まだ穴場かも!? これから注目したい京都紅葉スポット7選

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旧三井家下鴨別邸(撮影:水野秀比古)

旧三井家下鴨別邸(撮影:水野秀比古)

数多くの紅葉名所がある京都。なかには、まだあまり知られていない“穴場”ともいえるスポットがあります。人気エリア内でも少し場所をずらしたり、近年公開が始まったばかりであったり、これから注目すべきおすすめ7ヵ所をご紹介します!

⇒「京都紅葉情報2021」はこちら
⇒『「そう京」撮影班が教える、京都・紅葉の穴場スポット』(2020年11月掲載)はこちら
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

【安祥寺】山科の知る人ぞ知る紅葉スポット。夜間特別拝観を初開催!

自然豊かな山科疏水沿いでひっそりとたたずむ安祥寺。かつては山科区北部一帯を寺域として権勢を誇りましたが、衰退・再建を繰り返し、現在は本堂や地蔵堂、2021年10月に再建されたばかりの青龍社などが並びます。

ひかりの京都(写真はイメージです)

ひかりの京都(写真はイメージです)

通常非公開ですが、この秋も特別公開を実施。色づきはじめたモミジや、本堂に祀られるご本尊・十一面観音菩薩立像(重文)にお目にかかれます。そして期間中には、初めての夜間特別拝観が行われます。JR東海「ひかりの京都」キャンペーンの参加社寺で、境内にはぬくもりあふれる“竹灯籠”を設置。幻想的な夜の安祥寺もお楽しみください。

最寄りはJR「京都駅」から一駅の「山科駅」。アクセス便利な立地も嬉しいポイントです。

■秋の特別公開
【日程】2021年11月3日(水・祝)~14日(日)
    9:00~16:00(受付終了)、17:30~19:00(受付終了)
【料金】500円
【電話】075-581-0853
【場所】安祥寺 詳細情報はこちら
【公式ホームページ】https://anshouji.or.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/anshouji.kyoto/
【紅葉の見頃】例年11月下旬~12月上旬 現在の色づき状況をチェック!

\安祥寺も参加社寺です/

⇒JR東海「ひかりの京都」キャンペーンの詳細はこちら

【浄住寺】真紅のモミジ参道を抜けると、中国風の諸堂

撮影:水野秀比古

撮影:水野秀比古

世界遺産・西芳寺[苔寺]鈴虫寺[華厳寺]、“竹の寺”と呼ばれる地蔵院といった人気スポットからほど近くに位置する浄住寺。弘仁元年(810)、嵯峨天皇の勅願寺として開創され、公家の葉室家の菩提寺として栄えた古刹です。黄檗宗のお寺であり、異国情緒感じる中国風の諸堂が並びます。

「秋の特別公開」は2017年より行われており、まだ知る人ぞ知る紅葉スポット。見どころは、参道石段の紅葉をはじめ、江戸時代作庭と伝わる方丈庭園など。狩野永岳筆の衝立「雲龍図」も必見です。

■秋の特別公開
【日程】2021年11月23日(火・祝)~12月5日(日)
    10:00~16:30(受付終了16:00)
【料金】800円
【電話】075-381-6029
【場所】浄住寺 詳細情報はこちら
【紅葉の見頃】例年11月下旬~12月初旬

【正伝永源院】建仁寺に訪れたら、塔頭寺院にもご注目を!

京都最古と伝わる禅寺、建仁寺。紅葉名所としても有名ですが、訪れたら周辺の塔頭寺院にも注目してみましょう。こちらは建仁寺の北側に位置する、正伝永源院(しょうでんえいげんいん)。織田信長の弟・織田有楽斎が再興した「正伝院」と熊本藩主・細川家の菩提寺「永源庵」が合わさり誕生したお寺です。通常非公開ですが、春のツツジと新緑、秋の紅葉の時季に特別公開が行われています。

茶室「如庵(じょあん)」(復元)

茶室「如庵(じょあん)」(復元)

方丈前には紅葉や松の美しい庭園があり、縁側からゆっくり紅葉観賞を。織田有楽斎が築いたという国宝の茶室「如庵」(復元)や細川護煕氏が手がけた襖絵なども見どころ。賑やかな祇園にありながらも堂内は穏やかな時間が流れています。

■秋の庭園特別公開 寺宝展
【日程】2021年11月20日(土)~12月5日(日)
    10:00~16:30(受付終了16:00)
【料金】600円
【電話】075-531-0200
【場所】正伝永源院 詳細情報はこちら
【公式ホームページ】http://www.shoden-eigenin.com/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/shodeneigenin/
【紅葉の見頃】例年11月中旬~下旬

【愛宕念仏寺】奥嵯峨の穴場。紅葉×羅漢さんに、心が和みます♪

京都屈指の観光地、嵐山・嵯峨野。渡月橋や商店街がある中心部は賑やかですが、JR「嵯峨嵐山駅」の北西にある「奥嵯峨鳥居本」まで来ると、比較的ゆっくりと過ごせます。なかでもおすすめの紅葉名所は、愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)
  • 羅漢像(初夏のイメージです)

    羅漢像(初夏のイメージです)

  • お酒を酌み交わす羅漢像

    お酒を酌み交わす羅漢像

境内には、約40年前より参拝者から奉納された羅漢像がずらり。その数、1200体にも及ぶそうです。テニスラケットやギターを手にしたり、お酒を酌み交わしたり・・・ と、ひとつひとつ表情や格好が異なり個性豊か。和やかな空気が流れるお寺で、紅葉と羅漢像をじっくり楽しみましょう。

2021年11月5日(金)から7日(日)には『「そうだ 京都、行こう。」ハイキング 嵐山~高雄』を開催します。愛宕念仏寺はコース上のおすすめスポットでもあります。ぜひ、訪ねてみてくださいね♪

愛宕念仏寺
【拝観時間】8:00~16:30
【拝観料】300円
【電話】075-285-1549
【アクセス】京都バス「愛宕寺前」バス停から徒歩すぐ Google map
【公式ホームページ】https://www.otagiji.com/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/otagiji_official/
【紅葉の見頃】例年11月上旬~中旬

\秋の嵐山・嵯峨野から高雄へ/
⇒『「そうだ 京都、行こう。」ハイキング 嵐山~高雄』を開催します!

【嵐山 祐斎亭】近年、人気上昇中の紅葉スポット

@junichiro.takikawa

@junichiro.takikawa

嵐山・渡月橋から徒歩7分ほど。大堰川沿いにひっそりとたたずむ嵐山 祐斎亭は、染色作家の奥田祐斎さん・恵美さん夫妻が営む、「夢こうろ染(ゆめこうろぞめ)」の染色アートギャラリーです。

10月に設置されたばかりのテラス席。紅葉シーズンが楽しみですね♪

10月に設置されたばかりのテラス席。紅葉シーズンが楽しみですね♪

明治築の建物からの景色が美しく、その魅力を多くの方に知っていただきたいとの思いから、昨年(2020年)より予約優先制にて公開を開始。その後、丸窓から望むモミジや、机にリフレクションする光景がSNSを中心に話題になりました。今年10月には、より間近に景色が楽しめるテラス席を新たに作られたばかり。公開2年目を迎える紅葉シーズン、これからさらに注目が集まりそうです。

 紅葉ライトアップ(写真はイメージです)@junichiro.takikawa

紅葉ライトアップ(写真はイメージです)@junichiro.takikawa

紅葉シーズンのピーク時には、時間を延長し、紅葉ライトアップを開催。昼夜通して事前申込みが必要です。お好みの時間帯よりお選びください。

■嵐山 祐斎亭※要事前申込み
【開館時間】
<通常シーズン見学>
10:00~18:00
<紅葉シーズン見学(11月13日~12月10日※紅葉の状況により変動あり)>
8:00~21:00(閉門)※16:30よりライトアップ
【入館料】2,000円(お抹茶・菓子付き)※紅葉シーズン見学はお抹茶・菓子は付きません
【電話】075-881-2331
【アクセス】市バス「嵐山[京都]」バス停から徒歩約9分、JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約20分 Google map
【公式ホームページ】https://yusai.kyoto/yusaitei/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/arashiyama_yusai/
【紅葉の見頃】例年11月中旬~下旬

【旧三井家下鴨別邸】名建築×紅葉を楽しむ。特別公開エリアからの眺望は必見!

  • 撮影:水野秀比古

    撮影:水野秀比古

旧三井家下鴨別邸は、大正14年(1925)に完成した豪商・三井家の別邸(重文)。世界遺産・下鴨神社の南側、一の鳥居そばに位置し、下鴨神社とあわせて訪れていただきたい紅葉スポットです。

主屋3階望楼

主屋3階望楼

3棟からなる別邸前のお庭にはモミジやカエデ、ケヤキが植わり、紅葉の見頃は例年12月上旬。名建築と紅葉があわさり、見事な景色を作り上げます。建物内からも楽しむことができますが、おすすめは期間限定で特別公開される主屋2階・3階望楼からの眺め。紅葉に彩られたお庭を見渡せ、四方ガラス張りの3階望楼では少人数で東山の眺望もお楽しみいただくことができます。

旧三井家下鴨別邸
【開館時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【休館日】水曜日(祝日の場合は翌日)、12/29~31
【料金】500円
【電話】075-366-4321
【アクセス】市バス「葵橋西詰」バス停・京阪鴨東線「出町柳駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://ja.kyoto.travel/tourism/article/mitsuike/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/mitsuike.kyokanko/
【紅葉の見頃】例年12月上旬

<秋の特別公開(主屋2階・3階望楼)>
【日程】2021年11月18日(木)~12月7日(火)※水曜日除く
    9:15~16:30
【料金】1,000円(通常公開エリアを含む)
※3階望楼のみ事前予約制。詳細・申し込みは「京都観光Navi」ホームページでご確認ください。

【白龍園】叡電沿線にたたずむ、広大な日本庭園

京都の奥座敷・貴船の少し手前、叡電「二ノ瀬駅」近くに位置する白龍園。古くから霊域とされる安養寺山麓に、広大な日本庭園が広がります。老舗アパレルメーカー青野株式会社の創業者、青野正一氏が、社員・家族とともに丁寧に手入れされてきたお庭で、長年非公開でしたが2012年から春秋に特別公開が行われるようになりました。人数限定の事前申込み制(往復ハガキ)とあって、ゆっくり楽しめるのも魅力です。

園内では自然豊かな山裾ならではの景観や、紅葉と苔のコントラストなど見どころがいっぱい。5つの四阿(あずまや)があり、柱を額に見立てると、まるでアートのような風景も楽しめます。

秋の特別公開の残席は僅かとなっています。気になる方はお早めにお申込みを。

■秋の特別公開※要事前申込み
【日程】2021年10月14日(木)~12月3日(金)
第1部10:00~12:00(受付終了11:30)、第2部12:00~14:00(受付終了13:30)
※往復ハガキにて要事前申込み(各回50名限定、先着順)。詳細は公式ホームページよりご確認ください。
【料金】1,600円
【電話】075-311-8988(青野株式会社/10:00~17:00※土日祝除く)
【場所】白龍園
【アクセス】叡山電車叡山本線「二ノ瀬駅」から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】http://hakuryuen.com
【公式Facebook】https://www.facebook.com/Hakuryuen
【紅葉の見頃】例年11月中旬~下旬
※掲載内容は2021年10月25日時点の情報です。最新情報は各掲載先にご確認ください。

Written by. かりー

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