文化財特別公開
普段は見学することのできない文化財が、期間限定で特別公開されます。今年は、平成6年(1994)に「古都京都の文化財」が世界遺産に登録されてから30周年を迎える記念すべき年。「第49回 京の夏の旅」では、「世界遺産登録30周年」と「京の名建築と夏の庭」をテーマに8箇所で特別公開されます。- 公開期間
- 2024年7月12日(金)~9月30日(月)
※一部公開期間が異なります。詳しくは各公開箇所をご覧ください。
※法要や悪天候等、都合により拝観・見学できない日や時間帯が生じる場合があります。
- 公開時間
- 10:00~16:30(受付終了16:00)
※八坂神社 本殿は~16:00(受付終了15:30)、8/7(水)・15(木)、9/1(日)・15(日)・22(日・祝)は12:00~の公開
※長楽館「御成の間」は土休日13:30~17:00(受付終了16:30)、平日11:00~17:00(受付終了16:30)、8/13(火)・15(木)・16(金)は13:30~17:00(受付終了16:30)、8/14(水)は14:00~17:00(受付終了16:30)
※仁和寺 御殿・庭園、旧三井家下鴨別邸は9:00~17:00(受付終了16:30)
- 料金
- 800円(仁和寺は1,000円)
- お問合せ
- 075-585-5181(京の夏の旅コールセンター/2024年6月4日~9月30日までの9:00~17:00)
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八坂神社 本殿
「京の夏の旅」22年ぶりの公開

~神仏習合の名残を残す 龍穴伝説のある本殿~
「祇園祭」で知られる八坂神社は、斉明天皇2年(656)の創始ともいわれ、古くから厄除けの信仰を集めてきた歴史ある神社。素戔嗚尊や櫛稲田姫命を祀る本殿(国宝)は、本殿と拝殿を一つ屋根で覆う「祇園造」と呼ばれる構造で、その地下には大地のエネルギーが集結する「龍穴」があり、青龍が棲み、京都を守ってきたという伝説があります。「神仏習合」の名残をとどめる本殿内では、円山応挙筆「番鶏図衝立」ほか貴重な御神宝が拝観できます。
※8/3(土)~の公開
- 住所
- 京都市東山区祇園町北側625
- アクセス
- 市バス「祇園」下車すぐ
- 場所
- 八坂神社
長楽館「御成の間」
「京の夏の旅」6年ぶりの公開

~明治の煙草王が建てた和洋折衷の迎賓館~
円山公園の南に建つ長楽館は、「明治の煙草王」と称された実業家・村井吉兵衛が明治42年(1909)に建てた別邸。外観はルネッサンス風、内部はロココ、ネオ・クラシック、アールヌーボーといった様々な建築様式が取り入れられているのが特徴で、当時国内外の賓客を接遇するために使われました。特別公開の「御成の間」はその最上階である3階に位置し、バカラ社製のシャンデリアに折上格天井、波に千鳥を描いた金地の襖絵などが見事な、東洋と西洋の文化が融合した特別な空間です。表千家の「残月亭」写しと伝わる茶室「長楽庵」など、趣を変えて造られた非公開部分をご覧いただきます。
【見学休止日】7/14(日)・20(土)・22(月)~27(土)、8/10(土)・11(日・祝)・24(土)・27(火)~29(木)、9/1(日)・ 10(火)~12(木)・14(土)・15(日)・21(土)・22(日・祝)・28(土)・29(日)
- 住所
- 京都市東山区八坂鳥居前東入円山町604
- アクセス
- 市バス「祇園」下車徒歩約6分
- 場所
- 長楽館
大雲院 祇園閣
「京の夏の旅」6年ぶりの公開

~祇園祭の鉾を模した名建築 閣上からの絶景~
天正15年(1587)、織田信長・信忠父子の菩提を弔うために創建された寺院。大倉財閥創始者・大倉喜八郎の別邸の一部であった祇園閣は、建築家・伊東忠太の設計による昭和初期の名建築として知られています(国登録有形文化財)。高さ約36mの3階建て、祇園祭の鉾をモチーフにした外観で、内部天井の十二支の装飾や階段部の鬼(魑魅魍魎)を装飾した照明など、独特の意匠が施されています。閣上からは360度周囲の眺望を楽しむことができます。
※9/25(水)は拝観休止
- 住所
- 京都市東山区祇園町南側594-1
- アクセス
- 市バス「東山安井」下車徒歩約5分
- 場所
- 大雲院 祇園閣
智積院 庭園・宸殿
「京の夏の旅」初公開

~名勝庭園と迎賓施設を飾る堂本印象の襖絵~
成田山新勝寺をはじめ全国に約3,000の末寺をもつ真言宗智山派の総本山。特別公開の宸殿は、賓客を迎えるための建物で、2025年に没後50年となる京都画壇の巨匠・堂本印象が金地に豊かな色彩で描いた「婦女喫茶図」「松桜柳の図」など色鮮やかな襖絵で飾られています。中国の廬山をかたどった石組や植込みが織り成す深山のような景色が美しい、池泉鑑賞式庭園(名勝)もみどころ。
また、2023年4月にオープンした宝物館では、長谷川等伯と息子・久蔵が描いた「桜図」や「楓図」など、桃山文化を代表する絢爛豪華な国宝の襖絵が収められており、「京の夏の旅」期間中は庭園・宸殿とあわせてお得な共通券(1,200円)で拝観できます。
※宝物館のみ7/31(水)は拝観休止
- 住所
- 京都市東山区東瓦町964
- アクセス
- 市バス「東山七条」下車徒歩約3分
- 場所
- 智積院
仁和寺 御殿・庭園
黒書院修復後初公開

~黒書院修復完成記念!堂本印象襖絵を間近で拝観~
真言宗御室派の総本山で、世界遺産。代々皇室から住職を迎えた門跡寺院で、日本画家・原在泉や福永晴帆の襖絵が残る「宸殿」(国登録有形文化財)などの建物群が回廊で結ばれた「御殿」は、御所に似た風情が漂います。 この夏、2021年11月から修復工事が行われていた「黒書院」完成記念として、2025年に没後50年を迎える堂本印象が描いた「竹図」「柳図」「松図」「秋草図」などの障壁画を間近で拝観できるようになり、また特別に寺宝も展示されます。江戸時代の庭園を七代目小川治兵衛が改修した「北庭」と白砂敷きの「南庭」からなる庭園(名勝)もご覧いただけます。
- 住所
- 京都市右京区御室大内33
- アクセス
- 市バス・JRバス「御室仁和寺」下車すぐ
- 場所
- 仁和寺
上賀茂神社 本殿・権殿

~神山を拝する清澄な神域 国宝本殿と権殿 ~
世界遺産・上賀茂神社は、正式には「賀茂別雷神社」といい、神代の昔に御祭神が降臨され、飛鳥時代にはすでに現在の社殿の礎が造営されたという京都最古の社のひとつ。広大な境内に建ち並ぶ檜皮葺きの典雅な社殿のうち、賀茂別雷神を祀る「本殿」と常設の仮殿「権殿」が国宝、その他の41棟が重要文化財で、21年に一度の「式年遷宮」によって修復され、古の姿そのままに守られてきました。普段は入ることができない神域「内庭」にお入りいただき、本殿(国宝)と権殿(国宝)を神職のご案内で特別参拝していただくほか、貴重な御神宝なども拝観できます。
- 住所
- 京都市北区上賀茂本山339
- アクセス
- 市バス「上賀茂神社前」下車すぐ、「上賀茂御薗橋」下車徒歩約5分
- 場所
- 上賀茂神社[賀茂別雷神社]
下鴨神社 本殿・大炊殿

~古代の森に包まれた国宝本殿と神様の台所~
世界遺産・下鴨神社は、正式名称を「賀茂御祖神社」といい、京都最古の社のひとつ。紀元前と同じ原生林の植生を残し、縄文土器も出土した「糺の森」(史跡)の中に、国宝2棟、重要文化財53棟を含む社殿群が残されており、21年に一度の「式年遷宮」によって古式の通り忠実に修復されています。賀茂建角身命と玉依媛命を祀る東西2棟の美しい「流造」の本殿(国宝)を特別参拝所から間近で拝観していただくほか、神社建築としては珍しい神様のお台所・大炊殿(重文)も拝観していただきます。
※境内南にある「秀穂舎」特別展と、再興されたばかりの「神宮寺旧跡(池)」もあわせて拝観できます(受付終了15:30)。
- 住所
- 京都市左京区下鴨泉川町59
- アクセス
- 市バス「下鴨神社前」下車徒歩約3分
- 場所
- 下鴨神社[賀茂御祖神社]
旧三井家下鴨別邸〈主屋二階〉

~緑に包まれた豪商の別邸 近代の名建築~
下鴨神社の南に位置する豪商・三井家の旧別邸(重文)。明治13年築の三井家の建物に、玄関棟などを増築。格調高い「玄関棟」は、書院造を基調としながら椅子座式で天井を高くするなど、近代的な趣をもっています。また「主屋」は、南に広がる庭園と一体となった開放的な造り。庭園には灯籠や巨石などが配され、下鴨神社境内を流れて来る泉川から水を引いた瓢箪型の池が作られています。今夏、通常公開されている1階と庭園に加えて、通常非公開の2階の座敷を特別公開。庭園を見下ろせる開放的な2階の座敷は、豊かな森に包まれた気分を味わえます。
※8/23(金)~25(日)、8/30(金)~9/1(日)の公開(左記期間外は通常公開・水曜休館)
- 住所
- 京都市左京区下鴨宮河町58-2
- アクセス
- 市バス「葵橋西詰」・京阪鴨東線「出町柳駅」下車徒歩約5分
- 場所
- 旧三井家下鴨別邸
おこしバス(京都定期観光バス特別コース)
テーマに合わせて各地を効率よく巡る、この夏だけの定期観光バス特別コース。予約・お問合せは「おこしバス(定期観光バス)」予約センター☎075-672-2100(7:40~20:00)
「京都 通常非公開の名建築と夏の庭探訪」
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美しい障壁画が彩る御殿や市内一望の絶景が魅力の近代建築、名勝庭園を訪ねる1日コース
<案内箇所>大雲院 祇園閣、智積院、仁和寺 御殿・庭園
<昼食>京料理 六盛
- 運行日時
- 2024年7月12日(金)~9月29日(日) 10:00発
※7/18、8/13、9/17・24・25および毎週月曜日は運休(但し、7/15、8/12、9/16・23は運行)
- 集合場所
- JR京都駅烏丸口
- 所要時間
- 約5時間30分~6時間
- 料金
- 大人10,700円
午前の半日コース 「~大河ドラマ放映にちなんだ特別コース~ 紫式部ゆかりの恋の社と桔梗の寺」
AK
紫式部邸跡の寺と、式部が参拝した縁結びの社を巡るコース
<案内箇所>廬山寺、上賀茂神社 本殿・権殿
- 運行日時
- 2024年7月12日(金)~9月30日(月)の限定日(運行日は下記) 9:00発
7/12・13・15・16・18・19・21・28~30
8/1~6・8・9・12・13・15~20・22・23・25・26・30・31
9/2・3・5~9・13・16・17・19・20・23・24・26・27・30
- 集合場所
- JR京都駅烏丸口
- 所要時間
- 約2時間30分~3時間
- 料金
- 大人4,200円
午後の半日コース 「京の名建築 お屋敷のモダン建築を巡る」
LS
近年国宝指定された本殿や、お屋敷に残る近代の名建築を巡るコース
<案内箇所>大雲院 祇園閣(7/12~8/2のみ)、八坂神社 本殿(8/3~9/30のみ)、長楽館「御成の間」、旧三井家下鴨別邸
<喫茶>旧三井家下鴨別邸
- 運行日時
- 2024年7月12日(金)~9月30日(月)の限定日(運行日は下記) 12:50発
7/12・13・15・16・18・19・21・28~30
8/1~6・8・9・12・13・15~20・22・23・25・26・30・31
9/2・3・5~9・13・16・17・19・20・23・24・26・27・30
- 集合場所
- JR京都駅烏丸口
- 所要時間
- 約3時間30分~4時間
- 料金
- 大人6,000円