「京都五山送り火」とは? おすすめ鑑賞スポット・おみやげをチェック!

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毎年8月16日に行われ、京都の夏を代表する伝統行事として知られる「京都五山送り火」(以下、「送り火」)。 ここ数年はコロナ禍により規模を縮小しての開催となりましたが、今年(2022年)は3年ぶりに、くっきりと浮かび上がる“全面点火”が予定されています。

“精霊送り”の意味を持ち、京都市内を囲む5つの山に火が灯される送り火。「今年はぜひ見に行きたいけど、どこから見るのがいいのかな・・・」と悩まれている方へ向けて、鑑賞スポットをピックアップ。おすすめの“送り火鑑賞みやげ”もご紹介していますので、最後までご覧ください♪

※ご紹介する鑑賞スポットは、“各送り火の見やすい場所”をピックアップしています。すべての送り火を一度に見ることはできません。たくさんの方が訪れますので、お早めに足を運んでくださいね。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

「送り火」とは?

「大文字山」の火床

「大文字山」の火床

全国的にも有名な「送り火」。東山の「大文字」を皮切りに、「妙・法」「船形(ふながた)」「左大文字」「鳥居形」の順に浮かび上がり、それぞれが約30分の間、灯り続けます。その確かな起源は不明で、一般的には仏教行事と考えられ、松明の火を空に向かって投げ、虚空を行く霊を見送るという風習に由来するそうです。室町時代以降、山に点火されるようになり、現在の「送り火」となった・・・ という説もあります。昭和58年(1983)には、京都市登録無形民俗文化財に指定されました。

⇒京都観光Naviでも詳しくご紹介されています。

知ってなるほど! 送り火の豆知識

続いて、送り火鑑賞前に知っておきたい、送り火の豆知識をご紹介します。
・護摩木ってなに?
護摩木(300円)に自分の名前と病名を書き、火床の割木に載せて焚くことで、病が治るという言い伝えがあります。当日までに、各山の麓の受付にて奉納します。なくなり次第終了の場合もありますので、ご注意ください。

・井桁(いげた)の炎は、高さ数メートルにも!
送り火の火柱に設けられる井桁は赤松(松割り)を使って組み上げられ、点火後の炎は数メートルにも及ぶそう! 病気治癒の願いが書かれた護摩木は点火後に入れられます。

・大文字の“大”を飲む

水やお酒の入った丸いお盆や杯に、送り火の大文字を映して飲むと、無病息災に暮らせると伝わります。また、“茄子に穴をあけて大文字を見ると目を患わない”という変わりネタも。

・送り火のその後は?
送り火の消し炭(からけし)を奉書紙に巻いて水引をかけ家に吊しておくと、魔除け、厄除け、盗難除けのお守りになるそう。銀閣寺あたりの旧家の軒先を見ると、白い紙に包まれた消し炭が吊されていますよ。また、消し炭を煎じて飲むと腹痛がおさまり、病気封じになるという言い伝えもあります。送り火の翌日に、消し炭を拾いに登山してみるのもよさそうです。

「送り火」の主な鑑賞スポットは?

5つの山で行われることもあり、どこから見るのがいいのかな・・・ と迷ってしまう「送り火」の鑑賞スポット。何箇所かピックアップし、日中に訪れてみました。それぞれの火床のプチ情報とともに当日の参考にしてみてください♪

※気象条件によって、点火時間が変更される場合があります。
※鑑賞スポットによっては暗い場所もあるので、スマホのライトや懐中電灯があると便利です。

大文字(20:00点火)

  • 賀茂大橋付近(2019年撮影) 
  • 河合橋(2019年撮影)
  • 賀茂大橋付近(2019年撮影) 
  • 河合橋(2019年撮影)
一番始めに点火されるのは、全国的に最も知られる「大文字」銀閣寺法然院の近くにある東山如意ヶ嶽Google map)に灯されます。京都御苑の蛤御門(Google map)付近など市内様々な場所から眺めることができますが、まずは、賀茂川と高野川が合流する出町柳の賀茂大橋~出町橋あたり(Google map)から眺めてみました。

広い範囲で「大」が眺められるのは、川沿いならでは。送り火当日はこのあたり一帯は、歩行者用道路(19時~21時)となるほど人気の鑑賞スポットです。出町橋の東側、高野川にかかる河合橋(Google map)の上から北の方を眺めれば、「法」の文字もはっきりと確認できるので、複数の送り火が鑑賞できますよ。

続いて出町柳から南下し、京都御苑の東に位置する清浄華院(しょうじょうけいん、Google map)へ。
  • (2022年撮影)
  • (2022年撮影)
  • (2022年撮影)
  • (2022年撮影)
総門から眺めると、奥の方に大文字山が見え、当日も「大」が眺められそうです。8月16日は、ご先祖様をご回向していただく「盆施餓鬼・献灯回向法要」の日。今年は18時からコンサート(1,000円)、19時から法要が行われ、どなたでも参加可能です。境内には灯籠が飾られ幽玄な雰囲気に包まれます。続けて20時からは「送り火」鑑賞。お寺で手を合わせ眺める大文字は一層ご先祖様へ思いを寄せられそうです。

⇒盆施餓鬼・献灯回向法要の詳細は公式ホームページでご確認ください。

「大文字にもう少し近づいてみたい!」と、次は吉田山(Google map)へ。
  • (左)展望台、(右)広場付近(どちらも2019年撮影)  
  • 吉田山の西側(2019年撮影)
  • (左)展望台、(右)広場付近(どちらも2019年撮影)  
  • 吉田山の西側(2019年撮影)
かなり人気の鑑賞スポットで、吉田山の展望台や広場、竹中稲荷神社(Google map)の鳥居付近など、東側を眺めれば「大」の字がはっきりと見えます。西側からは遠くの方にうっすらと船形も見えましたよ。

(2022年撮影)

(2022年撮影)

吉田山の近く銀閣寺周辺(Google map)でも、もちろんのことよく見えます! ・・・ただ、木々や建物に隠れないようご注意ください。
★護摩木の受付
【日時】2022年8月14日(日)12:30~17:00頃/15日(月)8:00~17:00頃/16日(火)8:00~12:30頃
【場所】銀閣寺奥八神社境内保存会集会所前(大文字山登山口付近) Google map

妙・法(20:05点火)

北山通と宝ヶ池通の交差点(2019年撮影)

北山通と宝ヶ池通の交差点(2019年撮影)

「大文字」の次に点火されるのが「妙」「法」。ふたつでワンセットとされていますが、徳治2年(1307)に「妙」が先に登場し、それから約350年後に「法」ができたそう。「妙・法」は点火と同様、消火も同時に行われます。

「妙」は松ヶ崎西山(万灯籠山、Google map)、「法」は松ヶ崎東山(大黒天山、Google map)に点火されます。よく見える場所を探して、地下鉄「松ヶ崎駅」から北山通を西に進み、宝ヶ池通(Google map)との交差点付近に出ると大きな「妙」が! 比較的低い山に点火されるので、この界隈の開けた場所であれば迫力のある送り火鑑賞が楽しめそうです。続いて、「法」はというと・・・
  • 松ヶ崎橋付近(2019年撮影)
  • 馬橋付近(2019年撮影)
  • 松ヶ崎橋付近(2019年撮影)
  • 馬橋付近(2019年撮影)
高野川にかかる松ヶ崎橋(Google map)付近では、斜めの角度となりますが、迫力が感じられそうな距離で「法」が確認できます! 松ヶ崎橋から少し南の位置にある馬橋(Google map)周辺は、当日、歩行者専用道路になります。川沿いを歩く場合は、足元にご注意くださいね。
★護摩木の受付
【日時】2022年8月15日(月)10:00~17:00頃/16日(火)10:00~13:00頃
【場所】武與門ビル入口(地下鉄烏丸線「松ヶ崎駅」東出口西側) Google map

船形(20:10点火)

上賀茂橋(2019年撮影)

上賀茂橋(2019年撮影)

「船形」は、西賀茂にある船山Google map)にて、山の麓にある西方寺の鐘の合図とともに点火されます。上賀茂橋(Google map)から眺めてみると、くっきりと船形の跡が♪ もう少し北に歩いた場所にある御薗(みその)橋(Google map)付近からも眺められます。
★護摩木の受付
【日時】2022年8月3日(水)、5日(金)~15日(月)8:00~16:00頃/16日(火)8:00~10:00頃
【場所】西方寺駐車場 Google map
  • 船形(2019年撮影)
  • 左大文字(2019年撮影)
  • 船岡山広場から妙(2019年撮影)
  • 山の斜面に見える法(2019年撮影)
  • 建勲神社近くからも遠くに大文字が見えます。(2019年撮影)
  • 船形(2019年撮影)
  • 左大文字(2019年撮影)
  • 船岡山広場から妙(2019年撮影)
  • 山の斜面に見える法(2019年撮影)
  • 建勲神社近くからも遠くに大文字が見えます。(2019年撮影)
“船”といえば、忘れてはいけないのが建勲神社の建つ船岡山(Google map)。船岡山の北側から眺めると、少し遠くに感じますが、船形を発見! そして、頂上から西を眺めると、大きな「左大文字」も。少し降りたところにある公園からは、遠くの方に「大文字」「妙・法」の文字も見えます。実は船岡山は、4つの送り火が見える超人気の鑑賞スポット。どの場所から眺めるか、早めに行って確かめてくださいね。

左大文字(20:15点火)

わら天神近くの京都銀行付近(2019年撮影)

わら天神近くの京都銀行付近(2019年撮影)

東山の「大文字」の点火から約15分後に点火される「左大文字」は、京都市西部・大北山の大文字山Google map)にあります。船岡山からの眺めもおすすめですが、西大路通沿いからもよく見えます。わら天神宮(Google map)から北の方角を眺めれば、きれいな「大」の文字。この辺りは交通規制などもありませんので、立ち止まって写真を撮る際は、周りに十分ご注意ください。
★護摩木の受付
【日時】2022年8月14日(日)、15日(月)9:00~14:00頃/16日(火)7:00~14:00頃
【場所】金閣寺門前 Google map
※16日(火)は法音寺(Google map)でも受付が行われます。

鳥居形(20:20)

広沢池(2019年撮影)

広沢池(2019年撮影)

最後に点火されるのが最も西に位置する「鳥居形」。標高約100メートルの曼荼羅山Google map)にて火が焚かれます。大覚寺の東に位置する広沢池(Google map)からは、ちょっと遠目に感じますが、当日は灯籠流しが行われ、なんとも幻想的な風景に。もう少し近くで見たいなと、大覚寺方面に向かってみると・・・

大覚寺近くの田畑が広がるエリア(2019年撮影)

大覚寺近くの田畑が広がるエリア(2019年撮影)

田畑が広がるエリアに出れば、視界が開けるのでより鳥居形がくっきり眺められました♪ 曼荼羅山の麓なので、迫力もありそう! 狭い道になりますので、足元には十分ご注意を。
★護摩木の受付
【日時】2022年8月13日(土)~16日(火)10:00~14:00頃
【場所】右京区嵯峨鳥居本小坂町 府道50号線 八体地蔵付近 Google map

せっかくなら持ち帰りたい、送り火グッズ&お菓子♪

京都ではこの時季になると、送り火をモチーフにしたさまざまなグッズやお菓子が登場します。ぜひ、旅の思い出にゲットしてみてください。

【京都総合観光案内所ほか】五山の送り火オリジナルグッズ

「京都五山送り火協賛会」が手がけるオリジナルの手ぬぐい(800円)と扇子(2,500円)、絵はがき(5枚組200円)。濃紺の山々に浮かび上がる送り火が美しいデザインです。収益金は、送り火の保存・継承に役立てられ、オンラインショップでも購入可能。今年の送り火鑑賞のおみやげに、また来年の送り火に思いを馳せていただいてみてはいかがでしょうか。

【販売場所】京都総合観光案内所「京なび」(JR京都駅ビル2階)、一般社団法人京都市交通局協力会(市バス・地下鉄案内所)

⇒詳細は京都観光Naviをチェック

【中村軒】大文字薯蕷(じょうよ)

桂離宮の南側に店を構える明治16年(1883)創業の中村軒からは大文字薯蕷(1個250円※8月16日までの販売)が登場。山の形を模した薯蕷饅頭に大の焼き印が押され、中には上品な甘さのこしあんが。ちなみにお店の東側にある桂大橋からは遠くの方に「左大文字」と「鳥居形」が見えますよ。

■中村軒
【営業時間】8:30~17:30、茶店10:00~17:00(ラストオーダー)
【定休日】水曜日
【電話】075-381-2650
【アクセス】市バス「桂離宮前」バス停から徒歩すぐ Google map
【公式ホームページ】https://www.nakamuraken.co.jp/
【公式Twitter】https://twitter.com/mugitemochi

【俵屋吉富 本店】創作干菓子「送り火」

俵屋吉富は宝暦5年(1755)創業の京菓子の老舗。創作干菓子「送り火」(972円※8月16日までの販売)は、それぞれの送り火があしらわれた麩焼煎餅や、淡い彩りの金平糖、桔梗の涼やかな干琥珀が可愛らしい一箱で、素朴な味わいです。京都御苑の北西に本店があるので、送り火鑑賞の前に立ち寄ってみてください。

■俵屋吉富 本店
【営業時間】8:00~16:00
【定休日】日曜日・水曜日
【電話】075-432-2211
【アクセス】地下鉄烏丸線「今出川駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://kyogashi.co.jp/
【公式Twitter】https://mobile.twitter.com/tawaraya_unryu
※掲載内容は2022年8月9日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. オパン

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