参道から境内の随所で出会う、かわいらしい数多のタヌキの置物・・・ ここは狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)。一乗寺エリアのなかでも奥地の山間にたたずむ、知る人ぞ知るお寺です。新緑の美しいシーズンに、タヌキだけではない、自然豊かなお寺の歴史や見どころ、アクセス方法などをご紹介します。
\ 狸谷山不動院は「花咲く京都」実施社寺です /
一乗寺エリアの奥地にたたずむ、狸谷山不動院
紅葉名所やラーメン街道で知られる一乗寺エリア。京都駅からは市バス5系統で50分程の場所に位置します。狸谷山不動院へは「一乗寺下り松町」バス停で降り、もみじ名所の詩仙堂や宮本武蔵ゆかりの八大神社の前を通り、さらに奥へ。急勾配の道を10分程歩くと、タヌキの置物たちと鳥居が迎えてくれます。ここから続くのは、鬱蒼とした木々に抱かれる長い石段・・・ その数250段! 息を切らしながら上りきると本堂に到着です。山寺だけに、時折、鳥の声も響きわたり、まるでハイキング気分。お参りに訪れる際は、断然、歩きやすい靴がおすすめです。
お寺の歴史を知る
まずはお寺の歴史についてご紹介しましょう。
はじまりは、享保3年(1718)、ひとりの僧・木食正禅朋厚(もくじきしょうぜんともあつ)が、霊験あらたかな一乗寺狸谷の洞窟に入山し、石造の不動明王像を安置したことから。それ以来、人々は山道を登り“狸谷のお不動さん”へお参りに訪れたといいます。そして安置から230年もの時を経た昭和19年(1944)、寺法が定められ、真言宗修験道大本山 狸谷山不動院として中興開山。洞窟内の御本尊・不動明王像を守るため旧本堂や諸堂が建てられ、山道に石段が整備されていきました。“お寺”としての歴史はまだ新しく、来たる令和6年(2024)に中興開山80年を迎えます。
現在の本堂は、昭和61年(1986)に建てられたもの。清水寺の“清水の舞台”と同じ懸崖造り(けんがいづくり)で、山の斜面からせり出すように建つ光景が印象的です。
はじまりは、享保3年(1718)、ひとりの僧・木食正禅朋厚(もくじきしょうぜんともあつ)が、霊験あらたかな一乗寺狸谷の洞窟に入山し、石造の不動明王像を安置したことから。それ以来、人々は山道を登り“狸谷のお不動さん”へお参りに訪れたといいます。そして安置から230年もの時を経た昭和19年(1944)、寺法が定められ、真言宗修験道大本山 狸谷山不動院として中興開山。洞窟内の御本尊・不動明王像を守るため旧本堂や諸堂が建てられ、山道に石段が整備されていきました。“お寺”としての歴史はまだ新しく、来たる令和6年(2024)に中興開山80年を迎えます。
現在の本堂は、昭和61年(1986)に建てられたもの。清水寺の“清水の舞台”と同じ懸崖造り(けんがいづくり)で、山の斜面からせり出すように建つ光景が印象的です。
本堂からの眺め。谷の向こうに京都市街が見え、頑張って登ってきたことがよくわかります。
御本尊を間近に! 「洞窟内陣の特別参拝」は6月30日まで
御本尊・不動明王像
洞窟内陣の御本尊・不動明王像は、通常、間近に拝むことはできません。そんななか、平成30年(2018)に不動明王像安置300年を記念して「洞窟内陣の特別参拝」が行われ、多くの方がお参りに訪れたそうです。「まだお寺として整備されていなかった時代の人々と同じように、間近で拝んでいただきたい」との思いから、今では毎年期間限定で内陣に入りお参りができるようになりました。実際に間近にすると、お姿がよくわかり、鋭い眼光に驚きます。この春の特別参拝は3月1日(水)から6月30日(金)まで。貴重なひとときをぜひ体験してみてください。
■不動明王特別洞窟内陣参拝
【日程】2023年3月1日(水)~6月30日(金)
10:00~15:00
【入山料】500円
■不動明王特別洞窟内陣参拝
【日程】2023年3月1日(水)~6月30日(金)
10:00~15:00
【入山料】500円
ご利益は、厄除け・ガン封じ・交通安全・・・ 芸事上達も!
不動明王像は災難を祓う仏様とされ、厄除け・ガン封じのご利益で知られています。鋭い眼光に見つめられたら、災いもいっきに吹き飛ばしてくれそうですよね。本堂前に数多くのガン封じ・病気平癒の「願掛け札」が奉納されることからも、その信仰の篤さがうかがえます。授与所で「願掛け札」を拝受し、身体の不安なところ・悪いところに丸を付け、本堂前にくくり祈願しましょう。
厄除け・ガン封じのほか、交通安全をイメージされる方も多いのではないでしょうか。実は、戦後の車社会の到来により、京都でいちはやく自動車の交通安全祈祷を始められたのが狸谷山不動院なのだとか! そのことから「交通安全は狸谷へ」と言われるようになり、今では年間1万台近くの自動車祈祷を行われているそうです。
※自動車祈祷の詳細は公式ホームページにてご確認ください。
※自動車祈祷の詳細は公式ホームページにてご確認ください。
狸(他抜き)鈴守 1個 800円
さらに最近では、たぬきを「他抜き=他を抜く」という意味合いから、スポーツや芸事上達のためにお参りに訪れる方も多くいらっしゃいます。
なぜ、タヌキの置物があるの?
山伏(修験者)の格好をしたタヌキさん
古くからこの地が「狸谷」と呼ばれたことから、“狸谷のお不動さん”と親しまれてきました。
今では境内でおなじみのタヌキの置物ですが、お寺の方にお伺いすると、1970年頃から参拝者によって置かれるようになり、その数は300を超えるそうです。
今では境内でおなじみのタヌキの置物ですが、お寺の方にお伺いすると、1970年頃から参拝者によって置かれるようになり、その数は300を超えるそうです。
鳥居付近の大集合にはじまり、七福神と楽しげに並ぶタヌキさん、石段で段数を教えてくれるタヌキさん・・・ 大きさや格好、表情も様々で、見ているだけで楽しい気分になります♪
たぬきみくじ 1個 800円
ちなみに授与品のいちばん人気は「たぬきみくじ」だそう。ぽっこりとしたお腹に、おみくじが入っています。ひとつひとつ愛らしく、お参りに訪れたら「たぬきみくじ」を引かずにはいられません。
剣豪・宮本武蔵ゆかりの地でもあります
境内には剣豪・宮本武蔵ゆかりの滝もあります。宮本武蔵は吉岡清十郎一門との「下り松の決闘」を前に、この滝にうたれ修行し、不動明王の右手に持つ剣の極意を感得。己の恐怖、煩悩にも打ち勝ったことから、現在は“煩悩を洗い浄める滝”ともいわれます。本堂へ続く石段の途中にあるので、立ち寄ってみましょう。
※現在、滝行はできません。
※現在、滝行はできません。
「花咲く京都キャンペーン」の“切り絵御朱印”
切り絵御朱印
最後に2023年初夏のおすすめ情報をお届けします!
狸谷山不動院は、現在、JR東海が開催中の「花咲く京都キャンペーン」の対象社寺のひとつ。「切り絵御朱印プラン」(入山料含む※要事前申込み)では本堂と青もみじをモチーフにしたオリジナル切り絵御朱印がいただけます。初夏の狸谷山不動院をたっぷり満喫した後は、御朱印から青もみじに思いを馳せてみませんか。
\“切り絵御朱印”の詳細をチェック/
⇒「花咲く京都キャンペーン」特設ページはこちら
【切り絵御朱印】2023年4月18日(火)~6月30日(金)
■狸谷山不動院
【拝観時間】9:00~15:00
【拝観料】境内無料、入山料500円
【電話】075-722-0025
【アクセス】市バス「一乗寺下り松町」バス停から徒歩約20分 Google map
【公式ホームページ】http://www.tanukidani.com
【公式Facebook】https://www.facebook.com/tanukidanisan
【公式Twitter】https://twitter.com/tanukidanisan
【公式Instagram】https://www.instagram.com/tanukidanisan/
狸谷山不動院は、現在、JR東海が開催中の「花咲く京都キャンペーン」の対象社寺のひとつ。「切り絵御朱印プラン」(入山料含む※要事前申込み)では本堂と青もみじをモチーフにしたオリジナル切り絵御朱印がいただけます。初夏の狸谷山不動院をたっぷり満喫した後は、御朱印から青もみじに思いを馳せてみませんか。
\“切り絵御朱印”の詳細をチェック/
⇒「花咲く京都キャンペーン」特設ページはこちら
【切り絵御朱印】2023年4月18日(火)~6月30日(金)
■狸谷山不動院
【拝観時間】9:00~15:00
【拝観料】境内無料、入山料500円
【電話】075-722-0025
【アクセス】市バス「一乗寺下り松町」バス停から徒歩約20分 Google map
【公式ホームページ】http://www.tanukidani.com
【公式Facebook】https://www.facebook.com/tanukidanisan
【公式Twitter】https://twitter.com/tanukidanisan
【公式Instagram】https://www.instagram.com/tanukidanisan/
※掲載内容は2023年5月12日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。