知恩院
京都の紅葉はどこへ行こうか悩むところですが、テーマを設けてスポットを選んでみませんか。今回おすすめしたいのは、大河ドラマにちなみ2023年注目の人物となった“徳川家康”ゆかりの地。人気の東山エリアから5ヵ所お届けしますので、歴史を感じながら紅葉を楽しみましょう。
\全3回にわたり京都での足跡を辿る! 家康の歴史コラム/
⇒「そうだ 京都、行こう。」が特別案内する「家康の京都」
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【智積院】徳川家康の恩命によって再興されたお寺
京都駅から北へ向かい、七条通を東へまっすぐ進むと、突き当たりに立派な門が見えてきます。こちらは、真言宗智山派の総本山智積院。もとは根来寺(和歌山県)山内に建立された学頭(※)寺院で、勢力が拡大するとともに豊臣秀吉と対立。ついには灰燼(かいじん)に帰してしまいます。住職であった玄宥僧正は難を高野山に逃れ、秀吉亡き後、現在地に智積院を再興。その寺領を与えた人物こそが、徳川家康です。
※学頭:僧侶に学問を授ける最高指導者、今の学校長
※学頭:僧侶に学問を授ける最高指導者、今の学校長
宝物館(撮影日:2023年11月7日)
2023年春にオープンした宝物館では現在、特別企画展「弘法大師ご誕生一二五〇年記念展」を開催中。弘法大師空海にまつわる資料をはじめ、洛東智積院の草創期に関わる資料として寺領や法度に関する記述がある「徳川家康朱印状」、徳川家康150年遠忌に誂えたとされる密教法具も公開されています。ぜひ、立ち寄りましょう。
紅葉の見頃は例年11月中旬から下旬。境内随所で楽しむことができ、特に鐘楼まわりの参道はたくさんの紅葉に彩られます。モミジが折り重なり、見上げると真紅のアーチのよう。金堂から見渡す、紅葉やイチョウの秋景色もおすすめです。
2023年11月21日(火)から25日(土)には、5日間限定の「夜間特別拝観」を開催。“利休好みの庭”と呼ばれる名勝庭園がライトアップされ、僧侶のお話も聴くことができます。
■智積院
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)
【拝観料】境内無料、庭園300円、宝物館500円
【電話】075-541-5361
【アクセス】市バス「東山七条」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://chisan.or.jp/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/chishakuin
■夜間特別拝観
【日程】2023年11月21日(火)~25日(土)
17:30~20:00(受付終了)
【拝観料】500円
2023年11月21日(火)から25日(土)には、5日間限定の「夜間特別拝観」を開催。“利休好みの庭”と呼ばれる名勝庭園がライトアップされ、僧侶のお話も聴くことができます。
■智積院
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)
【拝観料】境内無料、庭園300円、宝物館500円
【電話】075-541-5361
【アクセス】市バス「東山七条」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://chisan.or.jp/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/chishakuin
■夜間特別拝観
【日程】2023年11月21日(火)~25日(土)
17:30~20:00(受付終了)
【拝観料】500円
【方広寺】家康の怒りをかった「国家安康」の梵鐘
文禄4年(1595)、豊臣秀吉の発願により、東大寺の大仏にならう方広寺大仏殿が建立されます。しかし翌年に大地震がおこり、完成間近の大仏は倒壊。秀吉亡き後、息子・秀頼の尽力によってようやく完成します。その際、秀吉追善のため鐘を造り、刻まれた銘文が「国家安康」「君臣豊楽」。この8文字に家康は「“家康”を分断し、豊臣が君主として楽しむ」と解釈し、激怒したのだとか。もちろんそのような意味は無かったものの、徳川家との状況は悪化・・・ 大坂冬の陣へと向かうこととなりました。
その後、焼失と再建を繰り返すこととなった方広寺。静かな境内には梵鐘が遺り、“あの銘文”を見ることができます。高さ4.2メートル、重さ82.7トンにおよび、日本三大名鐘のひとつ。天井画が描かれた鐘楼は、伏見城から移築されたものと伝わります。
年末の「除夜の鐘」では、なんと一般の方も鐘を撞くことが可能(先着順)。貴重な体験で一年を締めくくってみてはいかがでしょう。詳細は公式Instagramにて。
■方広寺
【拝観時間】境内自由 ※本堂等は通常非公開
【拝観料】境内無料
【電話】075-561-7676
【アクセス】市バス「博物館三十三間堂前」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式Instagram】https://www.instagram.com/hokojikyoto/
その後、焼失と再建を繰り返すこととなった方広寺。静かな境内には梵鐘が遺り、“あの銘文”を見ることができます。高さ4.2メートル、重さ82.7トンにおよび、日本三大名鐘のひとつ。天井画が描かれた鐘楼は、伏見城から移築されたものと伝わります。
年末の「除夜の鐘」では、なんと一般の方も鐘を撞くことが可能(先着順)。貴重な体験で一年を締めくくってみてはいかがでしょう。詳細は公式Instagramにて。
■方広寺
【拝観時間】境内自由 ※本堂等は通常非公開
【拝観料】境内無料
【電話】075-561-7676
【アクセス】市バス「博物館三十三間堂前」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式Instagram】https://www.instagram.com/hokojikyoto/
【豊国神社】絢爛豪華な唐門は、伏見城の遺構とも
慶長4年(1599)、阿弥陀ヶ峰の山腹に豊臣秀吉を祀る豊国社が創建されました。かつては広大な境内を誇りましたが、大坂夏の陣で豊臣家滅亡後、徳川家康の命により破却。社殿は荒廃の一途を辿り、方広寺に隣接する現在地に豊国神社として再建されたのは明治13年(1880)のこと。破却から実に、260年もの時が流れていました。境内で目を引く唐門は、家康が再建した伏見城の遺構と伝わります。桃山時代の絢爛豪華な佇まいを、間近で眺めてみましょう。
戦国武将みくじ 1回300円
現在は出世開運のご利益の神社として親しまれ、お守りやおみくじなど、授与品も豊富。「戦国武将みくじ」には名だたる戦国武将の格言が記され、戦国ファン必見ですよ♪
■豊国神社
【参拝時間】境内参拝自由、宝物館9:00~16:30
【参拝料】境内無料、宝物館500円
【電話】075-561-3802
【アクセス】市バス「博物館三十三間堂前」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式X(Twitter)】https://twitter.com/toyokunishrine
■豊国神社
【参拝時間】境内参拝自由、宝物館9:00~16:30
【参拝料】境内無料、宝物館500円
【電話】075-561-3802
【アクセス】市バス「博物館三十三間堂前」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式X(Twitter)】https://twitter.com/toyokunishrine
【高台寺】豊臣秀吉の正室・ねねゆかりのお寺。創建には徳川家康の支援も・・・
智積院や豊国神社がある東山七条を離れ、高台寺へ。慶長11年(1606)、豊臣秀吉の正室・ねねが、夫の菩提を弔うために創建したお寺です。創建にあたっては徳川家康の支援もあり、かつて秀吉とねねが暮らし、後に家康が城主となった伏見城からも建物が移築されたと伝わります。多くは火災で失われましたが、開山堂や霊屋(おたまや)、観月台などは創建当時のまま。秋を迎えると、美しい紅葉風景を見せてくれます。
夜には、恒例の「秋の夜間特別拝観」が行われます。紅葉ライトアップはもちろん、2024年のねね様400年遠忌に関連する「情景~移りゆき時、変わらぬ想い~」をテーマにした方丈前庭のプロジェクションマッピングも見どころ。立体感のある音響に映像、そして光の複合演出で、さらなる幻想的な世界へと誘います。
現在、高台寺と関連寺院の所蔵品を展示する高台寺掌(しょう)美術館では「東照宮尊影(徳川家康像)」など徳川家ゆかりの名品もご覧いただけます。公開は2023年12月20日(水)まで。「秋の夜間特別拝観」期間中は開館時間を延長し、21時10分閉館(最終受付は21時)となります。紅葉狩り後に、ぜひお立ち寄りください。
■高台寺
【拝観時間】9:00~17:30(受付終了17:00) ※ライトアップ期間は~22:00(受付終了21:30)、
【拝観料】600円(掌美術館含)
【電話】075-561-9966
【アクセス】市バス「東山安井」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.kodaiji.com
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kodaiji
⇒モミジの色づき状況はこちらをチェック!
■夜間特別拝観
【日程】2023年10月21日(土)~12月10日(日)
17:00点灯~22:00(受付終了21:30)
【拝観料】600円(掌美術館含)
現在、高台寺と関連寺院の所蔵品を展示する高台寺掌(しょう)美術館では「東照宮尊影(徳川家康像)」など徳川家ゆかりの名品もご覧いただけます。公開は2023年12月20日(水)まで。「秋の夜間特別拝観」期間中は開館時間を延長し、21時10分閉館(最終受付は21時)となります。紅葉狩り後に、ぜひお立ち寄りください。
■高台寺
【拝観時間】9:00~17:30(受付終了17:00) ※ライトアップ期間は~22:00(受付終了21:30)、
【拝観料】600円(掌美術館含)
【電話】075-561-9966
【アクセス】市バス「東山安井」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.kodaiji.com
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kodaiji
⇒モミジの色づき状況はこちらをチェック!
■夜間特別拝観
【日程】2023年10月21日(土)~12月10日(日)
17:00点灯~22:00(受付終了21:30)
【拝観料】600円(掌美術館含)
【知恩院】徳川家ゆかりの建築群×紅葉は圧巻!
最後にご紹介するのは浄土宗の総本山・知恩院。高台寺から徒歩10分程に位置し、京都のなかでも特に徳川家康にゆかりのあるお寺です。家康は浄土宗を篤く信仰したと伝わり、母・於大の方(おだいのかた)の永代菩提寺として知恩院に寺領を寄進。家康をはじめ、秀忠、家光によって造営された圧巻の建築群とともに、秋は紅葉を楽しむことができます。
華頂山の麓にひろがる境内は、かなり広大! 京都の冬の風物詩に数えられる「除夜の鐘」の大鐘楼や、三門横の庭園「友禅苑」など、随所が紅葉に彩られます。なかには、冬から春にかけて咲く、珍しい冬桜も。境内でみつけたら、思わず“春気分”が味わえそうです。
華頂山の麓にひろがる境内は、かなり広大! 京都の冬の風物詩に数えられる「除夜の鐘」の大鐘楼や、三門横の庭園「友禅苑」など、随所が紅葉に彩られます。なかには、冬から春にかけて咲く、珍しい冬桜も。境内でみつけたら、思わず“春気分”が味わえそうです。
方丈庭園
江戸初期作庭と伝わる方丈庭園は、国の指定名勝。紅葉をゆっくり眺めたら、庭園の最奥、権現堂まで足を運んでみましょう。堂内には、家康・秀忠・家光の位牌と肖像画が祀られています。
大河ドラマ放映にちなんだ家康の旗印「欣求浄土(ごんぐじょうど)」の御朱印の授与は、2023年12月31日(日)まで。家康ゆかりの地めぐりの記念に拝受してくださいね。
大河ドラマ放映にちなんだ家康の旗印「欣求浄土(ごんぐじょうど)」の御朱印の授与は、2023年12月31日(日)まで。家康ゆかりの地めぐりの記念に拝受してくださいね。
夜を迎えると、三門、大鐘楼、友禅苑などがライトアップされ、幻想的な境内となります。「聞いてみよう! お坊さんのはなし」(申込み不要)や、僧侶の解説で境内をめぐる「月かげプレミアムツアー」(要事前申込み)が行われ、お坊さんと接することができるのも、知恩院のライトアップの魅力です。イベント詳細は、特設サイトでご確認ください。
■知恩院
【拝観時間】9:00~16:00
【拝観料】境内無料、方丈庭園400円、友禅苑300円
【電話】075-531-2111
【アクセス】市バス「知恩院前」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.chion-in.or.jp
【公式Facebook】https://www.facebook.com/sohonzan.chionin
■秋のライトアップ2023
【日程】2023年11月16日(木)~12月2日(土)
17:30~21:30(受付終了21:00)
【拝観料】800円
\特別感いっぱいの現地イベントを実施!/
⇒【家康の京都】これが徳川将軍家のパワー!荘厳の<知恩院>を知る・巡る(2023年12月27日実施※要事前申込み)
■知恩院
【拝観時間】9:00~16:00
【拝観料】境内無料、方丈庭園400円、友禅苑300円
【電話】075-531-2111
【アクセス】市バス「知恩院前」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.chion-in.or.jp
【公式Facebook】https://www.facebook.com/sohonzan.chionin
■秋のライトアップ2023
【日程】2023年11月16日(木)~12月2日(土)
17:30~21:30(受付終了21:00)
【拝観料】800円
\特別感いっぱいの現地イベントを実施!/
⇒【家康の京都】これが徳川将軍家のパワー!荘厳の<知恩院>を知る・巡る(2023年12月27日実施※要事前申込み)
※掲載内容は2023年11月15日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。