南を除く、三方が山に囲まれた京都の街。
旅に訪れると、ほとんどの場所から山が見え、都会でありながら自然が身近にあることに気付きます。
その山並みをぐるっと京都市一周するように結ばれたトレッキングコースが「京都一周トレイル®︎」。
気軽に楽しめることから、地元の家族連れからお年寄りまで幅広い世代の方に親しまれています。
「京都一周トレイル®︎」は、京都市をはじめ京都府山岳連盟、京阪電気鉄道、阪急電鉄、西日本ジェイアールバス、京都市交通局、京都大阪森林管理事務所、京北自治振興会、京都市観光協会で構成される「京都一周トレイル会」によって整備されている、歩きながら京都の自然や歴史、観光を楽しめるトレッキングコースです。
「京都一周トレイル®」は京都一周トレイル会の登録商標です。
提供:京都観光Navi
エリア別 「京都一周トレイル®︎」コース
「京都一周トレイル®︎」は、その名の通り京都市をぐるっと一周できるようにコース設定されていますが、そのコースを東山・北山東部・北山西部・西山・京北の5つに分割して楽しむことができます。レベルも気軽な“初心者向け”からダイナミックな風景が楽しめる“中級者向け”まで、さまざま。観光・歴史・風景など、特色あふれるコースからご自身にあったトレッキングコースを探してみてください。
東山コース
東山コースは、京都観光を代表するスポットに随所で出会えるのが魅力。市街地からの交通も便利で名所観光とトレイルの組合せがしやすく、初心者におすすめです。伏見桃山にはじまり伏見稲荷大社の千本鳥居を経て、清水寺裏手の清水山、インクライン、哲学の道、比叡山へ。京都タワーや平安神宮の大鳥居、京都御所など京都市中心部のほか、反対側の山科エリアの眺望も見どころ。広範囲ですが観光地が集まるエリアとあって麓にお店が多く、名物のお弁当やお菓子を携えてトレイルを楽しんでみてはいかがでしょう。コース近くには酒処・伏見もあり、地酒で1日を締めくくるのも良さそうです。
北山東部コース
京都市の北側に位置する、自然豊かな北山。東部コースは比叡山 延暦寺から里山、大原・静原を経て、鞍馬、貴船、二ノ瀬へと続きます。名だたる僧が修行に励んだ比叡山、平安貴族の隠棲の地・大原、牛若丸の修行の地・鞍馬山など、数多くの物語がつまったエリアです。比叡山内に広がる延暦寺では境内がコースの一部となり、由緒あるお堂をめぐりながら、琵琶湖も一望できます。大原には、三千院など腰掛けて庭園鑑賞ができるお寺が多く、散策の疲れを癒してくれそう。コスモスや彼岸花、赤紫蘇畑など、四季折々ののどかな風景に、この地ならではの滋味あふれる名物グルメも見逃せません。
北山西部コース
京都市北側に広がる北山の西部コースです。二ノ瀬から、かつての氷の生産地・氷室を経て、京見峠、三尾、清滝へ、まっすぐのびる北山杉の景観も見どころの山道。東山連峰の大文字山のほか、西山や桂川の眺望も楽しめます。京見峠から南へ下ると、源光庵や光悦寺など人気の古寺が並ぶ鷹峯エリアへ。三尾エリアは京の避暑地で、紅葉名所として名高い名刹もあり、神護寺では爽快なかわらけ投げにチャレンジするのも一興。渓谷美やせせらぎが楽しめる清滝川、秘境・沢ノ池など、緑だけでなく水景の美しさも実感できるコースです。昼食は、山中の人気洋食店「山の家はせがわ」がおすすめ。
西山コース
東山と同じくアクセスも良く、人気観光スポットと自然をたっぷり楽しめる西山コース。愛宕山の麓、清滝から昔ながらの鳥居本の町並みを通り、嵯峨野・嵐山、松尾山、上桂へ続きます。眺望のポイントは、保津峡や渡月橋など。天気の良い日には比叡山まで見渡せます。嵯峨野・嵐山エリアは京都屈指の観光地で、竹林の小径に新旧のお店が並ぶ嵐山商店街などお楽しみが豊富。コース上には、あだし野念仏寺、二尊院、常寂光寺、御髪神社があり、お参りしながら歩きましょう。上桂エリアの鈴虫寺や“竹の寺”こと地蔵院も見逃せません。1日の疲れは、日帰り温泉「風風の湯」、嵐電・嵐山駅構内の足湯で癒して。
京北コース
三尾より北西へ、京都駅からバスで90分ほどに位置する京北町。京都丹波高原国定公園に属し、大部分が森林地帯となる、この地域を一周するのが京北コースです。どこを切り取っても自然豊かな風景が楽しめ、特にパラグライダー離陸場跡からの大パノラマがおすすめ。国の天然記念物指定の桜が咲く常照皇寺や明智光秀ゆかりの慈眼寺、北山杉に抱かれる賀茂神社など、見どころも多くあります。京都一周トレイル®最長のコースとなりますが、現地に泊まり、京北の暮らし、食べ物などの魅力に浸りながら過ごしてみてはいかがでしょう。さらに奥深い京都を楽しみたい方におすすめのコースです。
「京都一周トレイル®︎」公式ガイドマップ
トレイルをお楽しみいただくため、公式ガイドマップを利用し計画を立てることをおススメしております。販売場所は「京都一周トレイル®︎」公式サイトよりご確認ください。また、公式サイトにはコースの最新情報・注意箇所等が掲載されますので、事前に確認をしましょう。