12月に行きたいイベント5選 除夜の鐘ほか

  • イベント・歳時
12月

除夜の鐘(知恩院)

冬の足音が聞こえてくる12月。厳しい寒さから「底冷えの京都」ともいわれますが、そんななかでも、こころ温まるイベントがたくさん行われます。2017年最後の旅も、ぜひ京都へお越しください!


京の冬の風物詩「大根焚き」
アツアツの“大根”であったまろ!


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千本釈迦堂[大報恩寺]


毎年12月に行われる、京の冬の風物詩「大根(だいこ)焚き」(※)。古くから大根をいただくと中風などの諸病封じにご利益があるとされ、京都各地のお寺で熱々の大根が振る舞われます。
※一部のお寺では、12月以外に行われます。


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お寺によって由来は様々ですが、特に有名なのは千本釈迦堂。鎌倉時代に同寺の三世・茲禅上人(じぜんしょうにん)が、大根の切り口を鏡に見立て、梵字を書いて魔除けとしたのが、「大根焚き」の起源ともいわれています。湯気を上げる大きな釜を見ているだけでも、気分がホカホカに♪ 大根を食べて、寒~い冬を元気よく乗り越えましょう!


■大根焚き
※日程・内容は、寺院により異なります。
※いずれもなくなり次第終了となりますので、早めに訪ねることをおすすめします。

三宝寺(詳細情報はこちら)
 2017年12月2日(土)・3日(日)10:00~15:00/700円
 日蓮聖人の法要と合わせて行われます。「ゆずご飯」(800円)もおすすめ。
千本釈迦堂[大報恩寺](詳細情報はこちら)
 2017年12月7日(木)・8日(金)10:00~16:00/1,000円
 おかめ桜で有名。「大根焚き」は2日間で約1万人が訪れるという、同寺の人気歳時のひとつ。
了徳寺(詳細情報はこちら)
 2017年12月9日(土)・10日(日)9:00~16:00/1,000円
 通称「大根焚寺」。2日間で約3,000本の大根が焚きあげられます。
妙満寺(詳細情報はこちら)
 2017年12月10日(日)11:00~14:00/1,000円(本坊拝観料、祈願料込み)
 除厄招福と健康を祈願して「大根焚き」が振る舞われます。


10日間限定! 嵯峨・嵐山が、ロマンチックムードに♡
「京都・嵐山花灯路-2017」


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渡月橋ライトアップ(写真提供:京都・花灯路推進協議会)


京都屈指の観光地「嵐山」では、今年も紅葉シーズンからバトンを受け取るように、「嵐山花灯路」が始まります。お馴染みの渡月橋や竹林の小径をはじめ、お寺や神社などが幻想的な灯りに包まれ、嵯峨・嵐山全体がロマンチックなムードに♡ 落柿舎(らくししゃ)から法輪寺を結ぶ散策路は、柔らかな露地行灯と華やかないけばな作品で彩られます。

渡月橋と竹林の小径がライトアップされるのは、実はこの時季だけ。普段見ることのできない幻想的なひとときに、たっぷり浸ってみてください。期間中は、一部の飲食店やおみやげ屋さんも営業時間を延長されます。10日間限定の“夜の嵐山さんぽ”へ、出かけてみませんか。

※広範囲にわたり開催されるので、帰りは二尊院→JR嵯峨嵐山駅→市営駐車場(清滝道三条)で運行される無料ジャンボタクシーの利用がおすすめ。JR嵯峨嵐山駅からは乗車できませんので、ご注意ください。


特別拝観・ライトアップ情報


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宝厳院(写真提供:京都・花灯路推進協議会)


落柿舎(詳細情報はこちら) 17:00~20:30/200円
常寂光寺(詳細情報はこちら) 17:00~20:30(受付終了20:00)/500円
野宮神社(詳細情報はこちら) 日没~20:00/無料
大河内山荘庭園(詳細情報はこちら) 17:00~20:00(閉門)/500円
宝厳院(詳細情報はこちら) 17:00~20:30(受付終了20:00)/600円
法輪寺(詳細情報はこちら) 日没~20:30/夜間舞台入場無料


■京都・嵐山花灯路-2017
【日程】2017年12月8日(金)~17日(日)
    17:00~20:30 ※雨天決行
【料金】散策無料(寺院・神社・文化施設の拝観料等は別途必要)
【場所】嵯峨・嵐山地域
【問合せ】075-212-8173(京都・花灯路推進協議会事務局/平日10:00~18:00)
【公式ホームページ】http://www.hanatouro.jp/arashiyama/

約86万球が彩る、京都市内最大級の輝き!
「ロームイルミネーション2017」


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冬を迎えると全国各地でイルミネーションが行われますが、京都も見逃せません! なかでも「ロームイルミネーション」は、京都市内最大級の“イルミイベント”。電子部品メーカー・ロームが社会貢献の一環として1995年から実施されています(中止の年もあり)。

19回目となる今年は、昨年を超える約86万球の輝きが、ローム本社周辺を彩ります。見どころは、何と言っても暖かみのあるオレンジの光に包まれる並木道。この写真を見るだけで、うっとりしちゃいますよね! 並木道の玄関口ではシンボルツリー・ヤマモモがお出迎え。花言葉は「ただひとりを愛する」といいますから、大切な人とのデートにもぴったりです♡


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今年のテーマは「Lighting Circus」。土日祝(17時~20時)には、ローム本社に隣接する名倉公園と芝生広場に光のサーカスが出現。さまざまな催しも開催され、イルミネーションをさらに盛り上げます。大学生による「アカペラコンサート」や、可愛らしいパフォーマンスショーなど盛りだくさんで、大人から子供まで楽しめそうですね。


■ロームイルミネーション2017
【日程】2017年11月24日(金)~12月25日(月)
     16:45~22:00 
【料金】無料
【場所】ローム本社周辺 Google map
【アクセス】市バス「西大路五条」バス停から徒歩約5分
【問合せ】075-311-2121
【公式ホームページ】http://www.rohm.co.jp/web/japan/illumination

毎月25日は“天神さん”の日
恒例の縁日で、お正月準備! 「終い天神」


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学問の神さま「天神さん」こと、菅原道真を祀る北野天満宮。毎月25日は、御祭神の誕生日と命日にちなみ、縁日が行われています。一年の最後となる12月25日は「終い(しまい)天神」と呼ばれ、他の月よりも多くの露店が並び、賑わいもアップ。露店では骨董や古着に加え、〆飾りや荒巻き鮭、神社の授与所では祝箸やお屠蘇などが授与され、お正月準備にもおすすめです。楼門では、2018年の干支・戌のおおきな絵馬が掲げられ、ひとあし先にお正月気分♪


新年の縁起物「大福梅」の授与も、はじまっています


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北野天満宮では境内で育まれた梅が、新年の縁起物「大福梅」(約6粒入700円)として、2017年12月13日(水)から31日(日)まで授与されます(なくなり次第終了)。「大福梅」とは、元旦の朝にお湯やお茶に入れて飲むことで邪気を払い、一年を健康に過ごせるという、ありがた~い梅のこと。数に限りがあり「終い天神」までに終了することもあるそうなので、お早めにどうぞ。


■終い天神
【日程】2017年12月25日(月)
【料金】無料
【場所】北野天満宮 詳細情報はこちら
【アクセス】市バス「北野天満宮前」バス停からすぐ
【問合せ】075-461-0005
【公式ホームページ】http://www.kitanotenmangu.or.jp/

さようなら2017年!
新年を迎える、こころの準備を「除夜の鐘」


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知恩院


さぁ、2017年も残すところあとわずか。大晦日の夜は「除夜の鐘」で一年間の煩悩を払い、清らかなこころで新年を迎える準備をします。京都で除夜の鐘といえば、テレビ中継でもお馴染みの知恩院ではないでしょうか。銅鐘はなんと高さ3メートルを超える日本最大級の大きさ。この鐘を、総勢17人のお坊さまが「えーいひとーつ」「そーれ」と声を掛け合い、約1分間隔でダイナミックに打ち鳴らす光景は圧巻です! 一般参拝者は鐘を撞くことができませんが、そばで聴くだけでも感動しますよ。

★事前準備も入念に・・・
2017年12月27日(水)14時から、当日さながらに、鐘の試し撞きが行われます。「一度は聞いてみたい! でも大晦日は行けない・・・」という方は、ぜひ、訪ねてみてください。

⇒そもそも“除夜の鐘”って何だろう・・・? 「お坊さまに聞く、除夜の鐘のお話」はこちら


■知恩院の除夜の鐘
【日程】2017年12月31日(日)
     20:00 入り口 開門、22:40頃~ 除夜の鐘 開始、23:00 閉門
     ※当日の詳細スケジュールは公式ホームページでご確認ください。
【料金】無料
【場所】知恩院 詳細情報はこちら
【問合せ】075-531-2111
【公式ホームページ】http://www.chion-in.or.jp/index.php

あの有名なお寺でも・・・
実は、鐘撞きが体験できるんです!


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真如堂


厳かな音色を聴くだけでも年越しを実感しますが、京都でも、参拝者が実際に鐘撞きをできるお寺があります。「京都で除夜の鐘撞き」なんて、友達にもちょっと自慢できちゃうかも♡ すてきな2017年の締めくくりとなりそうです。どうぞ、皆さん良いお年を!

⇒あの有名なお寺でも! 除夜の鐘撞き体験ができるお寺はこちら

Written by. かりー

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