2024年秋は宇治へ行こう♪ おすすめスポット&プランをご紹介

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日本三古橋のひとつ、宇治橋の西詰にある紫式部像

日本三古橋のひとつ、宇治橋の西詰にある紫式部像

今年(2024)の秋、ぜひ訪ねていただきたいエリアといえば宇治です。今秋の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの舞台であり、現在放映中の大河ドラマで注目を集めている『源氏物語』ゆかりの地でもあります。
 
名所で紅葉を愛でながら歴史に親しみ、宇治茶や抹茶スイーツに舌鼓。一日たっぷりと満喫できるほど、宇治は見どころに溢れています。大河ドラマに関連した今年ならではの情報を盛り込みながら、おすすめのスポットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
 
\2024年秋「そうだ 京都、行こう。」CM舞台!/

【平等院】『源氏物語』にまつわる寺宝が勢揃い

鳳凰堂(写真提供:平等院)

鳳凰堂(写真提供:平等院)

世界遺産の平等院。阿字池越しに鳳凰堂を望むお馴染みの光景は、今秋の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンポスターにも採用されています。
 
  • 平等院蔵『源氏物語絵 若菜(部分)』(写真提供:平等院)※展示期間/11月17日(日)まで

    平等院蔵『源氏物語絵 若菜(部分)』(写真提供:平等院)※展示期間/11月17日(日)まで

  • 平等院浄土院蔵『阿弥陀聖衆来迎図』(写真提供:平等院)※展示期間/11月17日(日)まで

    平等院浄土院蔵『阿弥陀聖衆来迎図』(写真提供:平等院)※展示期間/11月17日(日)まで

雲中供養菩薩像をはじめ、さまざまな国宝・重要文化財を展示している「ミュージアム鳳翔館」では、10月16日(水)より秋季特別展を開催中。『源氏物語』に息づく仏教思想を切り口に、源氏物語絵や浄土信仰に関連する作品が並びます。
 
極楽浄土を模して伽藍が整備されたため、平等院や塔頭には浄土に関わる寺宝が数多く伝わっているそうです。『阿弥陀聖衆来迎図』など金色に輝く作品を見ると、当時の人々の救いを求める気持ちが伝わってきます。
  • 平等院蔵『紫式部像(部分)』(写真提供:平等院)※展示期間/11月19日(火)~12月15日(日)

    平等院蔵『紫式部像(部分)』(写真提供:平等院)※展示期間/11月19日(火)~12月15日(日)

  • 平等院浄土院蔵『宝物集』(写真提供:平等院)※展示されているのは江戸時代前期の版本です

    平等院浄土院蔵『宝物集』(写真提供:平等院)※展示されているのは江戸時代前期の版本です

紫式部が地獄に落ちたと書いた驚きの史料も。
 
平安時代末期に編纂された説話集「宝物集(ほうぶつしゅう)」によると、紫式部は『源氏物語』によって人々を惑わせたがために地獄へ落ち、その物語を読むことさえも罪深いとされる風潮があったと記しています。その裏には、罪の意識を煽って仏の教えを広めようとする宗教者の目論見があったそう。いかに早い段階から『源氏物語』が人々に親しまれていたか分かる、興味深い史料です。

期間中、2回の展示替えがあり、Ⅱ期には紫式部、Ⅲ期には清少納言をイメージして描いた江戸時代の絵も展示されますので、お楽しみに。
2024年秋期特別展「縁(えにし)を結ぶ —浄土と源氏物語の情景—」
【会期】2024年10月16日(水)~2025年1月13日(月・祝)
※11月18日(月)、12月16日(月)は展示替えのため展示室「鳳凰の間」のみ閉鎖
 
Ⅰ期 近世以前の阿弥陀来迎図と源氏物語絵(開催中~11月17日)
Ⅱ期 近世の阿弥陀来迎図と源氏物語絵の様相(11月19日~12月15日)
Ⅲ期 阿弥陀二十五菩薩来迎図と源氏物語絵の諸相(12月17日~1月13日)
 
【拝観時間】8:30~17:30(受付終了17:15)
【拝観料】700円
【電話】0774-21-2861
【アクセス】JR奈良線「宇治駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】https://www.byodoin.or.jp/

【興聖寺】『宇治十帖』の古跡に祀られていた仏様?!

  • 琴坂(紅葉の見頃は11月下旬から12月初旬)

    琴坂(紅葉の見頃は11月下旬から12月初旬)

  • 山門

    山門

平等院とともに今秋の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンCMに登場している興聖寺。山門から真っすぐ伸びる琴坂は両脇にモミジが植わり、秋になると錦のトンネルに。

⇒「興聖寺」の紅葉の色づき状況をチェック!
  • 手習観音

    手習観音

  • 右足の親指が少し浮いているのは、困っている人をすぐに助けに行くという意思の表れ

    右足の親指が少し浮いているのは、困っている人をすぐに助けに行くという意思の表れ

お堂やお庭など見どころが多いのですが、この秋ならではの拝観ポイントは宝物殿に祀られている『源氏物語』ゆかりの「手習観音」(宇治市指定有形文化財)です。
 
『源氏物語』54帖のうち、最後の10帖は宇治を舞台に物語が展開されるため『宇治十帖』と呼ばれます。江戸時代になると十帖ゆかりの場所を古跡に定める動きがあり、第53帖(宇治第9帖)「手習」は宇治橋の北東約600メートルのあたりに観音堂が建てられました。「手習観音」はその本尊で、平安時代中期、小野篁によって作られたという由緒が伝わります。
 
江戸時代の『源氏物語』ファンと同じように仏様にお参りできるなんて、ありがたさもひとしお。

⇒「宇治十帖」について知りたい方はこちらの記事をチェック!

手習観音切り紙御朱印 1,000円

手習観音切り紙御朱印 1,000円

お寺では今年5月より、「手習観音切り紙御朱印」を授与されています。紫式部と手習観音を象った藤色の美しい仕上がりです。なくなり次第終了しますので、ぜひ拝観の記念にお求めください。
 
 
【拝観時間】10:00~16:00
【拝観料】500円
【電話】0774-21-2040
【アクセス】京阪宇治線「宇治駅」から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】https://www.uji-koushouji.jp/

【三室戸寺】『源氏物語』切り絵御朱印を授与中!

紅葉の見頃は11月下旬

紅葉の見頃は11月下旬

江戸時代に「三室戸の紅楓」と称されたほど、古くから紅葉の美しさで知られる三室戸寺もまた、『源氏物語』ゆかりの地です。宝亀元年(770)の創建で、光源氏の異母弟にあたる「八宮」が籠った山寺のモデルではないかと伝わります。
  • 切り絵御朱印 各1,000円 ※4種セットは3,000円

    切り絵御朱印 各1,000円 ※4種セットは3,000円

  • 鐘楼の横に「浮舟古跡碑」があります

    鐘楼の横に「浮舟古跡碑」があります

境内には、物語終盤『宇治十帖』の悲劇のヒロインとして描かれる八宮の娘「浮舟」にまつわる石碑もあります。かつて「浮舟」を偲ぶ社が宇治川近くにあり、本尊として祀られていた「浮舟観音(通常非公開)」を三室戸寺に遷座したのが縁となり、社があったことを示す古跡碑も境内に移されたのだとか。
 
お寺では大河ドラマにあわせて、『源氏物語』の登場人物をあしらった記念の切り絵御朱印を授与されています。なくなり次第、授与を終了しますのでお見逃しなく。
 
【拝観時間】11月~3月/8:30~16:00(受付終了15:10)
4月~10月/8:30~16:30(受付終了15:40)
【拝観料】1,000円 ※2024年12月は500円
【電話】 0774-21-2067
【アクセス】京阪宇治線「三室戸駅」から徒歩約15分  Google map
【公式ホームページ】https://www.mimurotoji.com

【雲上茶寮】平安時代のお庭をイメージした極上スイーツ♪

一日たっぷり宇治を散策するなら、途中で休憩も必要です。ここからはスイーツ情報をお届けします。
  • 庭園パフェ-秋の洲浜- 1,650円、ミニサイズは990円

    庭園パフェ-秋の洲浜- 1,650円、ミニサイズは990円

  • お茶クッキー

    お茶クッキー

  • 内観

    内観

「雲上茶寮(うんじょうさりょう)」宇治市源氏物語ミュージアム館内にあるカフェ。2022年4月にオープンし、『源氏物語』に着想を得たメニューが人気を集めています。イチ押しは、平安時代の庭園をモチーフにした「庭園パフェ」。季節によって内容が変わり、10月1日(火)からは自家製のほうじ茶ジェラートやほうじ茶シフォンに栗をプラスした秋バージョンが登場。写真映えはもちろん、美味しさも格別です。
 
平安時代の男女をパッケージに採用した「お茶クッキー」や『源氏物語』の登場人物をイメージしたお茶など、お土産も充実しています。
 
■雲上茶寮
【営業時間】9:00~17:00(ラストオーダー16:30) ※ミュージアムに入館せず、カフェだけの利用も可能です
【定休日】月曜日(祝祭日の場合はその翌日)、年末年始
【電話】0774-34-0466
【アクセス】京阪宇治線「宇治駅」から徒歩約6分、JR奈良線「宇治駅」から徒歩約16分 Google map
【公式ホームページ】https://www.unjosaryo.com/

【伊藤久右衛門 宇治本店・茶房】抹茶づくしの限定プレート

  • 源氏物語 栗の抹茶スイーツプレート お茶セット 1,990円(単品は1,690円)

    源氏物語 栗の抹茶スイーツプレート お茶セット 1,990円(単品は1,690円)

  • 外観

    外観

  • 茶房 内観

    茶房 内観

宇治茶の老舗としてお馴染みの「伊藤久右衛門(いとうきゅうえもん)」は、宇治市内だけでも宇治本店、JR宇治駅前店、平等院店の3店舗を展開しています。宇治本店とJR宇治駅前店には茶房が併設され、抹茶を使ったスイーツやお蕎麦をいただけます。
 
おすすめは11月中旬までの期間限定メニュー「源氏物語 栗の抹茶スイーツプレート」。計8種類のスイーツを楽しめ、なかには栗抹茶だいふく、宇治ほうじ茶チーズケーキ、宇治抹茶&ほうじ茶生チョコレートなど、店舗で販売している商品も含まれますので、お土産を選ぶ前の試食にも最適です♪
 
■伊藤久右衛門 宇治本店・茶房
【営業時間】10:00~18:30(ラストオーダー18:00)
※混雑状況により早めに受付を終了する場合があります。
【定休日】無休(元日のみ休業)
【電話】0774-23-3955
【アクセス】京阪宇治線「宇治駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.itohkyuemon.co.jp/

\宇治茶や抹茶スイーツを網羅!/

宇治茶を楽しみたい方におすすめのプラン!

  • 茶業会館 外観

    茶業会館 外観

  • 体験を行う部屋。平等院鳳凰堂の模型やレトロな金庫も見応えがあります

    体験を行う部屋。平等院鳳凰堂の模型やレトロな金庫も見応えがあります

  • モダンな欄間

    モダンな欄間

宇治の魅力をたっぷりと満喫していただけるように、JR東海ではEX会員向けに多彩なプランをご用意しています。宇治茶について知りたいという方におすすめしたいのが、昭和3年(1928)に建てられた近代和風建築「茶業会館」で行われる体験イベントです。社寺建築のような重厚な造りで、内部も贅が尽くされた空間になっています。
  • 抹茶体験(写真のお菓子はプランの内容とは異なります)

    抹茶体験(写真のお菓子はプランの内容とは異なります)

  • 点てるうちに、爽やかな緑色に変化していきます

    点てるうちに、爽やかな緑色に変化していきます

11月22日(金)から12月1日(日)までの10日間、毎日14時と15時30分から行われる「あなただけのお茶を淹れよう!体験プラン」は、抹茶もしくは玉露の淹れ方を学べます。
 
抹茶プランでは、ご自宅でも美味しく淹れられるコツを日本茶インストラクターの方が丁寧にレクチャー。最近はモーニングコーヒーの代わりに朝抹茶を生活に取り入れる方も多いといいますから、プロの技を学べるのは嬉しいですね。
  • 玉露体験

    玉露体験

  • 三煎淹れ終わったあとに、茶葉をいただきます

    三煎淹れ終わったあとに、茶葉をいただきます

  • 三色団子(写真はイメージです)

    三色団子(写真はイメージです)

一方、玉露を日常的に飲むという方は少ないのではないでしょうか。それだけに、淹れ方や味わいに驚きが多く感じられます。また、茶葉にポン酢をかけていただくという珍しい体験も。宇治の玉露は約1ヵ月にわたり覆いをかけて育てられるため、日光を求めて葉が薄く大きく広がり、ほかの茶葉に比べて柔らかくて食べやすいのが特徴です。気になる味は、ご自身で体感を♪
 
抹茶・玉露プランともに、煎茶、抹茶、ほうじ茶味の三色団子2本がお茶請け菓子にいただけます。定員に達し次第、受付終了となりますので、気になる方はお早めにお申込みください。
 
  • コバルトブルーのベルベット生地が素敵です

    コバルトブルーのベルベット生地が素敵です

  • お茶に関する展示もあります

    お茶に関する展示もあります

また、茶業会館2階では11月22日(金)から12月1日(日)の13:00~17:00に、EX会員限定のお休み処がオープンします。期間中に京都エリアのEX旅先予約、EXこだわりツアーを申込んだ方なら、マイページの申込み履歴画面を提示するだけで入場可能です。
 
開館当時からあるというレトロな椅子に腰かけたり、畳の部屋でくつろいだり、宇治散策の合間の休憩にご利用いただけます。数量限定で京番茶がふるまわれますので、ぜひお立ち寄りくださいね♪

他にも宇治のプランが目白押し! 

※掲載内容は2024年11月6日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. 「そう京」編集部

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