第48回 京の夏の旅

特別行事

文化財特別公開

普段は見学することのできない文化財が、期間限定で特別公開されます。今年の夏は結成160年を迎える新選組にあわせた「新選組ゆかりの地」と「夏に訪ねたい世界遺産の社寺」をテーマに9箇所で実施されます。
公開期間
2023年7月8日(土)~9月30日(土)
※一部公開期間が異なります。詳しくは各公開箇所をご覧ください。※法要や悪天候等、都合により拝観・見学できない日や時間帯が生じる場合があります。
公開時間
10:00~16:30(受付終了16:00)
※角屋、輪違屋は~16:00(受付終了15:30)、仁和寺 御殿・庭園、旧三井家下鴨別邸は9:00~17:00(受付終了16:30)
料金
800円(仁和寺は1,000円)
お問合せ
075-585-5181(京の夏の旅コールセンター/2023年6月上旬~9月30日までの9:00~17:00)
※掲載内容は2023年4月時点の情報です。最新の情報は「京都観光Navi」ホームページでご確認ください。


壬生寺 本堂・壬生塚

京の夏の旅初公開

~新選組ゆかりの寺 刀剣特別公開~
平安時代創建の律宗寺院で、幕末、新選組が境内を兵法訓練場としていたことで知られます。特別公開の本堂には、美しい截金文様が見事な、藤原時代に作られた現存最古級の地蔵菩薩立像(重文)を安置。今回は、新選組隊服「だんだら羽織」(復元)や、土方歳三も所持したものと同じく会津藩お抱え刀工・十一代和泉守兼定が作刀した「和泉守兼定」などの刀剣も特別公開されます。また近藤勇の胸像(7月16日以降は土方歳三像も建立予定)や隊士の墓塔が建つ「壬生塚」もあわせて拝観できます。

※7/16(日)・25(火)は11:00~の公開(7/25は11:00までは壬生塚のみ300円にて拝観可)。7/31(月)は12:00~の公開

住所
京都市中京区壬生梛ノ宮町31
アクセス
市バス「壬生寺道」下車徒歩約3分
場所
壬生寺

スポット情報



旧前川邸 東の蔵

京の夏の旅初公開

旧前川邸

~池田屋事件の端緒 新選組屯所に残る土蔵~
文久3年(1863)から約2年間、新選組の屯所となった建物。ここを活動拠点とし、新選組に関わる様々な事件の舞台ともなりました。 今回は、豪雨により傷んだ屋根の修繕と葺替え工事が行われたばかりの「東の蔵」を特別公開。 両替商を営んでいた前川家は、京都御所や京都守護職など公的機関の出納も担当しており、天保10年(1839)に完成したこの蔵は貴重品を保管していたため、四重扉の厳重な造りとなっています。一階部分の床板の一部を外して金庫として使用、二階の床の一部も開けると地下金庫まで通じるように、荷物昇降用の荒縄が梁から吊るされています。この「東の蔵」で、池田屋事件の端緒となった土方歳三による古高俊太郎への拷問が行われました。そのほか、現在は取り外されている「長屋門」の刀傷の残る出格子なども展示されます。

住所
京都市中京区壬生賀陽御所町49
アクセス
市バス「壬生寺道」下車徒歩約3分
場所
旧前川邸


新徳寺

京の夏の旅初公開

新徳寺

~新選組誕生のきっかけとなった演説の場~
江戸時代創建の臨済宗永源寺派の寺院で、幕末、上洛した「浪士組」のリーダーであった清河八郎が、浪士たちを集めて尊王攘夷の演説を行った場所。これに反発した近藤勇らが、江戸に引き返した清河らと決別し、「幕府権力の維持」を目指して立ち上げた集団が「壬生浪士組」、後の「新選組」です。本堂や、内部に残る燭台は当時のものといわれており、内陣中央には本尊・准胝観音菩薩像が安置されています。また脇壇に祀られる地蔵菩薩像は、大風で壊れた屋根を直してくれた若い法師が地蔵菩薩の化身であったという言い伝えから「屋根葺地蔵」とも呼ばれ広く信仰されてきました。

※9/19(火)・22(金)・23(土・祝)は拝観休止

住所
京都市中京区壬生賀陽御所町48
アクセス
市バス「壬生寺道」下車徒歩約3分
場所
新徳寺


角屋〈1階部分〉

京の夏の旅5年ぶりの公開

角屋

~新選組も通った旧花街 重要文化財の揚屋建築~
島原開設当初から残る角屋(重文)は、江戸時代、太夫や芸妓を呼んで歌舞音曲を楽しむ饗宴の場であった「揚屋」建築の唯一の遺構。豪商や文化人が集った江戸期の文化サロンで、幕末には勤王の志士や新選組も足繁く通い、新選組隊士によるものと伝わる刀傷も残っています。細部にまで意匠を凝らし、部屋ごとに趣向の異なる粋で斬新な装飾が見事で、今回は「松の間」「網代の間」などの1階部分が公開されるほか、西郷隆盛が行水に使用した盥や新選組掛売禁止の古文書なども特別展示されます。(二階座敷と美術館はご覧いただけません)

※7/19(水)~9/14(木)の公開(期間外は美術館を通常公開、月曜休館、祝日の場合は翌日休館)

住所
京都市下京区西新屋敷揚屋町32
アクセス
JR山陰本線(嵯峨野線)「丹波口駅」下車徒歩約7分
場所
角屋


輪違屋

京の夏の旅5年ぶりの公開

輪違屋

~新選組ゆかりの島原に現存する唯一の置屋~
島原において、元禄年間(1688~1704)に創業、太夫を抱える置屋兼お茶屋として現在も唯一営業を続ける輪違屋。建物は安政4年(1857)に再建されており、太夫道中傘を貼りこんだ銀地の襖が印象的な「傘の間」や、壁に本物の紅葉を塗りこんで型を取り彩色を施した「紅葉の間」など、斬新な意匠の座敷がみどころです。また新選組局長・近藤勇の書を屏風にしたてた「近藤勇墨跡屏風」や長州藩士・桂小五郎(木戸孝允)の書の掛軸も残されています。

※7/8(土)~8/31(木)、9/16(土)~24(日)の公開

住所
京都市下京区西新屋敷中之町114
アクセス
JR山陰本線(嵯峨野線)「丹波口駅」下車徒歩約7分
場所
輪違屋


仁和寺 御殿・庭園

京の夏の旅初公開

~池の畔まで歩ける!御殿庭園が特別ルートで回遊式に~
真言宗御室派の総本山で、世界文化遺産。代々皇室から住職を迎えた門跡寺院で、日本画家・原在泉や福永晴帆の襖絵が残る「宸殿」「白書院」(いずれも国登録有形文化財)などの「御殿」は、回廊で結ばれ御所に似た風情が漂います。通常は建物内からのみ拝観できる、七代目小川治兵衛作の「北庭」 と白砂敷きの「南庭」からなる庭園(名勝)は、「京の夏の旅」期間中、庭に下りて特別回遊ルートで拝観できます。かつては皇族のみが通った門から入る南庭のルートや、北庭の石橋を渡り滝近くの場所から望める御殿建築群もみどころです。

住所
京都市右京区御室大内33
アクセス
市バス・JRバス「御室仁和寺」下車すぐ
場所
仁和寺

スポット情報



上賀茂神社 本殿・権殿

~神山を拝する清澄な神域 国宝本殿と権殿~
正式には「賀茂別雷神社」といい、神代の昔に御祭神が降臨され、飛鳥時代にはすでに現在の社殿の礎が造営されたという京都最古の社のひとつ。広大な境内に建ち並ぶ檜皮葺の典雅な社殿のうち、賀茂別雷神を祀る「本殿」と常設の仮殿「権殿」が国宝。その他の41棟が重要文化財で、21年に一度の「式年遷宮」によって修復され、古の姿そのままに守られてきました。普段は入ることができない神域「内庭」にお入りいただき、本殿(国宝)と権殿(国宝)を神職のご案内で特別参拝していただくほか、貴重な御神宝なども拝観できます。

住所
京都市北区上賀茂本山339
アクセス
市バス「上賀茂神社前」下車すぐ、「上賀茂御薗橋」下車徒歩約5分
場所
上賀茂神社[賀茂別雷神社]

スポット情報

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期間中の特典・特別参拝料は800円→720円に変更となります。



下鴨神社 本殿・大炊殿

~古代の森に包まれた国宝本殿と神様の台所~
正式には「賀茂御祖神社」といい、京都最古の社のひとつ。紀元前と同じ原生林の植生を残し、縄文土器も出土した「糺の森」(史跡)の中に、国宝2棟、重要文化財53棟を含む
社殿群が残されており、21年に一度の「式年遷宮」によって古式の通り忠実に修復されています。賀茂建角身命と玉依媛命を祀る東西2棟の美しい「流造」の本殿(国宝)を特別参拝所から間近で拝観していただくほか、神社建築としては珍しい神様のお台所・大炊殿(重文)も拝観できます。
※境内南の「秀穂舎」特別展もあわせて拝観できます(受付終了15:30)。
※5/1〈火)・9/1(金)の10:00~11:00は本殿拝観不可。

住所
京都市左京区下鴨泉川町59
アクセス
市バス「下鴨神社前」下車徒歩約3分
場所
下鴨神社[賀茂御祖神社]

スポット情報

特典を受けられるのは大炊殿の拝観のみです。本殿とあわせて拝観の場合、特典は受けられません。



旧三井家下鴨別邸「主屋二階」

~緑に包まれた豪商の別邸 近代の名建築~
下鴨神社の南に位置する豪商・三井家の旧別邸(重文)。明治13年築の三井家の建物に、玄関棟などを増築。格調高い「玄関棟」は、書院造を基調としながら椅子座式で天井を高くするなど、近代的な趣をもっています。また「主屋」は、南に広がる庭園と一体となった開放的な造り。庭園には灯籠や巨石などが配され下鴨神社境内を流れて来る泉川から水を引いた瓢箪型の池が作られています。今夏、通常公開されている1階と庭園に加えて、通常非公開の2階の座敷を特別公開。庭園を見下ろせる開放的な2階の座敷は、豊かな森に包まれた気分を味わえます。

※8/17(木)~29(火)の公開。8/23(水)は休館(期間外は主屋1階を通常公開、水曜休館)

住所
京都市左京区下鴨宮河町58-2
アクセス
市バス「葵橋西詰」・京阪鴨東線「出町柳駅」下車徒歩約5分
場所
旧三井家下鴨別邸

スポット情報

京都定期観光バス 特別コース

テーマに合わせて各地を効率よく巡る、この夏だけの定期観光バス特別コース。予約・お問合せは定期観光バス予約センター☎075-672-2100(7:40~20:00)
※ネット予約はこちら。

「~新選組結成160年~新選組と幕末ゆかりの地をたずねて」

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  • 壬生寺
  • 角屋
  • 輪違屋
  • 御香宮神社
  • 〔昼食〕魚三楼"
  • 壬生寺
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  • 御香宮神社
  • 〔昼食〕魚三楼
  • 壬生寺
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  • 輪違屋
  • 御香宮神社
  • 〔昼食〕魚三楼

幕末の文久3年(1863)に壬生の地で結成され、2023年に結成160年を迎える「新選組」。壬生寺、角屋、輪違屋など新選組ゆかりの地を訪ねる特別コースです。

運行日時
2023年7月8日(土)~8月31日(木)、9月16日(土)~24日(日)10:20発
※7月10日(月)・18日(火)、9月19日(火)・22日(金)・23日(土・祝)は運休
集合場所
JR京都駅烏丸口
所要時間
約5時間30分
料金
大人10,400円

「京都・世界遺産の美 国宝と名庭めぐり」

LS

  • 仁和寺
  • 下鴨神社
  • 上賀茂神社
  • 神山湧水珈琲
  • 〔昼食〕泉仙
  • 仁和寺
  • 下鴨神社
  • 上賀茂神社
  • 神山湧水珈琲
  • 〔昼食〕泉仙
  • 仁和寺
  • 下鴨神社
  • 上賀茂神社
  • 神山湧水珈琲
  • 〔昼食〕泉仙

緑に包まれた神域に、国宝・重要文化財の社殿が残る京都最古の社や、代々皇室から住職を迎えた門跡寺院の美しい庭園。世界遺産の社寺の特別公開を巡る、この夏限定のコースです。

運行日時
2023年7月8日(土)~9月30日(土) 10:00発
集合場所
JR京都駅烏丸口
所要時間
約6時間
料金
大人10,700円

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