金)より、ツツジと仏舎利大塔をモチーフにした切り絵御朱印を授与されています。色は緑とピンクの2種類。5月31日(火)までの期間限定(なくなり次第終了)となるので、気になる方はお早めに。

2022年春、「雪の庭」が生まれ変わりました

雪化粧の「雪の庭」。

雪化粧の「雪の庭」。

ツツジを楽しんだら、本坊の庭園鑑賞へ。京都には“俳諧の祖”と称される江戸時代の歌人・松永貞徳(まつなが ていとく)が作庭したという「雪月花の三名園」があり、そのひとつ「雪の庭」を遺すのが妙満寺です。寺町二条に位置した頃に作られ、現在地へは石組をそのままに本坊庭園として移築されました。冠雪した比叡山の借景が美しいことが名前の由来で、その名の通り、冬にこそ眺めてみたいお庭です。
  • 改修後の「雪の庭」。

    改修後の「雪の庭」。

  • 美しい白砂と苔。

    美しい白砂と苔。

  • いろんな角度から眺めてみてくださいね。

    いろんな角度から眺めてみてくださいね。

お寺を代表するこのお庭が2022年1月から3月にかけて行われた改修工事により、この春、新たなお庭へと生まれ変わりました。改修にあたり、白砂や手水鉢の入れ替え、苔の植え付けなどが行われたそう。室内は赤い毛氈の上に円座が置かれ、ここから眺めると四角い額に入ったアートのようにも見えます。腰掛けてじっくり眺めてみましょう。

\雪月花の庭とは?/
⇒「令和再興! よみがえった「雪月花の三庭苑」を特別プランで楽しむ」(2022年2月公開)はこちら
★特別プラン『妙満寺「雪の庭」 夕暮れ拝観』は2022年5月13日(土)・14日(日)に実施(要事前申込み)。詳細はブログよりご確認ください。

【5月のイベント情報 ①】
JR東海「花咲く京都キャンペーン」の「花の間」と「花御朱印」

  • 花の間

    花の間

  • 花の間

    花の間

JR東海では3月より「花咲く京都キャンペーン」を開催していますが、妙満寺は対象寺院のひとつで、特別企画の「花の間」と「花御朱印」、どちらも実施されます。「花の間」は2022年5月13日(金)から6月5日(日)に登場し、先程ご紹介した「雪の庭」を望む本坊の室内が花のアート空間に♪ 例年5月下旬は「雪の庭」のサツキが見頃を迎えるシーズン。「花の間」と「雪の庭」がどのような光景になるのか、今から楽しみですね。
※「花の間」はどなたでもご覧いただけます(要拝観料)。

そして「花御朱印」は2022年4月15日(金)から5月19日(木)に拝受できます。イラストレーター・たなかみさきさんのデザインで、ツツジと仏舎利大塔が描かれた華やかな花御朱印。こちらはプラン購入者のみ授与いただけます。購入方法・詳細は「花咲く京都キャンペーン」でご確認ください。

\花御朱印のいただき方をご紹介!/
⇒「花御朱印めぐり 第2期がスタートしました」(2022年4月公開)はこちら

【5月のイベント情報 ②】
素敵な妙満寺を撮りたい! プロカメラマンのレクチャー付き撮影会

雪の庭※5月下旬イメージ。

雪の庭※5月下旬イメージ。

花々や「雪の庭」「花の間」など、見どころがいっぱいの5月の妙満寺。せっかくなら素敵な写真を撮ってみたいですよね。そんな皆様に向け、プロカメラマン・坂本大貴さんに撮影方法をレクチャーいただく撮影会イベントが行われます。撮影方法の疑問なども、気軽に質問してみましょう。お手持ちのカメラはもちろん、当日は、パナソニック社のカメラ(LUMIX G100)を使って本格的な撮影も楽しめます(※数に限りがあります)。撮影会前には、お坊様のご案内で拝観できるのも嬉しいポイント。ぜひ、お申込みください。

■プロ写真家に教わる!撮る!初夏の花寺撮影会 ※要事前申込み
【日程】2022年5月15日(日)・28日(土)
    13:15~15:00頃
【料金】8,900円
⇒詳細・申込みはこちら
※EX 旅のコンテンツポータル限定プランとなり、EXサービス・J-WEST会員の方のみお申込みいただけます。会員でない方は新規会員登録が必要となります。

\「そう京」イベントでも実施します!/
⇒「プロカメラマンと巡る初夏の妙満寺特別撮影会」(2022年5月29日実施)はこちら

四季折々に訪れたい妙満寺

  • 桜シーズン。

    桜シーズン。

  • 紅葉シーズン。

    紅葉シーズン。

  • 12月には「大根だき」が行われます(※)。

    12月には「大根だき」が行われます(※)。

今回は5月に注目してお届けしましたが、春の桜、秋の紅葉シーズンも美しいお寺です。12月には「成道会」にあわせて、無病息災を願い「大根だき」が振る舞われています(※)。そして「雪の庭」は雪が降る頃にこそ、訪れたいところ。四季折々の妙満寺へぜひお参りください。
※2022年は12月4日(日)を予定されていますが、中止の場合もあります。事前に公式ホームページをご確認ください。

妙満寺
【拝観時間】6:00~17:00、本坊は9:00~16:00
【拝観料】境内無料、本坊500円 ※桜・ツツジ・紅葉シーズンは境内・本坊500円
【電話】075-791-7171
【アクセス】京都バス「幡枝(妙満寺)」バス停下車すぐ、地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩約20分、叡山電車鞍馬線「木野駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://myomanji.jp
【公式Facebook】https://www.facebook.com/myomanji
※掲載内容は2022年5月2日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。

Written by. かりー

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