知っていれば京都ツウ!? 神社の個性的な鳥居

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大岩神社

大岩神社

神社にお参りすると、はじめに目にするのが鳥居。数多くの神社があるだけに、京都には個性的な鳥居もあります。一見、同じように見えますが、よ~く眺めてみると意外な発見があるかも・・・ お参りの際はぜひ注目してみてください。

【伏見稲荷大社】朱塗りのトンネルは圧巻! “千本鳥居”

まず京都の鳥居といえば、お稲荷さんの“千本鳥居”をイメージされる方が多いはず。朱塗りの鳥居がズラリと連なる光景は、あまりにも印象的ですよね。これは江戸時代以降に、願いごとが「通るように」また「通った」ことへのお礼をこめて、鳥居の奉納が広まったことによるものとされ、いまでは境内全域に約1万基が並ぶといいます。

伏見稲荷大社
【参拝時間】境内終日自由
【電話】075-641-7331
【アクセス】JR奈良線「稲荷駅」からすぐ、京阪本線「伏見稲荷駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://inari.jp/

【御金神社】キラキラ輝く金色の鳥居

金属・鉱物の神様、金山毘古命(かなやまひこのみこと)を祀ることから、金運のご利益で有名な御金(みかね)神社。目印は、キラキラの金色の鳥居。京都の老舗金箔メーカー・堀金箔粉(ほりきんはくふん)によって屋外でも色褪せない塗料が施され、輝きを放ちながら参拝者を迎えてくれます。ちなみに、お参りで鳴らす鈴緒や御守りなどの授与品も金色づくし。キラキラに包まれ、金運アップへと導いてくれそうです。

御金神社
【参拝時間】境内自由、授与所10:00~16:00
【電話】075-222-2062
【アクセス】地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://mikane-jinja.or.jp

【恵美須神社】鳥居でにっこり微笑む恵美須様

商売繁盛の神様で知られる恵美須神社。二の鳥居の中央には扁額ではなく、にこやかな恵美須様。お顔の前の熊手に向かってお賽銭を投げ入れ、成功すれば縁起が良く願いが叶うと言われています。実際にチャレンジしてみると、結構高さがあるので力加減が難しい(汗) くれぐれもまわりの方に気をつけて、投げてみてください。

恵美須神社
【参拝時間】8:30~17:00(御朱印は~16:30)
【電話】075-525-0005
【アクセス】市バス「河原町松原」バス停から徒歩約8分、京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約6分 Google map
【公式ホームページ】http://www.kyoto-ebisu.jp/

【平安神宮】岡崎エリアのシンボル! 京都最大の“大鳥居”

京都の文化ゾーン・岡崎のランドマーク的な存在ともいえる、平安神宮大鳥居(国登録有形文化財)。平安神宮の創建は明治28年(1895)ですが、実は鳥居が出来たのはその30年ほど後のこと。昭和天皇の御大典を記念し、昭和4年(1929)に造営され、当時は国内最大の鳥居だったそう。現在は京都最大を誇り、その大きさはもちろん、柱の太さも圧巻です。

平安神宮
【参拝時間】6:00~18:00(季節により異なる)、神苑8:30~17:30(季節により異なる)
【参拝料】境内無料、神苑600円
【電話】075-761-0221
【アクセス】市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」バス停から徒歩約5分、地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】https://www.heianjingu.or.jp/
【公式Twitter】https://twitter.com/kyotoheianjingu
【公式Instagram】https://www.instagram.com/heianjingu_official/

【木嶋坐天照御魂神社】3つの鳥居を組み合わせた“三柱鳥居”

「蚕ノ社」の名でも知られ、渡来系の有力豪族・秦氏との繋がりが深い木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)。木々に囲まれた境内の神池「元糺の池」には、“京都三珍鳥居”のひとつに数えられる、3つの鳥居を組み合わせた三柱鳥居があります。中央には御祭神が降り立つ神座である組石。一説に、これは景教徒(キリスト教ネストリウス派)だった秦氏の遺物で、三位一体を表すのではないかといわれています。

木嶋坐天照御魂神社[蚕ノ社]
【参拝時間】境内自由
【電話】075-861-2074
【アクセス】市バス「蚕ノ社」バス停から徒歩約2分、嵐電嵐山本線「蚕ノ社駅」から徒歩約6分 Google map

【錦天満宮】繁華街のビルに貫通する鳥居

「京の台所」として名高い錦市場の東に佇む錦天満宮。ビルの間に立つ鳥居をよく見ると、横材の両端部分が壁を貫通しています! 昭和10年(1935)に鳥居が建てられた後、両側に横材の高さよりも低い建物が建てられることに。柱の幅を基準に、それぞれ敷地が割り当てられたそう。その後、建物の建て替えで鳥居よりも高くなったことから、横材が両側の建物に干渉してしまい、現在の姿になったそう。神社と繁華街が共存し、「鳥居を守ろう」という街の方々の温かい気持ちから生まれた風景です。

錦天満宮
【参拝時間】8:00~20:00
【電話】075-231-5732
【アクセス】地下鉄烏丸線「四条駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】https://nishikitenmangu.or.jp/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/nishikitenmangu

【厳島神社】池の弁天さんの神前に立つ“唐破風鳥居”

京都御苑内・九條池のほとりに鎮座し、「池の弁天さん」の名で知られる厳島神社。室町時代の作と伝わる石造りの鳥居は、笠木(一番上の横材)と島木(笠木の下に付いている横材)が湾曲しているのが全国的にも珍しく、“唐破風鳥居”と呼ばれています。国の重要美術品にも指定され、京都三珍鳥居のひとつです。

■厳島神社
【参拝時間】境内自由(社務所は毎月1・5日の8:00~16:00)
【電話】075-211-4769(菅原院天満宮神社)
【アクセス】地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://sugawarain.jp/about/concurrent/

【大岩神社】堂本印象がデザインした芸術的な鳥居

伏見区の大岩山の山頂付近に鎮座する大岩神社。参道(山道)を進んだ先に、洋風のオブジェのような鳥居が現れます。この斬新な鳥居をデザイン・寄進したのは、京都を代表する近代日本画家・堂本印象。ウサギや鳥、地蔵などが鳥居に施され、まるで“アート作品”。参道をさらに進んだ先にもうひとつ堂本印象の鳥居があります。「京都一周トレイルⓇ」のコースの一部にもなっているので、トレイルを楽しみながら訪ねてみましょう。
※山道ですので、歩きやすい靴でお越しください。

■大岩神社
【参拝時間】境内自由
【アクセス】JR奈良線「JR藤森駅」から徒歩約40分、京阪バス「深草馬谷町」バス停から徒歩約20分 Google map

【野宮神社】『源氏物語』にも描かれた“黒木鳥居”

嵐山の人気スポット「竹林の小径」近くに鎮座する野宮神社。正面に立つ“黒木鳥居”は、樹皮が付いたままのクヌギの木を使用し組み建てられており、なんと日本最古の鳥居様式と伝わります。その様子は、紫式部によって書かれた『源氏物語』の第十帖「賢木」の巻にも登場。平安時代に思いを馳せながら、くぐってみてください。

野宮神社
【参拝時間】境内自由、授与所9:00~17:00
【電話】075-871-1972
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】http://www.nonomiya.com/
※掲載内容は2023年8月23日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. 「そう京」編集部

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