真冬の感動体験! “雪化粧の京都”をたずねて

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貴船神社

貴船神社

京都の冬は厳しい寒さで有名ですが、積雪することはほとんどありません。めったに見ることができない雪景色だからこそ、目にした時の感動や喜びもひとしお。今回は「そう京」スタッフが過去に撮影した、“雪化粧の京都”をお届けします♪
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

【天龍寺】
朝いちばんにオススメ! 嵐山の大庭園

日本初の「史跡・特別名勝」に指定された「曹源池庭園」は、嵐山・亀山を借景に取り入れ、四季折々に雄大な風景を作り上げています。凜とした雪のお庭は、最も禅寺らしさを感じられる瞬間ではないでしょうか。京都市の西方に位置する天龍寺。太陽が昇り、お庭全体をあたたかな光が包み込む「朝」は、特に息を呑むほどの美しさ。お坊さまもオススメされる時間帯です。

天龍寺
【参拝時間】庭園8:30~17:00(受付終了16:50)、諸堂8:30~16:45(受付終了16:30)
【参拝料】庭園500円(諸堂参拝は300円追加)
【電話】075-881-1235
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約13分、嵐電嵐山本線「嵐山駅」からすぐ Google map
【公式ホームページ】https://www.tenryuji.com/
【公式Twitter】https://twitter.com/tenryu_ji

\この冬は、京都で“ととのう”!/
⇒「禅と湯 ととのう京都」対象スポットです

天龍寺お参りの前後には、渡月橋・竹林の小径へ

  • 渡月橋

    渡月橋

  • 竹林の小径

    竹林の小径

天龍寺のすぐそばには、嵐山の代名詞・渡月橋が架かります。曹源池庭園の一部に取り込まれた山々を、渡月橋からも楽しんでみましょう。下流から眺めれば、嵐山と渡月橋の全景を楽しめるので、いっそう京都らしい風景を満喫できそうです。

また、竹林の小径は天龍寺の北門を出てすぐ。空を覆うほどに伸びた竹林に積もる雪もまた格別の美しさです。

渡月橋
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約12分、嵐電嵐山本線「嵐山駅」から徒歩約3分 Google map

■竹林の小径
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約7分、嵐電嵐山本線「嵐山駅」から徒歩約11分 Google map

【貴船神社】
おなじみの参道も、銀世界に・・・

鴨川の源流、大自然の山間にたたずむ貴船神社。例年、京都市街地よりも雪の降る回数が多く、雪化粧の社殿が楽しめる確率も高そうです。秋まで紅葉に彩られていた参道も、冬ともなれば雪に包まれ、朱塗りの燈籠とのコントラストが鮮やか。足下に気を付けて本宮に向かいましょう。

チャンスは未知数! 積雪日限定ライトアップが話題

毎年話題となるのが、スペシャルイベント「積雪日限定ライトアップ」。その名の通り“積雪日のみ”の開催となり、しんとした夜・・・ 参道や本宮に、ほんのり灯りがともりロマンチック。桜でも紅葉でもない、偶然の「雪」が作り上げる奇跡的な光景です。 2023年は1月7日(土)から2月26日(日)までの土曜日・日曜日・祝日の、積雪日限定で開催。適度な積雪がある場合のみとのことで、開催の決定は、当日15時に公式ホームページや公式SNS(Facebook・Twitter)で発表されます。事前にご確認の上、訪ねてみてくださいね。

貴船神社
【参拝時間】6:00~18:00(12~4月)、授与所9:00~17:00
【参拝料】境内無料
【電話】075-741-2016
【アクセス】叡山電鉄鞍馬線「貴船口駅」から徒歩約30分、京都バス「貴船」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://kifunejinja.jp/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kifunejinja
【公式Twitter】https://twitter.com/kifunejinja
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kifunejinja/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。
■積雪日限定ライトアップ
【日程】2023年1月7日(土)~2月26日(日)の土日祝
    夕暮れ~20:00 ※開催は上記日程の積雪日のみ(不特定)
※開催の決定は当日15:00に、公式ホームページや公式SNS(Facebook・Twitter)で発表(開催日のみ)
※ライトアップは本宮・参道のみ
★開催日のみ、京都バス(33系統)が夜間延長運行されます

【三千院】
真っ白な世界に包まれる、お堂や杉木立の美しさ

貴船神社と同じく京都市内北部の山里に位置するため、降雪の回数が多い「大原エリア」。街中で雪が解けていても、このあたりは比較的残っていることがあるのでおすすめです。三千院の「有清園」では、往生極楽院を中心に広がる杉木立が真っ白な世界に包まれます。客殿から眺める「聚碧園(しゅうへきえん)」の雪景色も素晴らしく、水面に映る風景にまで見とれてしまいます。

三千院
【拝観時間】9:00~16:30(3~10月は9:00~17:00、11月は8:30~17:00)
【拝観料】700円
【電話】075-744-2531
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】http://www.sanzenin.or.jp/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kyotooharasanzenin
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

【宝泉院】
雪化粧した額縁庭園は、まさに“立ち去りがたい”

三千院を訪れたなら、宝泉院にもお立ち寄りを。 “立ち去りがたい”という意味をもつ「盤桓園(ばんかんえん)」を客殿から望めば、まるで額縁におさまる一幅の絵画のような美しさです。拝観は茶菓子付となり、お抹茶をいただきながら眺める贅沢な冬のひととき。お庭の名前の通り、つい長居してしまいそうです。

宝泉院
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)※状況により変動の場合あり
【拝観料】800円(茶菓子付)
【電話】075-744-2409
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.hosenin.net/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/hosenin/

【龍安寺】
禅の心に触れる、モノトーンの石庭

日本だけでなく海外からも人気を集める龍安寺。白砂と15の石で構成されるシンプルな石庭を前に、多くの人々が“禅の心”に触れています。木々は枝葉を下ろし、庭本来の姿となる冬、禅の世界はいちだんと色濃くなります。かつて「そうだ 京都、行こう。」冬キャンペーンのポスターでも雪の石庭が登場。枯山水の雪化粧は“しっかり”よりも、“わずか”なほど砂紋が際立ち、美しく見えますよ。

龍安寺
【拝観時間】8:30~16:30(3月~11月は8:00~17:00)
【拝観料】500円(2023年4月1日より600円)
【電話】075-463-2216
【アクセス】市バス「竜安寺前」バス停からすぐ Google map
【公式ホームページ】http://www.ryoanji.jp

【下鴨神社】
華やか! 「光琳の梅」に舞う雪

京都最古といわれる神社のひとつ、下鴨神社。神社らしい朱色の楼門や輪橋が、雪の銀世界に映えます。橋のたもとに咲く紅梅は、琳派を代表する絵師・尾形光琳が「紅白梅図屏風」に描いた梅のモデルになったと伝わり、「光琳の梅」と呼ばれています。見頃は例年2月中旬から3月上旬で、タイミングがあえば、雪をまとう梅の花に出会えるかも。冬を感じる雪と春を待つ梅、華やかなコラボレーションです。

下鴨神社[賀茂御祖神社]
【参拝時間】6:30~17:30、大炊殿10:00~16:00
【参拝料】境内無料、大炊殿500円
【電話】075-781-0010
【アクセス】市バス「下鴨神社前」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kamomioyajinja
【公式Twitter】https://twitter.com/kamomioyajinja
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

【妙満寺】
冬こそじっくり観賞したい「雪の庭」

※改修前の「雪の庭」

※改修前の「雪の庭」

のどかな洛北・岩倉に位置し、インド・ブッダガヤ大塔を模した仏舎利塔が印象的な妙満寺。本坊の「雪の庭」は雪景色で名高く、冬にこそじっくり観賞してみたい枯山水庭園です。俳諧の祖といわれる松永貞徳によるものと伝わり、清水寺の成就院に遺る「月の庭」、北野天満宮の成就坊にあった「花の庭」(明治期の廃寺で失われ、令和4年に再興)と共に「雪月花の三名園」と呼ばれています。昨年(2022年)1月から3月にかけて改修工事が行われ、新たなお庭となってから初めて迎える冬。どのような雪化粧の風景が楽しめるのか、待ち遠しいですね。

「雪の庭」だけでなく本堂にもご注目を。屋根瓦は雪化粧され、優美な曲線を描きます。お寺の正面に姿を見せる、比叡山もお楽しみに。

妙満寺
【拝観時間】6:00~17:00、本坊9:00~17:00(受付終了16:00)
【拝観料】境内無料、本坊500円
【電話】075-791-7171
【アクセス】京都バス「幡枝(妙満寺)」バス停からすぐ、叡山電鉄叡山本線「木野駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://myomanji.jp/
【公式Twitter】https://twitter.com/myomanji

【祇園白川】
京都らしい町並みも、しっとりと

石畳に町家が並び、情緒あふれる祇園白川。観光スポットとしても人気を集め、特に巽橋付近では記念撮影を楽しむ方をよく見かけます。雪がしっかり積もることは希ですが、石畳や朱塗りの玉垣に、うすく積もる雪景色は息を呑むほどの美しさ。街中にあるため雪解けも早く、訪れるなら午前中がおすすめです。 近辺にはレンタル着物のお店も多く、気軽に着物を楽しむことができます。普段とは違う装いで、そぞろ歩きはいかがでしょうか。

祇園白川
【アクセス】京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約3分、市バス「祇園」バス停から徒歩約7分 Google map

【東福寺】
“雪の雲海”に浮かぶ通天橋は、圧巻の光景

京都市内でも特に積雪することが少ない南のエリア。雪の日は南部の積雪具合をチェックするというカメラ好きの方も多いそうです。特におすすめは、東福寺。“紅葉に浮かぶ通天橋”が定番風景ですが、雪が積もるとご覧の通り! ぜひお早めに訪ねてみてくださいね。

東福寺
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)※11~12月初旬は8:30~、12月初旬~3月は~16:00(受付終了15:30)
【拝観料】通天橋600円(11/10~30は1,000円)、方丈500円、通天橋・方丈共通券1,000円(11/10~30を除く)
【電話】075-561-0087
【アクセス】JR奈良線「東福寺駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】https://tofukuji.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/tofukuji_zen_temple/

\この冬は、京都で“ととのう”!/
⇒「禅と湯 ととのう京都」対象スポットです

*****
“雪化粧の京都”をいくつかお届けしましたが、美しいスポットはまだまだたくさん。雪×伽藍、鳥居、石畳、町家・・・ 京都らしい意匠とのコラボレーションは、とても絵になります! 雪舞う古都で、ぜひお気に入りの雪景色をみつけてください。近年、ライブカメラが設置されている観光地もあるので、YouTubeなどで降雪具合をチェックしてから訪れることをおすすめします。もちろん、滑りにくい靴や防寒対策など、準備は万全に。さぁ、この冬は何度の“奇跡”に出会えるでしょう。
※掲載内容は2023年1月13日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. 「そう京」編集部

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