アート・仏像・謎解き! 紅葉と一緒に楽しもう、京都イベント情報2022

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南陽院本堂「木島櫻谷 山水障壁画」特別公開

南陽院本堂「木島櫻谷 山水障壁画」特別公開

秋の京都は紅葉だけではありません。各地で貴重な文化財の特別公開や展覧会が行われていて、あわせて楽しむとより思い出深い京都旅になることでしょう。今回は、人気紅葉エリアの解説とともに、おすすめのイベント情報をご紹介。気になるイベントをみつけたら、ぜひ、訪ねてみてくださいね♪

⇒【京都紅葉情報2022】約70ヵ所の紅葉の色づき状況をお届けしています!
⇒11月のイベント情報一覧はこちら
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

<哲学の道・岡崎エリア>

  • 南禅寺

    南禅寺

  • 永観堂

    永観堂

  • 哲学の道

    哲学の道

「哲学の道・岡崎」には、ガイドブック等でもおなじみの紅葉名所、南禅寺永観堂が位置し、琵琶湖疏水の水を引き入れた名庭が点在。平安神宮の大鳥居を中心とした「岡崎」は京都の文化ゾーンとして知られ、美術館や図書館、動物園が並び、大人から子供まで楽しめます。秋は、各美術館で特別展が開催中。紅葉とアートを堪能したい方におすすめのエリアです。

⇒「京都紅葉情報2022」で哲学の道・岡崎エリアの色づき状況をチェック!

【泉屋博古館】特別展「木島櫻谷 -山水夢中-」

  • 《万壑烟霧》(部分) 明治43年(1910) 株式会社千總蔵

    《万壑烟霧》(部分) 明治43年(1910) 株式会社千總蔵

  • 《万壑烟霧》は幅11メートルを超える大作<br/>
※特別に許可を得て撮影しています。通常は撮影禁止です

    《万壑烟霧》は幅11メートルを超える大作
    ※特別に許可を得て撮影しています。通常は撮影禁止です

  • さまざまな風景の掛け軸も並び、室内はまるで櫻谷と旅をしているようです<br/>
※特別に許可を得て撮影しています。通常は撮影禁止です

    さまざまな風景の掛け軸も並び、室内はまるで櫻谷と旅をしているようです
    ※特別に許可を得て撮影しています。通常は撮影禁止です

  • 館内で配布されている「おさんぽまっぷ」を手に、京都をめぐるのもおすすめ♪

    館内で配布されている「おさんぽまっぷ」を手に、京都をめぐるのもおすすめ♪

さまざまな特別展が行われるなか、このエリアでおすすめしたいのが木島櫻谷(このしま おうこく)。「どんな人物?」と思われる方も多いかもしれませんが、実は明治から昭和初期に活躍した近代京都画壇を代表する存在として、近年再評価が進む日本画家なのです。

この秋は泉屋博古館(せんおくはくこかん)にて、2013年以来3回目となる木島櫻谷の特別展が行われています。動物画で知られますが、今回の注目は、タイトル「山水夢中」の通り山水画。櫻谷は生涯にわたり、京都近郊をはじめ日本各地の風景を写生し、西洋画の空間感覚をも取り入れた近代的で雄大な山水画を切り拓きました。本展では幅11メートルを超える大作≪万壑烟霧(ばんがくえんむ)≫をはじめ、初公開を含む山水画が多数登場。高い写生技術と筆の速さを持ち合わせた櫻谷の写生帖も見逃せません。多彩な山水画と写生帖から、櫻谷がみつめた風景を体感してみませんか。

■特別展「木島櫻谷 -山水夢中-」
【日程】2022年11月3日(木・祝)~12月18日(日)
    10:00~17:00(受付終了16:30)
【入館料】1,000円
【休館日】月曜日
【場所】泉屋博古館 詳細情報はこちら
【電話】075-771-6411
【公式ホームページ】https://sen-oku.or.jp/kyoto/
【公式Twitter】https://twitter.com/SenOkuKyoto
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

南陽院本堂「木島櫻谷 山水障壁画」特別公開

  • 5室にわたり“木島櫻谷の世界”に浸ることができます<br/>
※特別に許可を得て撮影しています。通常、室内は撮影禁止です

    5室にわたり“木島櫻谷の世界”に浸ることができます
    ※特別に許可を得て撮影しています。通常、室内は撮影禁止です

  • 受付では、木島櫻谷筆の可愛い「双鹿図」がお出迎え♪

    受付では、木島櫻谷筆の可愛い「双鹿図」がお出迎え♪

特別展「木島櫻谷 -山水夢中-」の連携企画として、通常非公開の南禅寺塔頭、南陽院の特別公開も行われています。本堂には5室50面にわたる山水障壁画があり、近年の調査により、先程ご紹介した≪万壑烟霧≫と並ぶ木島櫻谷最盛期の作品であることが発見されたそう。特別公開では、嬉しいことに、室内に入り間近でご覧いただくことができます。特別展「木島櫻谷 -山水夢中-」で櫻谷のエッセンスを知り、南陽院に訪れると、より櫻谷山水画の世界を堪能できることでしょう。
  • 本堂前には、七代目小川治兵衞が手がけたお庭が広がります

    本堂前には、七代目小川治兵衞が手がけたお庭が広がります

  • 南陽院は、泉屋博古館から徒歩約10分に位置します

    南陽院は、泉屋博古館から徒歩約10分に位置します

■南陽院本堂「木島櫻谷 山水障壁画」特別公開
【日程】2022年11月3日(木・祝)~13日(日)、23日(水・祝)~12月11日(日)
10:00~17:00(受付終了16:30)
※日時指定制(申込みはこちら)。当日空きがあれば受付可能です
【拝観料】1,000円
【拝観休止日】月曜日
【場所】南禅寺 南陽院 Google map
【電話】075-771-6411(泉屋博古館)

\木島櫻谷をさらに知るなら/
⇒【11/3~12/4の土日祝】木島櫻谷旧邸 特別公開

\哲学の道・岡崎エリアの気になる展覧会情報/
⇒【開催中~2023/2/12まで】アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHOL KYOTO(京都市京セラ美術館)
⇒【開催中~2023/1/22まで】ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡—市民が創った珠玉のコレクション(京都国立近代美術館)
⇒【開催中~12/4まで】響きあうジャバニーズアート(細見美術館)

<高雄(三尾)エリア>

  • 神護寺

    神護寺

  • 西明寺

    西明寺

  • 高山寺

    高山寺

京都でもいちはやく紅葉シーズンを迎える「高雄(三尾)」。嵯峨野・嵐山よりさらに北の山間に位置し、歩くだけで清々しい気持ちになる自然豊かなエリアです。神護寺西明寺高山寺という3つの名刹は紅葉名所として知られ、2022年秋の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンCMに登場。キャンペーンに伴い、紅葉旅がさらに楽しくなりそうなさまざまな企画・イベントご用意しています。

⇒「京都紅葉情報2022」で高雄(三尾)エリアの色づき状況をチェック!

謎解き×観光ガイド 鳥獣戯画と京の足跡

10月29日(土)から1ヵ月にわたり楽しめるのが「謎解き×観光ガイド 鳥獣戯画と京の足跡」。世界遺産・高山寺に伝わる絵巻物「鳥獣人物戯画」に描かれるウサギやカエルなどの可愛いキャラクターのナビゲートで、地域の歴史や観光スポットなどを知ることができる体験型謎解きイベントです。“謎”は三尾(神護寺/西明寺/高山寺)をはじめ、二条(二条駅)・嵐山(仁和寺/天龍寺)エリアに散りばめられているのですが・・・ 意外と難しい! 現地でのヒントを手がかりに、謎を紐解いていきましょう。

■謎解き×観光ガイド 鳥獣戯画と京の足跡
【開催期間】2022年10月29日(土)~11月30日(水)
【参加費】無料(謎解き途中で立ち寄る各スポットの拝観料等は別途必要です)
⇒参加方法など詳細は「高雄紅葉さんぽ2022」でチェック!

そうだ 京都、行こう。 ハイキング嵐山~高雄2022

  • 紅葉シーズンの清滝川

    紅葉シーズンの清滝川

  • 鳥獣戯画オリジナルタオル

    鳥獣戯画オリジナルタオル

  • 清滝川(10月上旬撮影)

    清滝川(10月上旬撮影)

  • 清滝川沿いの散策路(10月上旬撮影)

    清滝川沿いの散策路(10月上旬撮影)

11月の週末4日間には「そうだ 京都、行こう。ハイキング嵐山~高雄2022」を開催。JR「嵯峨嵐山駅」の受付でコースマップを手に入れ、嵯峨野の名所を訪ねながら清滝へ。「錦雲渓」と呼ばれる清滝川の渓谷を経て高雄を目指し、ハイキングを楽しみましょう。二尊院愛宕念仏寺神護寺ではコースマップの提示で特別御朱印(※御朱印料別途要、数量限定)が拝受でき、ゴールとなる神護寺楼門では鳥獣戯画オリジナルタオル(数量限定)をプレゼント! イベントは4日間限定となりますが、期間外にもぜひマップを活用してみてくださいね。

\おすすめ情報/
11月13日(日)には13時半より、愛宕念仏寺で秋恒例の「天狗の宴(さかもり)」が行われます。天狗に扮した山伏の行者が登場し、厄払いの御加持と千観厄除札が授与されます(御加持参加料500 円)。公式ホームページはこちら。

■そうだ 京都、行こう。 ハイキング嵐山~高雄2022

【開催日】2022年11月12日(土)・13日(日)・19日(土)・20日(日)
【参加費】無料(現地までの交通費や社寺に立ち寄る場合の拝観料等は別途必要です)
⇒参加方法など詳細は「高雄紅葉さんぽ2022」でチェック!

<嵯峨野・嵐山エリア>

  • 嵐山・渡月橋

    嵐山・渡月橋

  • 宝厳院

    宝厳院

  • 二尊院

    二尊院

京都屈指の人気を誇る「嵯峨野・嵐山」。エリアの代名詞とも言える渡月橋をはじめ、天龍寺や塔頭の宝厳院二尊院常寂光寺など、数多くの紅葉名所が集まり、過去の「そうだ 京都、行こう。」秋キャンペーンの舞台となったお寺もたくさん。中心部の嵐山商店街から離れ、嵯峨野エリアに訪れると、比較的ゆっくり紅葉狩りができます。

⇒「京都紅葉情報2022」で嵯峨野・嵐山の色づき状況をチェック!

嵯峨野トロッコ列車「光の幻想列車」

紅葉シーズンのトロッコ列車(日中のイメージです)

紅葉シーズンのトロッコ列車(日中のイメージです)

嵯峨野・嵐山の楽しみ方といえば、嵯峨野トロッコ列車も大人気。昨年(2021年)開業30周年を迎え、最近は「トロッコ嵯峨駅」でのお見送りのパフォーマンスがSNSで話題になっています。
  • 「トロッコ保津峡駅」のイルミネーション。昨年とライティングが変わり、タヌキさんも楽しそう♪

    「トロッコ保津峡駅」のイルミネーション。昨年とライティングが変わり、タヌキさんも楽しそう♪

  • タヌキさんの反対側も美しいイルミネーションに

    タヌキさんの反対側も美しいイルミネーションに

  • 幻想的な風景が広がります

    幻想的な風景が広がります

四季折々の車窓の風景が美しく、紅葉シーズンの夜には「光の幻想列車」と題して沿線を幻想的に演出。今年は照明器具を約950基に増設し、昨年よりスケールアップしたライトアップが待ち受けています。嵯峨野・嵐山の紅葉めぐりを楽しんだ後は、幻想的な列車で旅を締めくくりませんか♪

■嵯峨野トロッコ列車「光の幻想列車」
【日程】2022年10月15日(土)~12月29日(木)
16:30から最終列車まで
※臨時列車の運行日、最終列車の時刻は公式ホームページでご確認ください
【運休日】2022年10月19日(水)、12月7日(水)・14日(水)・21日(水)、28日(水)
【料金】大人片道880円、小児片道440円(全車指定席)
※「前売り乗車券」は、ご乗車日の1ヵ月前から、JR西日本が提供するインターネット予約サービス「e5489」または、主な旅行代理店などで購入できます
※トロッコ各駅(トロッコ保津峡駅を除く)にて当日券を購入できますが、数に限りがあるため、事前購入がおすすめです
【電話】075-861-7444(自動音声案内)
【公式ホームページ】https://www.sagano-kanko.co.jp
【公式Facebook】https://www.facebook.com/sagano.torokko
【公式Twitter】https://twitter.com/sagano_kanko
【公式Instagram】https://www.instagram.com/saganoromantictrain_1114/
【公式YouTube】https://www.youtube.com/channel/UCCHHATkCHyDQ_vb6_neZiSg
 
\嵯峨野トロッコ列車の魅力を知るなら/

<大原エリア>

  • 三千院

    三千院

  • 宝泉院

    宝泉院

  • 実光院

    実光院

のどかな京の里山「大原」。かつて皇族や貴族が隠棲した地であり、心が癒されるような自然にあふれています。京都駅からはバスで1時間程。このエリアの中心となる「大原」バス停から東へ徒歩約10分で三千院宝泉院実光院、西へ徒歩約15分で寂光院という紅葉名所に訪ねることができます。この秋は貴重な文化財の特別公開が多く行われていて、あわせて楽しむのがおすすめです。

⇒「京都紅葉情報2022」で大原エリアの色づき状況をチェック!

【寂光院】旧御本尊「六万体地蔵菩薩」秋の特別公開

  • 収蔵庫

    収蔵庫

  • 文字の部分が切り絵になった御朱印(500円※金の台紙は600円)が登場中。枚数限定のため、気になる方はお早めに

    文字の部分が切り絵になった御朱印(500円※金の台紙は600円)が登場中。枚数限定のため、気になる方はお早めに

「平家物語」ゆかりの寂光院。本堂には御本尊・六万体地蔵菩薩立像が祀られていますが、こちらは平成12年(2000)の火災により焼損した旧御本尊の代わりとして復元されたものです。しかし、旧御本尊は大きく焼損しながらも形を維持し、3,000を超える像内の納入物がほぼ無傷であったことから、今なお重要文化財に指定されたまま。現在は非公開の収蔵庫にて大切に守られています。そんな旧御本尊が、この秋、3年ぶりに特別公開中! 力を与えてくれそうな“奇跡の仏様”に、ぜひお目にかかりたいものです。

■旧本尊「六万体地蔵菩薩」秋の特別公開
【日程】2022年10月22日(土)~11月27日(日)の土日祝
    9:00~16:00
【場所】寂光院 詳細情報はこちら
【料金】300円※別途拝観料600円要
【電話】075-744-3341
【公式ホームページ】https://www.jakkoin.jp/
【公式Twitter】https://twitter.com/jakkouin

【三千院】秘仏「金色不動明王」の特別開扉

  • 期間中の土日祝日は、14時から特別護摩供養が行われる予定です

    期間中の土日祝日は、14時から特別護摩供養が行われる予定です

  • 金色不動堂

    金色不動堂

大原を代表する古刹、三千院。京都市内でも少し早くモミジが色づき、例年10月末から1ヵ月にわたり「もみじ祭」が行われます。期間中は、金色不動堂に祀られる秘仏「金色不動明王」が特別開扉され、そのお姿を拝見することができます。平安時代後期、智証大師(円珍)により作られたという貴重な仏様で、国の重要文化財指定。もみじ祭限定のお不動さんをイメージした特別御朱印(500円)を拝受すれば、よりご縁が結べそうです。

■秘仏「金色不動明王」の特別開扉
【日程】2022年10月28日(金)~11月28日(月)
    8:30~17:00
【場所】三千院 詳細情報はこちら
【料金】無料※拝観料700円要
【電話】075-744-2531
【公式ホームページ】http://www.sanzenin.or.jp/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kyotooharasanzenin
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

【来迎院・蓮成院】令和4年度 第58回「京都非公開文化財特別公開」

  • 来迎院

    来迎院

  • 蓮成院

    蓮成院

春秋恒例の「京都非公開文化財特別公開」。この秋は京都府下20ヵ所で行われ、大原では、2022年11月12日(土)から30日(水)に来迎院蓮成院が特別公開されます。いずれも京都非公開文化財初公開。来迎院では平安時代作の薬師如来坐像・釈迦如来坐像・阿弥陀如来坐像(いずれも重文)をはじめ非常に貴重な来迎院如来蔵聖教文書類(重文)、蓮成院では毘沙門天および吉祥天・善膩師童子像、木島櫻谷・鈴木松年筆の障壁画などがご覧いただけます。三千院やお土産屋さんが並ぶ界隈から徒歩5分程となり、あわせて訪ねてみてはいかがでしょう。

⇒令和4年度 第58回「京都非公開文化財特別公開」の詳細はこちら
※掲載内容は2022年11月9日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. かりー

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