春の京都は花づくし。梅と桜を楽しむ、おすすめ散策コース&スポット

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清凉寺

清凉寺

京都に春を告げる花といえば、。一度の京都旅で、二つを楽しむことができたら、より春気分が盛り上がりそうですよね。見頃の時季は異なるように思いますが、様々な品種があり“遅咲きの梅”“早咲きの桜”に注目すれば、一緒に楽しむことができます。そんな“いいとこ取り”な、おすすめ散策コースとスポットをご紹介。本格的な桜シーズンを前に、京都を訪ねてみませんか。

※開花状況は、年によって異なります。現在の開花状況は各スポットの公式ホームページやSNSで事前にご確認ください。

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※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

梅と桜を楽しむ「嵯峨野・嵐山」散策コース
【旧嵯峨御所 大本山 大覚寺】大沢池のほとり、約150本の梅が咲き誇る「梅林」

梅林(撮影日:2019年3月13日)

梅林(撮影日:2019年3月13日)

嵯峨天皇の離宮を起源とする、皇室ゆかりの門跡寺院。広大な大沢池周りは人気の桜名所ですが、それに先駆け3月は梅名所となります。梅が楽しめるのは大沢池北側の「梅林」。約150本の紅白の可愛らしい梅が咲き誇り、あたりは梅の香りに包まれます。朱塗りの心経宝塔を背景にすると、素敵な写真が撮れますよ♪

左近の梅(撮影日:2019年3月13日)

左近の梅(撮影日:2019年3月13日)

大覚寺に訪れたら、お堂エリアの拝観も見逃せません。門跡寺院の風情を感じる建物や障壁画など見どころが多いなか、この季節は、美しい梅も待ち受けています。宸殿(重文)前に「左近の梅」が咲き、堂内を一層華やかにしているようです。

⇒旧嵯峨御所 大本山 大覚寺のスポット情報はこちら
【例年の見頃】梅:3月上旬~下旬

【清凉寺】多宝塔まわりを彩る河津桜と白梅

  • 多宝塔と河津桜(撮影日:2021年3月3日)

    多宝塔と河津桜(撮影日:2021年3月3日)

  • 本堂と河津桜(撮影日:2021年3月11日)

    本堂と河津桜(撮影日:2021年3月11日)

大覚寺の次に向かうのは、徒歩約10分にある清凉寺です。光源氏のモデルとされる源融(みなもとのとおる)の山荘跡にたつお寺で、実は嵯峨野・嵐山エリアのなかでも知る人ぞ知る桜スポット。多宝塔そばで咲く河津桜が、いち早く春の訪れを告げます。例年3月中旬に見頃となりますが、2021年は2月下旬から咲き始め3月上旬に見頃となりました。その年は、多宝塔前の白梅もあわせて見頃に。タイミングがあえば、また同時季に楽しめるかもしれません♪

多宝塔と白梅(撮影日:2021年3月3日)

多宝塔と白梅(撮影日:2021年3月3日)

⇒清凉寺[嵯峨釈迦堂]のスポット情報はこちら
【例年の見頃】梅:2月下旬~3月下旬、桜:3月下旬~4月上旬

【車折神社】“桜の宮”で注目の早咲きは、寒緋桜と河津桜

  • 寒緋桜(撮影日:2022年3月16日)

    寒緋桜(撮影日:2022年3月16日)

  • 下向きに花が開く、珍しい花姿をしています

    下向きに花が開く、珍しい花姿をしています

嵯峨野・嵐山エリアで最後に目指すのは、車折(くるまざき)神社嵐山商店街の中ほどにある“嵐電(らんでん)”に乗車し、3駅目の「車折神社駅」で降りると車折神社は目の前です。

いまや境内社の芸能神社でおなじみですが、約1ヵ月にわたり様々な桜が楽しめることから「桜の宮」とも呼ばれています。例年3月上旬から中旬に見頃を迎えるのは、寒緋桜と河津桜。寒緋桜は釣り鐘状の珍しい花姿をしていて、パッと見ると「何の木かな?」と思われそうですが、れっきとした桜の一種なんですよ。朱塗りの鳥居や玉垣と桜の美しいコントラストにもご注目ください。

河津桜(撮影日:2022年3月16日)

河津桜(撮影日:2022年3月16日)

⇒車折神社のスポット情報はこちら
【例年の見頃】桜:3月下旬~4月上旬※早咲きは3月上旬~中旬

梅と桜を楽しむ「山科・醍醐」散策コース
【勧修寺】ゆっくり“絵になる桜風景”を眺める♪

観音堂と早咲きの桜(撮影日:2017年3月22日)

観音堂と早咲きの桜(撮影日:2017年3月22日)

四季折々の花が美しく、「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンにも登場したことのある勧修寺(かじゅうじ)。ソメイヨシノなど境内全体の桜の見頃は例年4月上旬ですが、3月下旬に見頃を迎える早咲きもあります。

参道と早咲きの桜(撮影日:2017年3月22日)

参道と早咲きの桜(撮影日:2017年3月22日)

小さな木にも関わらず、たくさんの花を咲かせ、観音堂や参道の白壁とあわせて“京都らしい絵になる桜風景”を楽しませてくれます。本格的なお花見シーズン前なので、ゆっくり楽しめるのもポイントです。年によっては3月上旬に見頃となったこともあるので、「京都 桜の名所開花情報」で様子をチェックしておきましょう。

⇒勧修寺のスポット情報はこちら
【例年の見頃】桜:4月上旬※早咲きは3月下旬

【隨心院】はねず色が美しい、京都のフィナーレを飾る梅名所

  • 名勝「小野梅園」(撮影日:2017年3月22日)

    名勝「小野梅園」(撮影日:2017年3月22日)

  • 色とりどりの梅が咲き誇ります(撮影日:2015年3月25日)

    色とりどりの梅が咲き誇ります(撮影日:2015年3月25日)

  • 青空と紅梅のコントラストが綺麗(撮影日:2015年3月25日)

    青空と紅梅のコントラストが綺麗(撮影日:2015年3月25日)

勧修寺を後にしたら、徒歩約10分に位置する小野小町ゆかりの隨心院へ。総門をくぐると参道沿いには、約230本の梅が咲き誇る「小野梅園」が広がります。京都市内でも遅咲きの梅で、見頃のピークは例年3月中旬から下旬。まさに“京都のフィナーレを飾る梅名所”です。白梅や紅梅のほか、見どころは何と言っても「はねず梅」。花びらが「はねず色」と呼ばれる薄紅色に染まり、うっとりするほどの美しさです♪
桜の見頃は例年4月に入ってからですが、タイミングがあえば、咲き始めた桜を観ることができるかしれません。

「極彩色梅匂小町絵図」は「能の間」に飾られています

「極彩色梅匂小町絵図」は「能の間」に飾られています

美しい“梅”は堂内にも・・・ こちらは、京都の絵描きユニット「だるま商店」が手がけた「極彩色梅匂小町絵図」で、いまや隨心院でお馴染みの襖絵となっています。小野小町の生涯が描かれ、なかには梅の花も♪ 梅の香りまで感じそうな華やかな作品です。2023年3月30日(木)からはJR東海「花咲く京都キャンペーン」の企画のひとつとして、「花の間」の演出が施されます。

⇒隨心院のスポット情報はこちら
【例年の見頃】梅:3月上旬~下旬
■「名勝 小野梅園」公開
【日程】2023年3月11日(土)~26日(日)
    9:00~17:00(受付終了16:30)
【料金】300円※3月26日は「はねず踊り」開催に伴い1,000円(拝観料・梅園入園料・はねず踊り観覧料)

梅と桜を楽しむ、おすすめスポット
【大豊神社】出会えたら幸運に!? しだれ紅梅×しだれ桜の競演

  • 左:しだれ桜、右:しだれ紅梅(撮影日:2022年3月29日)

    左:しだれ桜、右:しだれ紅梅(撮影日:2022年3月29日)

  • 昨年(2022年)は、しだれ桜が満開でしたが、しだれ紅梅は散り始めていました

    昨年(2022年)は、しだれ桜が満開でしたが、しだれ紅梅は散り始めていました

哲学の道そばにたたずむ大豊神社は、可愛らしい狛ネズミが大人気。お花の名所でもあり、樹齢250年ほどになるしだれ紅梅と、円山公園の名物桜「祇園しだれ」の子孫といわれるしだれ桜が、本殿前に植えられ、見頃の時季があえば、紅白の美しい競演を楽しむことができます。とはいえ、ぴったり時季があうのは珍しく、神職さん曰く「10年くらいに一度」とのこと。その光景を見ることができれば、幸運に恵まれるかもしれませんね。
  • “落ち椿”でおめかしをした狛ネズミ♪

    “落ち椿”でおめかしをした狛ネズミ♪

  • 様々な椿が楽しめます

    様々な椿が楽しめます

梅・桜と並び、忘れてはいけないのが椿! 境内には、樹齢約400年の銘木「大豊八重神楽」をはじめ、100本以上の椿の木があり、様々な品種が花開きます。この時季ばかりは、狛ネズミも椿を頭にのせて“おめかし”していることも♪ 一年で最も華やかなシーズンを迎える大豊神社に訪ねてみませんか。

⇒大豊神社のスポット情報はこちら
【例年の見頃】梅・桜:3月上旬~下旬、椿:3月上旬~4月上旬

梅と桜を楽しむ、おすすめスポット
【京都御苑】梅、桃、桜・・・ 春の花を一堂に愛でる

近衞邸跡の糸桜(撮影日:2021年3月18日)

近衞邸跡の糸桜(撮影日:2021年3月18日)

京都御所を取り囲む京都御苑は自然にあふれ、京都に暮らす人々にとっての憩いのスポット。地下鉄からのアクセスが良く約1ヵ月にわたり桜を楽しめるのが魅力で、“近衞邸跡の糸桜”や“出水のしだれ桜”は早咲きとなり例年3月中旬に見頃を迎えます。

黒木の梅(撮影日:2017年3月17日)

黒木の梅(撮影日:2017年3月17日)

苑内には梅林を中心に約180本の梅が植えられていますが、九條邸跡付近の“黒木の梅”は遅咲きで、見頃は例年3月中旬。鮮やかな紅い花をたくさんつける銘木です。タイミングがあえば、早咲きの桜と一緒に楽しむことができますよ。さらに同時季には約70本の桃が咲く桃林をはじめ、木蓮や雪柳なども見頃となり、まさに“百花繚乱”が似合うスポットとなります。

⇒京都御苑のスポット情報はこちら
【例年の見頃】梅:1月中旬~3月上旬、桜:3月中旬~4月下旬
※掲載内容は2023年2月27日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. かりー

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