嵐電北野線開通100年! 沿線のおすすめスポットを歩こう

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桜のトンネルを走る嵐電

桜のトンネルを走る嵐電

京都市内の西側を走る京福電車。地元では“嵐電(らんでん)”と親しまれ、四条大宮駅から嵐山駅を結ぶ「嵐山本線」と、帷子ノ辻󠄀(かたびらのつじ)駅から北野白梅町駅を結ぶ「北野線」の2路線があります。どちらも歴史ある路線ですが、今回は、今年(2025)開通から100年を迎える北野線に注目! 桜シーズンを前に、沿線のおすすめスポットをご紹介します。

2月末にデビューしたばかりの新型車両「KYOTRAM(きょうとらむ)」の情報もお届けしますので、ぜひ、最後までご覧ください♪

「北野白梅町駅」から徒歩約7分
【平野神社】平安時代から愛される桜の宮

  • 魁桜

    魁桜

  • 桜苑

    桜苑

  • おみくじ「リスのおつげ」500円

    おみくじ「リスのおつげ」500円

平安遷都とともに創建され、“桜の宮”として知られる平野神社。早咲きの魁(さきがけ)桜が開花を告げると、ソメイヨシノや平野妹背、普賢象といった約60品種400本の桜が咲き誇り、境内はまるで「桜図鑑」のよう。見頃の時季にはコンサートが行われ、境内に響き渡るフルートやピアノ演奏が、さらに記憶に残るお花見にしてくれます。

■平野神社
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「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅」から徒歩約5分
【等持院】足利家ゆかりの寺、じつは映画との関係も…

  • 有楽椿

    有楽椿

  • 塀からあふれんばかりのソメイヨシノ

    塀からあふれんばかりのソメイヨシノ

  • マキノ省三像

    マキノ省三像

足利将軍家の菩提寺として知られる等持院。四季折々の草花が楽しめ、例年2月から3月中旬頃には有楽椿が見頃に。樹齢400余年の名木で、苔庭にぽたりと落ちる“落ち椿”は風情があります。4月に入ると、ソメイヨシノやしだれ桜が楽しめます。かつてこの辺りに映画の撮影所があったことから、境内には“日本映画の父”と称されるマキノ省三の銅像も。

2020年3月に「等持院駅」から現在の名称となった「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅」。じつは変更当時、“日本一長い駅名”として話題になりました。しかしその後、日本一の座を譲ることに…

■等持院
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「龍安寺駅」から徒歩約7分
【龍安寺】石庭に咲き誇る紅しだれ桜

  • 桜シーズンの石庭

    桜シーズンの石庭

  • 桜苑

    桜苑

  • 冬の石庭

    冬の石庭

枯山水の石庭があまりにも有名な世界遺産 龍安寺。宝徳2年(1450)細川勝元によって創建された、臨済宗妙心寺派のお寺です。普段は禅の奥ゆかしさを伝える石庭ですが、春を迎えると紅しだれ桜が彩りを添え、参拝者を和ませてくれます。鏡容池のほとりには湯豆腐のお店「西源院」があり、ランチに訪ねてみては。

「龍安寺駅」から龍安寺までの道には「龍安寺参道商店街」があります。昔ながらの和菓子屋やうどん屋が並ぶなか、近年オープンしたカフェも。拝観前後に立ち寄ってみましょう。

■龍安寺
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⇒『春の「龍安寺」、訪れる前に知っておきたい石庭と油土塀、桜のお話』はこちら

「妙心寺駅」から徒歩約5分
【妙心寺】圧巻! 美しい彩色が残る、龍の天井画

  • 雲龍図

    雲龍図

  • 三門(重文)

    三門(重文)

妙心寺は、花園法皇の離宮を寺院に改め創建された、日本最大級の禅寺。広大な境内には本山の七堂伽藍と40余の塔頭寺院が並び、訪れるとタイムスリップしたかのようです。法堂の天井画「雲龍図」は、一度はご覧いただきたい作品。狩野探幽が約8年の歳月を費やして描いた超大作で、美しい彩色が残り、生き生きとした龍の迫力が伝わってきます。

■妙心寺
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「妙心寺駅」から徒歩約15分
【妙心寺 退蔵院】美しい“桜シャワー”で春を感じる

  • 紅しだれ桜

    紅しだれ桜

  • 紅しだれ桜と「陰陽の庭」

    紅しだれ桜と「陰陽の庭」

  • 余香苑

    余香苑

妙心寺の塔頭寺院のなかで桜名所として有名なのが、三門付近に位置する退蔵院。余香苑の入り口で迎えてくれる紅しだれ桜は、存在感抜群! 立派な枝ぶりで花々がシャワーのように降り注ぎ、「陰陽の庭」とのコントラストも綺麗です。お花見をたっぷり楽しんだら、茶室「大休庵」でひとやすみ。桜を眺めながらお抹茶(700円)がいただけます。

■妙心寺 退蔵院
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⇒「【刺繍御朱印×紅しだれ桜】妙心寺退蔵院」はこちら

「御室仁和寺駅」から徒歩約3分
【仁和寺】京都、桜のフィナーレを告げる御室桜

  • 御室桜

    御室桜

  • ミツバツツジやしだれ桜も美しい

    ミツバツツジやしだれ桜も美しい

「御室仁和寺駅」改札を出て正面に見えるのは、世界遺産 仁和寺。真っすぐ北へ200メートルほど歩くと、二王門(重文)が迎えてくれます。一年を通して最も賑わうのは、春のお花見シーズン。名物「御室桜」は背丈が低く、桜苑を歩くと全身が桜に包まれたような感覚に。遅咲きのため、京都のフィナーレを飾る桜名所として有名です。

御室仁和寺駅

御室仁和寺駅

「御室仁和寺駅」は、2007年3月に「御室駅」から改称されました。しかし、現在も旧字体・右書きの「驛室御」の額が掲げられ、レトロなたたずまいを感じます。

■仁和寺
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【宇多野駅~鳴滝駅】春らんまん♪ 桜のトンネルを嵐電がゆく

電車といえば、窓からの風景も楽しみですよね♪
嵐電の春のおすすめは「桜のトンネル」。「宇多野駅」から「鳴滝駅」間の線路両脇、約200メートルにわたりソメイヨシノが植えられ、窓の外は桜で埋め尽くされます。移動中もお花見が楽しめるとは、なんて贅沢なのでしょう。

【例年の見頃】3月下旬~4月上旬

【帷子ノ辻󠄀駅】地下スペースは“レトロな駅舎”に

  • 昭和初期をイメージした駅名表。よく見ると現在はない駅名も!

    昭和初期をイメージした駅名表。よく見ると現在はない駅名も!

  • 懐かしの京都ロケ地 パネル展。多くの映画が京都で撮影されました

    懐かしの京都ロケ地 パネル展。多くの映画が京都で撮影されました

北野線と嵐山本線が接続する「帷子ノ辻󠄀駅」。京都の難読漢字のひとつで、「かたびらのつじ」と読みます。周辺には東映京都撮影所や松竹撮影所があり、映画のまちとして知られるエリアです。

2022年には、かつて改札のあった地階が映画のセットをイメージした昭和レトロな空間に改装されました。松竹撮影所の美術デザイナー原田哲男氏が手掛けたとあって、タイムスリップしたよう。フォトスポットとして楽しんでみてはいかがでしょう。改札の外にあるので、気軽に立ち寄ることができます。

2025年春の嵐電ニュース
新型車両「KYOTRAM」デビュー!

  • 新型車両「KYOTRAM」

    新型車両「KYOTRAM」

  • 「京紫」と白・黒のコントラストが印象的です

    「京紫」と白・黒のコントラストが印象的です

  • 嵐電では初めてのバケットシートと縦方向手すりを採用

    嵐電では初めてのバケットシートと縦方向手すりを採用

  • 嵐電ロゴは「嵐」と「電」を融合した、新しいシンボルデザインです

    嵐電ロゴは「嵐」と「電」を融合した、新しいシンボルデザインです

最後に、2025年春の嵐電ニュースをお届けします!

2月28日(金)、新型車両「KYOTRAM」がデビューしました。24年ぶりに導入された新車両で、嵐電の象徴カラー「京紫」に、丸みを帯びた先頭部が特徴。気になる車内はというと… 車窓からの眺めを楽しみやすいよう大型窓が採用され、座席幅は従来の車両より広がり、ゆったりとしています。運行は不定期ですが、5月6日(火・振休)までの期間は公式Xにて翌日の運行予定を投稿されるとのこと。チェックして、新型車両を体感してみてください。
  • 4駅めぐると、絵柄が完成!

    4駅めぐると、絵柄が完成!

  • 四条大宮駅・帷子ノ辻󠄀駅・北野白梅町駅・嵐山駅にスタンプが設置されています

    四条大宮駅・帷子ノ辻󠄀駅・北野白梅町駅・嵐山駅にスタンプが設置されています

  • 完成するとオリジナル缶バッジがいただけます<br/>
※2種あり、絵柄は選べません

    完成するとオリジナル缶バッジがいただけます
    ※2種あり、絵柄は選べません

新車両の運転開始を記念して「KYOTRAM重ね捺しスタンプラリー」が開催中。
まずは「嵐電1日フリーきっぷ」(700円)購入して、専用台紙をいただきましょう。指定の4駅に“版の異なるスタンプ”が設置されており、白地に重ねて捺していくと…「KYOTRAM」の絵柄が完成します! スタンプといえばズレが心配になりますが、固定できる仕様になっているので綺麗に捺せるのも嬉しいポイント。私も実際にめぐり、素敵な「KYOTRAM」を完成することができました。景品引換場所で完成版を提示すると、オリジナル缶バッジがいただけます。2種あるので絵柄はお楽しみに♪

■KYOTRAM重ね捺しスタンプラリー

【開催期間】2025年2月28日(金)~ ※台紙がなくなり次第終了
【「嵐電1日フリーきっぷ」販売場所とスタンプ設置場所】四条大宮駅・帷子ノ辻󠄀駅・北野白梅町駅・嵐山駅
【スタンプ設置時間】9:00~17:00(嵐山駅のみ9:30~)
【景品引換場所】四条大宮駅・嵐山駅
【景品引換時間】9:00~17:00

クリアファイル500円、A5ノート700円、ユニボールワン550円

クリアファイル500円、A5ノート700円、ユニボールワン550円

そして、新車両にちなんださまざまなグッズが登場しました。クリアファイルやノートなど種類も豊富です。嵐山駅インフォメーションで販売されているので、立ち寄ってみましょう。

北野線開通100年に新車両のデビューなど、注目を集める嵐電。
ぜひ乗車して、京都旅をお楽しみください♪

⇒京福電車の公式ホームページはこちら
※掲載内容は2025年3月7日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. 「そう京」編集部

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