2023年秋キャンペーンに登場! 「南禅寺」の見どころをご案内

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今年(2023年)の「そうだ 京都、行こう。」秋キャンペーンの舞台は「南禅寺」。臨済宗南禅寺派の大本山で、紅葉はもちろん、境内に立ち並ぶ重厚な堂宇や庭園など見どころが豊富です。今回はこの秋注目の南禅寺を始め、塔頭寺院や門前名物をたっぷりとご紹介します!

\キャンペーンポスター&CMをチェック!/

気になるアクセス方法は?

地下鉄「蹴上駅」から「ねじりまんぽ(蹴上トンネル)」を潜れば、南禅寺はすぐそこに!

地下鉄「蹴上駅」から「ねじりまんぽ(蹴上トンネル)」を潜れば、南禅寺はすぐそこに!

京都駅からは、市バス、もしくは地下鉄でのアクセスとなり、最寄りの停留所は「南禅寺・永観堂道」バス停(所要時間:京都駅から約40分)。ただし、春秋の観光ハイシーズンはバスは混み合う上に、渋滞にも捕まりがちですので地下鉄の利用がおすすめです。

\おすすめのアクセス方法/
京都駅→地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」乗換→地下鉄東西線「蹴上(けあげ)駅」から徒歩約10分(所要時間:京都駅から約20分)

歴史を知る

庫裡前の参道

庫裡前の参道

鎌倉時代、この地には亀山天皇の離宮「禅林寺殿」がありました。亀山天皇がこの離宮で出家し、無関普門(むかんふもん)禅師(大明国師)を開山に、正応4年(1291)、“日本最初の勅願禅寺”として南禅寺を開創。室町時代には京都・鎌倉の禅刹「五山」の最上位、別格として「五山之上」に位置づけられ、今も正式名称を「五山之上瑞龍山太平興国南禅禅寺」といいます。

しかし、応仁の乱などにより次第に衰退。南禅寺を再建したのが、徳川家康の側近・以心崇伝(いしんすうでん)。徳川家の庇護のもと今に繋がる堂宇が再建され、境内を歩けば、随所で歴史を感じることができます。

まずは南禅寺の絶景スポット、「三門」に注目!

  • 三門

    三門

  • 楼上から京都市街を眺める

    楼上から京都市街を眺める

「絶景かな、絶景かな」とは、歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」で石川五右衛門が発する名台詞。春の桜を愛でながら大盗賊が見得を切る、その舞台こそ、南禅寺の「三門」楼上です。高さ約22メートル、日本最大級の高さを誇る三門は、別名「天下竜門」。知恩院・久遠寺(山梨県)とともに「日本三大門」、知恩院・仁和寺とともに「京都三大門」(ともに諸説あり)に数えられるなど、日本を代表する名門です。三門上層の楼「五鳳楼」に上がると、京都市街や周りの塔頭を望む絶景が広がります!

三門の横には天授庵が。秋は上から紅葉を眺められます♪

三門の横には天授庵が。秋は上から紅葉を眺められます♪

現在の三門は、寛永5年(1628)藤堂高虎の寄進により、大坂夏の陣に倒れた家来の菩提を弔うために再建されました。楼上内陣には本尊の宝冠釈迦坐像や十六羅漢像とともに、徳川家康・藤堂高虎の像が並んでいます。天井絵を描いたのは、江戸時代初期を代表する絵師・狩野探幽と土佐徳悦です。

京都の近代化を物語る「水路閣」

南禅寺を代表する“絶景スポット”といえば、こちらも忘れてはなりません。テレビ・映画・アニメでもおなじみの「水路閣」は、京都の近代化を物語る貴重なモニュメント。明治維新後の京都を復興させるべく琵琶湖の水を京都へと引いた「琵琶湖疏水事業」にともない造られました。

琵琶湖疏水と同じく、田邊朔郎(たなべ さくろう)が設計・デザインした水道橋で、全長93.2メートル、幅4メートル、高さは9メートルにもなるそう。建設当初は「景観を害するのでは」と反対の声もあったそうですが、今では、禅寺の侘びた趣にふさわしい、格好のフォトスポットとなっています♪

「大方丈」「小方丈」では障壁画と庭園を堪能

  • 本坊・大玄関

    本坊・大玄関

  • 「群虎図」をモチーフにした絵はがき 300円

    「群虎図」をモチーフにした絵はがき 300円

三門横の参道を登りきったところには本坊があり、白壁の庫裡玄関を入ると「大方丈」と「小方丈」へと続きます。大方丈は慶長16年(1611)、京都御所の建物を下賜されたもので、貴重な遺構として国宝に指定。内部は桃山前期の狩野派による絢爛豪華な障壁画で彩られ、今はデジタル復元された、往時のように華やかな襖絵を目にすることができます。

小方丈は伏見城の遺構と伝わり、こちらには狩野探幽筆とされる「群虎図」40面が飾られ、豪奢な雰囲気。外から見る禅寺の趣と、堂内の華やかな雰囲気。このギャップが、南禅寺の魅力でもあります♪

大方丈庭園

大方丈庭園

大方丈庭園は、江戸時代初期の南禅寺再建の折りに、小堀遠州によって作庭されたと伝わります。通称「虎の子渡しの庭」と呼ばれ、昭和26年(1951)に国の名勝に指定されました。大小6つの石が配され、大きな石は母虎、小さな石は子虎、そして白砂に描かれた模様は水を表し、母虎が子虎を従えて、川を渡る光景を見立てているそうです。

小方丈庭園

小方丈庭園

小方丈庭園は、別名「如心庭」と呼ばれ、昭和41年(1966)に植彌加藤造園が作庭。名前の通り「心」字形に石が配され、解脱した心の如く、落ち着いた雰囲気の枯山水庭園です。

六道庭

六道庭

同じく六道庭も、植彌加藤造園による作庭。如心庭に対し、六道庭は六道輪廻(※)の戒めの庭。一面の杉苔のなかに景石が配されています。 江戸時代と現代のお庭、異なる趣を感じ取ってみてくださいね。
※六道輪廻とは、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の6つの世界を生まれ変わり続けるという仏教の世界感のこと。

⇒気になる南禅寺の紅葉の“今”は? 「京都紅葉情報2023」はこちら(10月中旬までは2022年のベストショットを掲載しています)

南禅寺

【拝観時間】8:40~17:00(受付終了16:40)※12月~2月は8:40~16:30(受付終了16:10)
【拝観料】境内無料、方丈庭園600円、三門600円
【電話】075-771-0365
【アクセス】地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】https://nanzenji.or.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/daihonzan_nanzenji
※10月・11月は日にち・人数限定で早朝拝観(要事前申込み)も行われます。詳しくはこちら。

★境内にあるお寺もチェック!

【南禅寺 天授庵】
2023年「そうだ 京都、行こう。」秋キャンペーンのCM・ポスターに登場!

南禅寺とあわせてCM・ポスターに登場する塔頭の天授庵は、無関普門禅師を祀る塔所として建立されたお寺。正門前には「開山大明國師霊光塔」の碑が建ちます。
  • 東庭

    東庭

  • 書院南庭

    書院南庭

天授庵では、風情の異なる2つのお庭で紅葉が楽しめます。東庭の枯山水庭園は江戸時代初期に作庭され、ユニークな菱形の畳石がモダンな雰囲気を醸し出しています。書院南庭は2つの池がある池泉回遊式庭園。南北朝時代に作られ、荒々しい石組みが特徴的です。

⇒気になる南禅寺 天授庵の紅葉の“今”は? 「京都紅葉情報2023」はこちら(10月中旬までは2022年のベストショットを掲載しています)

南禅寺 天授庵

【拝観時間】9:00~16:45
※11月15日~2月末は16:30
※2023年11月11日(土)午後~12日(日)午前は拝観休止
【拝観料】500円
【電話】075-771-0744
【アクセス】地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約10分 Google map

【南禅寺 南禅院】
離宮当時のおもかげを遺す庭園で紅葉狩り

水路閣を潜り、階段を上がった場所にある南禅寺 南禅院。離宮跡に建つことから南禅寺発祥の地とされています。方丈は元禄16年(1703)に徳川五代将軍綱吉の生母・桂昌院の寄進によって再建されました。

方丈奥に広がるのは離宮当時のおもかげを遺した庭園。鎌倉時代末期を代表する池泉回遊式庭園で、亀山天皇自らの作庭とも伝わります。上池の「曹源池」と下池の「心字池」。2つの池で構成され、深山幽谷の趣を感じられるお庭で、国の史跡名勝にも指定されています。

⇒気になる南禅寺 南禅院の紅葉の“今”は? 「京都紅葉情報2023」はこちら(10月中旬までは2022年のベストショットを掲載しています)

南禅寺 南禅院

【拝観時間】8:40~17:00(受付終了16:40)※12月~2月は8:40~16:30(受付終了16:10)
【拝観料】400円
【電話】075-771-0365(南禅寺)
【アクセス】地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約10分 Google map

【南禅寺 金地院】
以心崇伝建立。徳川家との繋がりを示す東照宮が境内に

  • 金地院内の東照宮 

    金地院内の東照宮 

  • 拝殿。天井は狩野探幽の「鳴龍」、欄間は土佐光起の「三十六歌仙」額を拝見できます。

    拝殿。天井は狩野探幽の「鳴龍」、欄間は土佐光起の「三十六歌仙」額を拝見できます。

今年、大河ドラマで話題の徳川家康。以心崇伝は、家康から重用された僧で、江戸幕府の法律の立案や外交、寺社統制に力をふるい、「黒衣の宰相」とも呼ばれました。慶長10年(1605)に南禅寺の270世住職となり、自坊として金地院を再興。家康の死後には南禅寺と江戸城内の金地院を行き来しながら政務を行ったそう。

家康は自分の死後に3つの東照宮を建てるよう遺言したとされ、日光(栃木県)・久能山(静岡県)、そして、ここ金地院に東照宮が置かれています。小堀遠州によって建てられ、家康の遺髪と念持仏を祀っています。

方丈前庭「鶴亀蓬莱の庭」は、国の特別名勝に指定される名庭。崇伝が小堀遠州に依頼し、作庭されたと伝わります。向かって右側が、鶴島。左側が亀島と呼ばれ、中央には背後に控える東照宮を遙拝する長方形の「礼拝石」が。礼拝石の奥には、仙人が住む蓬莱島が石組で表現されています。崇伝が客人の目を楽しませようと、めでたい雰囲気のお庭を作ったのだそうです。

南禅寺 金地院
【拝観時間】8:30~17:00 ※12月~2月は16:30
【拝観料】500円(八窓席は別途700円)
【電話】075-771-3511
【アクセス】地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約5分 Google map

門前名物は「湯豆腐」! 禅寺との関係とは?

  • ゆどうふコース「花」 1客3,630円 ※写真の湯豆腐は2名様分のイメージ

    ゆどうふコース「花」 1客3,630円 ※写真の湯豆腐は2名様分のイメージ

見どころが多い南禅寺。境内めぐりを楽しんだ後には、門前名物に舌鼓♪ 南禅寺の門前名物といえば、「湯豆腐」! ・・・でも、どうして湯豆腐なのでしょうか。その理由は、“京都の水”と、“禅寺”にあるようで・・・?

上質な地下水に恵まれる京都は、豆腐作りに適した土地でした。また禅寺の精進料理としても欠かせず、他の地域に見られないほど“お豆腐”文化が発達。それに“お出汁大好き”文化が加わり、「お豆腐+タレ(お出汁)」で味わう湯豆腐が、名物として発展したようです。

特に南禅寺界隈のお豆腐は、なめらかさに特長が。門前の名店のひとつ「南禅寺 順正」では、柔らかすぎないほどよい堅さと、なめらかな食感のお豆腐を味わえ、お出汁にこだわった特製タレとの相性も抜群。「南禅寺にお参りしたら、湯豆腐を」。この王道、ぜひ楽しんでみてくださいね♪

■南禅寺 順正
【営業時間】11:00~15:30(ラストオーダー14:30)、17:00~21:30(ラストオーダー19:00)
※土曜日夜のラストオーダーは20:00
【定休日】無休
【電話】075-761-2311
【アクセス】地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】http://www.to-fu.co.jp/
※掲載内容は2023年10月13日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. 「そう京」編集部

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