いろんな仏様に会いたい! 「京都仏像めぐり」おすすめコース

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三十三間堂

三十三間堂

仏像、と聞くと、なんだか難しそう・・・ そんなイメージを「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンではやさしく紐解き、「あなたは、どの仏像から入りますか?」を入り口に京都の様々な仏像・肖像彫刻をご紹介しています。今回は、キャンペーンに登場するお寺を交えながら、京都駅を起点に仏像めぐりのおすすめコースを作ってみました。お寺によって異なる、特徴的な仏様にめぐり会う旅へ出かけませんか♪

「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン
「あなたは、どの仏像から入りますか?」

【東寺】密教の教えを視覚化した“立体曼荼羅”

旅のはじまりは世界遺産・東寺から。さて、どんな仏様に出会えるのでしょうか・・・ 京都駅から歩いて15分程、お寺のシンボル・五重塔(国宝)が見えるにつれ、気分も高まります。
  • 立体曼荼羅

    立体曼荼羅

  • 講堂

    講堂

拝観受付から真っ直ぐ進み、弘法大師・空海が建立した講堂(重文)へ。扉を開くと、大日如来坐像を中心とした21躯の仏像(そのうち15躯は国宝!)が待ち受けています。密教の教えを表現した曼荼羅を人々によりリアルに伝えるため、空海は視覚的に表すことを構想。空海によって配置も考えられ、完成したのが“立体曼荼羅”と呼ばれる仏像群です。

帝釈天騎象像

帝釈天騎象像

表情や姿はそれぞれ異なり、なかでも注目は帝釈天騎象像! 凜々しいお顔から、いつしか“イケメン仏像”と親しまれるようになったそう。 講堂内の西側に安置されているので、じっくり見つめてみましょう。
  • マグネット 各300円

    マグネット 各300円

  • 帝釈天騎象像を立体的に再現したマグネット 1,000円

    帝釈天騎象像を立体的に再現したマグネット 1,000円

  • 御守護符 各1,500円

    御守護符 各1,500円

“仏像の宝庫”といわれる東寺だけに、マグネットなど仏像にちなんだ授与品がたくさんあります。御守護府は持ち歩きに便利なカード型で、仏像関連の授与品のなかでも人気なのだそう。

東寺[教王護国寺]
【拝観時間】境内5:00~17:00、金堂・講堂8:00~17:00(受付終了16:30)、観智院9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】境内無料、金堂・講堂500円、観智院500円
【電話】075-691-3325
【アクセス】JR「京都駅」から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】https://toji.or.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/toji_official/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

【泉涌寺】絶世の美女がモデルになった、楊貴妃観音像

続いては、皇室との縁から“御寺(みてら)”と呼ばれる格式高い泉涌寺(せんにゅうじ)へ。「東寺南門前」バス停から市バス202または208系統に乗車し「泉涌寺道」バス停で下車。ここから歩いて12分程で到着します。お寺まではゆるやかな登り坂が続きますが、総門をくぐると木々に包まれた道となり爽快です。
  • 楊貴妃観音像

    楊貴妃観音像

  • 小札守り(美人祈願・200円)とお寺のパンフレット

    小札守り(美人祈願・200円)とお寺のパンフレット

大門(重文)を入り左手奥のお堂で会えるのは、“美仏”と名高い「楊貴妃観音像」と呼ばれる聖観音像(重文)。唐の玄宗皇帝が亡き妻、楊貴妃を偲んでつくらせたという仏像で、寛喜2年(1230)に請来しました。かつては100年に一度しか公開されない秘仏だったため、色彩が多く残っているのが特徴。宝冠や装飾品も美しく、やさしい眼差しに心が和みます。絶世の美女と呼ばれた楊貴妃にあやかろうと、美人・良縁祈願に訪れる方も多いそうです。

楊貴妃観音堂

楊貴妃観音堂

泉涌寺
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】500円、御殿500円
【電話】075-561-1551
【アクセス】市バス「泉涌寺道」バス停から徒歩約12分 Google map
【公式ホームページ】https://www.mitera.org/

【即成院】現世で極楽を体感! 極楽浄土へ導く、仏様のオーケストラ

  • 阿弥陀如来坐像と二十五菩薩坐像

    阿弥陀如来坐像と二十五菩薩坐像

  • 様々な楽器を手にした菩薩像

    様々な楽器を手にした菩薩像

泉涌寺へ訪れたら、総門横にたたずむ塔頭、即成院にも立ち寄りましょう。
約5.5メートルという御本尊・阿弥陀如来坐像の大きさはさることながら、周りに並ぶ25躯の菩薩坐像(いずれも重文)の光景に目が離せません。つくられたのは平安時代。菩薩様はそれぞれ楽器を手にし、まるで“仏様のオーケストラ”のよう! 音楽を奏でる菩薩を従えて阿弥陀如来が、極楽浄土からお迎えに来る様子を表現されています。仏様に手を合わせていると、楽しげな音楽が聞こえてくるかも・・・♪

山門

山門

即成院
【拝観時間】9:00~17:00
【拝観料】境内・本堂外陣無料
【電話】075-561-3443
【アクセス】市バス「泉涌寺道」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.gensegokuraku.com
※現在、本堂内陣は非公開のため、本堂外陣からの参拝となります

【三十三間堂】ずらり並ぶ、圧巻の仏像群! なかには自分に似た仏様が・・・

「泉涌寺道」バス停に戻り、市バス208系統に乗車。「博物館三十三間堂前」バス停で降りると、次の目的地、三十三間堂は目の前です。「京都の仏像といえば?」と聞かれると、三十三間堂を挙げられる方も多いのではないでしょうか。
  • 千体千手観音立像

    千体千手観音立像

  • どこから眺めても圧巻です!

    どこから眺めても圧巻です!

本堂(国宝)には、鎌倉時代の仏師・湛慶(たんけい)晩年の傑作と伝わる千手観音坐像を中心に千体千手観音立像、風神雷神像、二十八部衆立像が並び、全てが国宝といいますから驚きますよね。約120メートルにわたり、整然と並ぶ仏像群は圧巻そのもの。少しずつお顔が違い、なかには会いたい人や自分に似た仏像があるともいわれます。

「仏像検索システム」で気になる仏像をチェック!

「仏像検索システム」で気になる仏像をチェック!

裏堂にはタッチパネル式の「仏像検索システム」があり、嬉しいことに、本堂に安置される仏像全ての名前やお姿の拝見が可能。奥の方の見えづらい仏像も知ることができるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

本堂

本堂

三十三間堂[蓮華王院]
【拝観時間】8:30~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】600円
【電話】075-561-0467
【アクセス】市バス「博物館三十三間堂前」バス停からすぐ Google map
【公式ホームページ】http://www.sanjusangendo.jp
【公式Instagram】https://www.instagram.com/sanjusangendo_temple/

【六波羅蜜寺】一度見たら忘れられない、空也上人立像

仏像めぐりを締めくくるのは、空也上人が創建した六波羅蜜寺。「博物館三十三間堂前」バス停から206系統に乗車し、「清水道」バス停で降り徒歩約7分で到着します。
  • 空也上人立像

    空也上人立像

  • 口から現れるのは、6体の阿弥陀立像。“南無阿弥陀仏”の声が視覚化されているそう。

    口から現れるのは、6体の阿弥陀立像。“南無阿弥陀仏”の声が視覚化されているそう。

口から何かが出てきている・・・!? なんとも印象的なお姿は教科書にも掲載され、記憶に残っている方もきっと多いはず。その名は空也上人立像(重文)。「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン「あなたは、どの仏像から入りますか?」のCMにも登場しています。気になる口から現れているのは、小さな6体の阿弥陀立像。平安中期の僧侶・空也上人が疫病退散を願い、念仏を唱えながら京の市中を歩かれた様子を表しており、鎌倉時代に仏師・康勝がつくり上げたと伝わります。
  • 本堂(重文)

    本堂(重文)

  • 令和館(宝物館)は本堂の奥にあります。

    令和館(宝物館)は本堂の奥にあります。

昨年(2022年)、空也上人没後1050年を記念し開催された特別展「空也上人と六波羅蜜寺」(東京国立博物館)でも注目を集めた空也上人立像。六波羅蜜寺では、特別展閉幕後に開館した「令和館(宝物館)」でお目にかかることができます。そのほか、薬師如来坐像や地蔵菩薩坐像、康勝の父・運慶、兄・湛慶の坐像など、重要文化財14躯を含む御像もお見逃しなく。

空也上人特別御朱印 500円

空也上人特別御朱印 500円

六波羅蜜寺
【拝観時間】8:00~17:00、令和館(宝物館)8:30~16:30
【拝観料】境内無料、令和館(宝物館)600円
【電話】075-561-6980
【アクセス】市バス「清水道」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://rokuhara.or.jp/
【公式Twitter】https://twitter.com/ku_yanotera

この夏は「京都仏像めぐり」へ!
観る? 描く? 彫る? おすすめプランが続々登場中!

「一度は拝みたい京都の仏像&スイーツチケット」プラン(イメージ)

「一度は拝みたい京都の仏像&スイーツチケット」プラン(イメージ)

この夏は「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンにちなみ、「京都仏像めぐり」がより楽しくなるおすすめプランがたくさん登場しています。六波羅蜜寺「特別体験」や三十三間堂「夜間貸切拝観」のほか、仏像彫刻体験や人気イラストレーターによるオリジナル写仏体験など、どれも魅力的(要事前申込み)♪ さ、ら、に・・・ 豪華キャストの解説で仏像を楽しむ「仏像音声ガイド」企画も。詳細は特設サイトでチェックしてみてくださいね!

⇒「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン「あなたは、どの仏像から入りますか?」特設サイトはこちら
※掲載内容は2023年5月19日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. かりー

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