運試しにいかが? 京都のユニークなガチャガチャ5選

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即成院のガチャガチャ「干支おみくじ」

即成院のガチャガチャ「干支おみくじ」

精巧なミニチュアやアイデア商品など、いまや大人も魅了するガチャガチャ。最近は、京都にも独自にガチャガチャを設置するお寺や老舗が増えてきました。市内をめぐるなかで見つけた、ユニークなガチャガチャを5つご紹介します! 新年の運試しも兼ねて、チャレンジしてみませんか。

即成院「干支おみくじ」

  • 与一の手洗い場

    与一の手洗い場

  • 山門

    山門

『平家物語』に登場する弓の名手・那須与一のお墓がある泉涌寺の塔頭、即成院。山門を入って右側にある手水舎は「与一の手洗い場」と名付けられています。肝心のガチャガチャが見あたりませんが・・・
  • ご自身で扉を開けてください

    ご自身で扉を開けてください

  • 1回500円で回せます

    1回500円で回せます

なんと、手水舎の手前にある木箱にガチャガチャが収められています! お寺の景観を損なわないようカモフラージュされているため、知らずに通り過ぎてしまう方も多いはず。
  • 下からぴょこんと出た紐を引っ張ると、おみくじが取り出せます

    下からぴょこんと出た紐を引っ張ると、おみくじが取り出せます

ガチャガチャ「干支おみくじ」には、その年の干支をデフォルメした可愛らしいおみくじ(全6色)が入っています。どの色が当たるかなという楽しみに加えて、おみくじの内容も気になるところ。もうひとつ、ユニークなポイントとして挙げられるのが“扇の形をした紙石鹸”です。扇の形は、那須与一が屋島の戦いの折に船の先に掲げられた扇の的を射抜いたというエピソードにちなんでいます。
  • 少し水を含ませて洗うと、よく泡立ちます

    少し水を含ませて洗うと、よく泡立ちます

  • 手を合わせて願いを込めます

    手を合わせて願いを込めます

  • 手水舎の案内板

    手水舎の案内板

なぜ紙石鹸が入っているのかというと、ここで「与一の手洗い場」前にガチャガチャが設置されている理由につながります。「手を洗うという動作は、自然と手を合わす形になる」という着眼点から、那須与一の功績にあやかって拝観者の“願いが的へ”届くように、祈願された紙石鹸を入れていらっしゃるそう。

じつは即成院のガチャガチャは、2005年の大河ドラマ「義経」に那須与一が登場するのにあわせ、前年の2004年に設置されたもの。今年で20年になる歴史あるガチャガチャによって手を清められるばかりか、願いが成就するように導いていただけるとは、なんともありがたい仕組みですね。
 
【拝観時間】9:00~17:00
【拝観料】境内・本堂外陣無料
【電話】075-561-3443
【アクセス】市バス「泉涌寺道」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.gensegokuraku.com
 

松栄堂 薫習館「薫ガチャ」

  • 「薫ガチャ」は1階に設置されています

    「薫ガチャ」は1階に設置されています

  • 内観

    内観

創業300余年のお香の老舗 松栄堂が日本の香り文化の情報発信拠点として2018年にオープンした薫習館(くんじゅうかん)。さまざまな展示・体験スポットが人気を博していますが、もっと気軽に香りを手にとってほしいとの想いから、2022年3月に「薫ガチャ」と名付けられたガチャガチャが新たに設置されました。

向かって左が匂い袋、右がスティックタイプのお香のガチャガチャです

向かって左が匂い袋、右がスティックタイプのお香のガチャガチャです

「匂い袋Gacha」とスティックタイプのお香が入った「お香Gacha」の2台があり、どちらも500円でガチャガチャができます。印象的な青いライトは、開発に携わった松栄堂スタッフさんのこだわり。

ひとつひとつ手作りの匂い袋は、4種類の香りが用意されています(数に限りがあるので、販売状況は薫習館公式Instagramにてご確認ください)。ただし、生地の色柄はその時々で変わるため、香りと柄の組み合わせは数えきれないほど。どんなものが出るか、一層ワクワクします。
 
また、カプセルを開けた直後は香りが強いと感じるかもしれませんが、身に着けているうちに柔らかく変化していくそう。香りの移ろいを楽しめるのも、匂い袋のおすすめポイントです。

一方、スティックタイプのお香は6種類の香りをラインアップ。カプセルに入れるためにスティックの長さを調整したり、ガチャガチャの衝撃で折れないように工夫したり、松栄堂スタッフさんの熱意の末に、ガチャガチャ化に成功したそうです。香立が付属されているのも良いですね。
 
さらに、2台のガチャマシンには「当たり」もあり、見事に引き当てた方には別途プレゼントがあるそうですよ♪
 
■松栄堂 薫習館
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】不定休
【電話】075-212-5590
【アクセス】地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩約3分、地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://kunjyukan.jp/
\香りに興味のある方におすすめ♪/

龍岸寺「佛佛玉」

仏様に見守られ、厨子に納められた様子に「本当にガチャガチャ?」と目を疑いそうになりますが、こちらは京都水族館のほど近くにある龍岸寺が本堂内に設置しているガチャガチャです。
  • 厨子の扉に施された美しい錺金具

    厨子の扉に施された美しい錺金具

  • 厨子の上には空也上人像のように、6体の阿弥陀様が飛び出ています

    厨子の上には空也上人像のように、6体の阿弥陀様が飛び出ています

厨子やガチャマシンの装飾を手掛けたのは、お寺にご縁のある京都の伝統工芸職人さんたち。金箔が押されたガチャマシンなんて、ほかに見たことがありません。職人さんたちの並々ならぬ熱意が伝わってきます。

「佛佛玉」と名付けられたガチャガチャは、中身も職人さんによる手作り。一刀彫りの仏様、蝶の形をした錺金具のキーホルダー、蓮の花びらの形をした本漆塗りのお香立て、法輪型の錺金具のブローチ、本金箔押しの念珠といった驚きのラインアップです。
 
ガチャマシンに「職人決死小売価格2500円」と表示されている通り、本来なら高価な品々ばかりですが、伝統工芸の普及を目的に精力的に取り組まれているそうです。
  • 指人形にもなるという遊び心満載の「一寸うるし仏」

    指人形にもなるという遊び心満載の「一寸うるし仏」

龍岸寺にはもう1台、「一寸うるし仏」のガチャガチャがあります。「佛佛玉」にも携わっている仏師の三浦耀山さんの作品を3Dプリンターで再現し、それに塗師の伊東泰範さんが漆を塗った約6センチの可愛らしい仏さま。漆の光沢が美しく、高級感が漂います。
 
「3Dプリンターではなく、さらに本格的なものが欲しい!」という方には、三浦さんが彫った木彫りのお地蔵さまかお不動さまに、伊東さんの指導のもと、ご自身で漆を塗る「わらべ仏漆塗教室」(偶数月第3水曜日開催)がおすすめ。詳しくは、龍岸寺のホームページをご確認ください♪
  • 龍岸寺 外観

    龍岸寺 外観

  • ガチャガチャをしたい方は、まず門を入って右手にある玄関より、お寺の方にお声がけください

    ガチャガチャをしたい方は、まず門を入って右手にある玄関より、お寺の方にお声がけください

■龍岸寺
【拝観時間】9:30~16:00
【拝観料】境内無料
※法要やイベント開催によって拝観時間の変更や拝観ができない場合があります。詳細は公式ホームページ等をご確認ください。
【電話】075-371-0370
【アクセス】JR「京都駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】https://ryuganji.jp/
【公式X(Twitter)】https://twitter.com/kyoto_ryuganji/

西本願寺

  • 境内の北側にある本願寺ブックセンター(安穏殿1階)

    境内の北側にある本願寺ブックセンター(安穏殿1階)

ずらりと並ぶガチャガチャは、なんとすべて西本願寺のオリジナル商品。昨年(2023)の夏より設置を開始し、常時7~8台のオリジナルガチャガチャがあるそうです。発案者は西本願寺に関する書籍を扱う本願寺出版社の僧侶の皆さん。アイデアを出し合って常に新しいガチャガチャを企画し、今後も新台が登場する予定というから驚きです。
 
境内のお茶所(総合案内所)、本願寺ブックセンター(安穏殿1階)、浄土真宗本願寺派伝道本部東棟ロビーの3か所にガチャガチャがあり、すべてのガチャマシンが揃うのはブックセンターのみ。
  • 国宝・重文の建物のアクリルスタンド(全5種類)

    国宝・重文の建物のアクリルスタンド(全5種類)

7~8台のオリジナルガチャガチャの中には、門信徒さんだからこそ分かるようなツウなものもあれば、いま流行りのアクリルスタンドもあり、「どなたでも、ほっこり楽しめるように」というコンセプトで商品開発を行っているそうです。
  • アンブレラマーカー(1回500円)

    アンブレラマーカー(1回500円)

お参りの多い西本願寺ならではのグッズが「アンブレラマーカー」です。2021年に約40年ぶりの修復を終えて美しくよみがえった唐門(国宝)の彫刻をモチーフにした4種類に、寺紋の下がり藤の2種類を加えた全6種類。これを付けていれば、傘立ての中から自分の傘をパッと見つけられそうです。
 
現在、西本願寺の関係学校である京都女子大学の生活デザイン研究所を通じて、学生さんたちが新たなガチャガチャを企画中とのことですので、今後の動きにもぜひ注目を。最新情報はお寺のInstagramでどうぞ。
 
【拝観時間】5:30~17:00(ブックセンターの営業は平日9:00~17:00、土日祝9:00~16:00)
【拝観料】境内無料
【電話】075-371-5181
【アクセス】市バス「西本願寺前」バス停から下車すぐ Goole map
【公式ホームページ】https://www.hongwanji.or.jp/

佐々木酒造「試飲ガチャ」

外観

外観

最後にご紹介するのは、洛中の酒蔵・佐々木酒造にある「試飲ガチャ」です。

お店に入って左手に試飲コーナーがあり、ガチャガチャを1回500円でまわせば、試飲用のコイン3枚が出てきます。1回の試飲でコインを1枚使いますので、3回も試飲が可能です♪
  • コインを入れて、番号を選択します

    コインを入れて、番号を選択します

試飲マシンには「古都」や「聚楽第」、「西陣」などの定番銘柄をはじめ、季節商品など18種類の日本酒やリキュールが並びます。ガチャガチャの隣に置いてあるカップで試飲するのですが、お猪口で飲みたいという方は、ガチャガチャではなくレジで500円を支払うとコイン2枚とお猪口がいただけます。

試飲では好きな銘柄を選べるため、ガチャガチャ最大の楽しみであるランダム性はありませんが、カプセルにグッズの引換券が封入されているのでガチャガチャファンもご安心を。蔵の“ねこ社員”が描かれたA5サイズのノートや180mlサイズのリキュールなど、佐々木酒造の非売品グッズが当たります。時期によってラインアップが変わるそうですので、ますます楽しみになりますね。
 
■佐々木酒造
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】日曜日・祝日、お盆・年末年始
【電話】075-841-8106
【アクセス】市バス「堀川丸太町」バス停から徒歩約6分 Google map
【公式ホームページ】https://www.jurakudai.com/
【公式X(Twitter)】https://twitter.com/kouribu
 
\2023年に130周年を迎えました/
※掲載内容は2024年1月17日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. 「そう京」編集部

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