初秋はゆるり。お寺の“名庭”を眺めながら抹茶を

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宝泉院

宝泉院

忙しい日々を抜け出して、京都のお寺へ。各寺院の歴史ある庭園を前に、抹茶をいただきながらほっとひと休み。お庭を眺めていると、なんだか心が癒やされたり、パワーが沸いてきたりと感じ方も人によって様々です。コロナ禍で抹茶の接待を休止されていたお寺もありましたが、現在は多くが再開されています。お気に入りのお庭で抹茶を一服、初秋のすてきな時間を過ごしてみませんか。

【三千院】庭園鑑賞の特等席で、抹茶を一服

  • 客殿から眺める「聚碧園(しゅうへきえん)」。

    客殿から眺める「聚碧園(しゅうへきえん)」。

  • 縁側に敷かれた赤い毛氈(もうせん)が、お茶席です。

    縁側に敷かれた赤い毛氈(もうせん)が、お茶席です。

  • お庭を目の前に楽しめます。

    お庭を目の前に楽しめます。

京の里山「大原」には、お庭を眺めながら抹茶がいただけるお寺が多くあります。エリアを代表するお寺、三千院では、池泉鑑賞式庭園「聚碧園」を前に一服♪ 名前は“緑を集めるお庭”を意味し、初秋を迎えるとピンクの可愛らしい秋海棠(しゅうかいどう)が彩りを添えます。嬉しいことに客殿の縁側には、お茶席専用のスペースが設けられています。庭園鑑賞の特等席からゆったりとしたひとときをお過ごしください。

上品な甘さの羊羹は、抹茶との相性も◎

上品な甘さの羊羹は、抹茶との相性も◎

三千院
【拝観時間】9:00~17:00
【拝観料】700円、抹茶(お菓子付)600円
【電話】075-744-2531
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】http://www.sanzenin.or.jp/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kyotooharasanzenin/
【公式X(Twitter)】https://twitter.com/sanzeninmonzeki
【公式Instagram】https://www.instagram.com/sanzenin_temple_official
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【宝泉院】時の流れとともに「盤桓園」の意味を実感

  • 力強さを感じる五葉の松。

    力強さを感じる五葉の松。

  • 爽やかなモミジと竹林。

    爽やかなモミジと竹林。

  • 苔むした手水鉢。

    苔むした手水鉢。

お庭を眺めていると「ここから離れたくない・・・」という思いがこみ上げてきたことはありませんか? 三千院から歩いて3分程に位置する宝泉院のお庭の名前は、そんな心を意味する「盤桓園(ばんかんえん)」。書院からは樹齢700年を超える五葉の松、もう一方にはモミジと竹林が広がり、柱と鴨居を額に見立てるとまるでアート作品のようです。抹茶をいただき眺めていたら、いつのまにか時間が過ぎていることでしょう。

小倉餡をニッキ風味の求肥で包んだ銘菓「ひととき」。

小倉餡をニッキ風味の求肥で包んだ銘菓「ひととき」。

宝泉院
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】800円(茶菓子付)
【電話】075-744-2409
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.hosenin.net/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/hosenin/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kyoto_hosenin

【等持院】足利家ゆかりの寺で、様々に楽しむ庭園鑑賞

  • 書院で抹茶をいただきます。

    書院で抹茶をいただきます。

  • 方丈から茶室を望む。

    方丈から茶室を望む。

  • 茶室から見下ろす西庭。

    茶室から見下ろす西庭。

足利尊氏が禅僧・夢窓疎石を開山に創建し、足利将軍家の菩提寺として知られる等持院。蓮の花を模した芙蓉池を中心とした西庭は、夢窓疎石作庭とも伝わります。椿や皐月など四季折々に草花が彩り、初秋はススキや芙蓉が見頃に。書院と方丈、そして小高い場所にある茶室「清漣亭(せいれんてい)」の3方向から鑑賞でき、それぞれに異なる表情のお庭を楽しむことができます。ぐるりめぐったら、書院で抹茶をどうぞ。

焼菓子「芙蓉の月」の焼き印は、季節毎に変わるそう。

焼菓子「芙蓉の月」の焼き印は、季節毎に変わるそう。

等持院
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)
【拝観料】500円、抹茶(お菓子付)500円
【電話】075-461-5786
【アクセス】市バス「立命館大学前」バス停から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】https://toujiin.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/toujiin_kyoto

【妙心寺 桂春院】趣の異なる4名園をじっくりと

  • 「侘(わび)の庭」を前に抹茶をいただきます。

    「侘(わび)の庭」を前に抹茶をいただきます。

  • 苔の絨毯が印象的。

    苔の絨毯が印象的。

  • 「真如の庭」は紅葉名所としても人気です。

    「真如の庭」は紅葉名所としても人気です。

妙心寺の塔頭寺院のひとつ、桂春院。江戸時代初期に小堀遠州の弟子・玉淵坊(ぎょくえんぼう)が作庭したと伝わる4つの庭園があり、国の史跡名勝に指定されています。修行に入った人が悟りを開くまでを表し、枯山水やモミジ、杉苔など、それぞれ趣の違いを楽しめるのが魅力です。抹茶は、既白庵茶室(非公開)へと通じる露地庭園「侘の庭」を前にした書院にて。季節で異なるお菓子もお楽しみに♪

お菓子は季節で異なり、現在は涼しげな「くずたま」がいただけます。

お菓子は季節で異なり、現在は涼しげな「くずたま」がいただけます。

妙心寺 桂春院
【拝観時間】9:00~17:00(11~2月は16:30)
【拝観料】500円、抹茶(お菓子付)500円
【電話】075-463-6578
【アクセス】市バス「妙心寺北門前」バス停から徒歩約5分、JR山陰本線(嵯峨野線)「花園駅」から徒歩約20分 Google map
【公式ホームページ】https://keishunin.jimdofree.com/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/keishunin

【泉涌寺 雲龍院】静寂のなか、窓からお庭を楽しむ

  • 「大輪の間」

    「大輪の間」

  • 「蓮華の間」から雪見障子越しに眺める“しきしの景色”。

    「蓮華の間」から雪見障子越しに眺める“しきしの景色”。

  • 「悟りの間」からの眺め。

    「悟りの間」からの眺め。

  • 「悟りの窓」

    「悟りの窓」

皇室とのゆかりが深く、「御寺(みてら)」と呼ばれる泉涌寺。山内のいちばん奥に位置し、静寂に包まれるのが別院の雲龍院です。書院前にはモミジやサツキなど、四季折々に美しい庭園が広がります。各室から眺めることができ、抹茶は広々とした「大輪の間」にて。毛氈だけでなく、椅子に腰掛けていただくことができるのも嬉しいですね。「蓮華の間」の雪見障子、「悟りの間」の丸窓「悟りの窓」からお庭を楽しむのも一興です。

餡をわらび餅で包んだお菓子「皇月(こうげつ)」

餡をわらび餅で包んだお菓子「皇月(こうげつ)」

泉涌寺 雲龍院
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観休止日】水曜日※11月は除く
【拝観料】400円、抹茶(お菓子付)500円※紅葉シーズンは休止
【電話】075-541-3916
【アクセス】市バス「泉涌寺道」バス停から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】https://www.unryuin.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/unryuin

※掲載内容は2023年9月13日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. かりー

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