祝30周年「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンを彩った桜名所5選

  • 桜情報

仁和寺

仁和寺

1993年秋、清水寺から始まった「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンは、昨秋30年を迎えました。初春から冬まで、一年を通してさまざまな季節を採り上げてきましたが、特に春と秋はキャンペーンを語るうえで欠かせません。
 
本格的な春の到来を前に、「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンに登場した桜名所のなかから、5つをピックアップしてご紹介します。例年の見頃の時季も参考にしながら、今年のお花見の計画を立ててくださいね♪
 
\「そうだ 京都、行こう。」30周年特設サイトはこちら/

【東寺】古寺にふさわしい堂々たる花姿

不二桜と五重塔。例年の見頃は3月下旬

不二桜と五重塔。例年の見頃は3月下旬

「そうだ 京都、行こう。」春のキャンペーンでは、たくさんの桜が咲き乱れる様子を全景で捉えることが比較的多いですが、「どういうわけだろう。今年は一本の桜とじっと向き合う春にしたかった。」というキャッチコピーにもあるように、2011年春の舞台となった東寺では、不二桜ただ1本の美しさを全面に押し出しています。
 
樹齢130年を超える名木で、五重塔とのコラボレーションは京都の春を代表する光景のひとつ。
  • 空の色が刻々と変化していきます

    空の色が刻々と変化していきます

近年はライトアップも人気を博しています。JR東海では春の特別拝観プランを販売中で、「夕刻の国宝『五重塔』初層内部 時間外特別公開」では、一般に先駆けて入場が可能です。
 
明るさの残る夕刻に五重塔初層を特別に拝観し、そのままライトアップをご覧いただけます。特に、日没後のマジックアワーとよばれる美しい空色を待ち構えながら桜を鑑賞できるのが、プランのおすすめポイントです♪ 
 
 
\拝観前にチェック! おすすめプラン&記事/
「帝釈天騎象像」アクスタと拝観券がセットになったプランです。アクスタを手に、境内をめぐってみませんか?
東寺周辺には、楽しいお店がいっぱいあります。

【善峯寺】空が桜色に染まる! 樹齢約300年の大木

しだれ桜。例年の見頃は4月上旬

しだれ桜。例年の見頃は4月上旬

1999年の春を飾ったのは西国第二十番札所の善峯寺。「ここの桜のように一年にたった一回でもいい。人をこんなにも喜ばせる仕事ができればなんて思いました。」というキャッチコピーでご紹介したのが、5代将軍・徳川綱吉の母である桂昌院が植えたと伝わる桜です。
 
桂昌院は、父親が善峯寺の薬師如来に女の子を授かることを願い生まれた由緒から、今に遺る伽藍を再建するなど、お寺の復興に大きな功績を残した人物。桜は樹齢300年を超え、桂昌院が再建した経堂の隣で今も立派に咲き誇っています。気持ち良さそうに枝を伸ばす姿を見上げると、思わず笑みがこぼれます。
  • 山が春色に染まります

    山が春色に染まります

  • 桜の奥に市街地が広がります

    桜の奥に市街地が広がります

約3万坪にも及ぶ境内に植わる桜は100本以上! 彼岸桜にはじまり、しだれ桜、山桜、ぼたん桜と咲き継ぎ、約1ヵ月にわたってお花見を楽しめます。春色の山を上へ上へと進むと、眺望も抜群です。広大な景色を見渡せば、晴れ晴れとした気分になりますよ。
 

【妙心寺 退蔵院】庭園入口で、堂々たる桜がお出迎え

  • しだれ桜。例年の見頃は4月上旬です

    しだれ桜。例年の見頃は4月上旬です

  • まるで桜のシャワー!

    まるで桜のシャワー!

  • 余香苑 全景

    余香苑 全景

妙心寺の塔頭、退蔵院は2013年春のキャンペーンの舞台です。昭和の名作庭家・中根金作さんが手掛けた「余香苑(よこうえん)」の入口で、拝観者を出迎えるように咲くしだれ桜がポスタービジュアルになりました。
 
余香苑の完成当時に植えられ、現在約60歳。シャワーのように降り注ぐ桜の下を通って、お庭を回遊します。
  • “陰”のお庭の砂紋

    “陰”のお庭の砂紋

  • しだれ桜と“陽”のお庭

    しだれ桜と“陽”のお庭

しだれ桜の両側に設けられた、枯山水「陰陽の庭」にも注目を。入口向かって左手に白砂の“陽”のお庭、右手に黒砂の“陰”のお庭があり、桜の時季になると、砂紋に花びらが舞い落ちます。特に黒砂には淡い花色がよくお似合い。禅寺ならではの光景です。
 

【平安神宮】池にリフレクション! 艶やかな紅しだれ桜

  • 泰平閣からの眺め。例年の見頃は4月上旬です

    泰平閣からの眺め。例年の見頃は4月上旬です

  • 左奥に見えるのが泰平閣です

    左奥に見えるのが泰平閣です

七代目小川治兵衛によって作られた神苑を有する平安神宮は、2004年と2015年に登場しました。社殿の朱色に紅しだれ桜が映える南神苑も素敵ですが、ポスタービジュアルになったのはいずれも東神苑。栖鳳池に浮かぶ泰平閣(橋殿)からの眺めを、2004年は日中、2015年はライトアップした姿でお届けしました。
 
水面に花色が映る様子は、時を忘れて見とれてしまうほどの美しさ。

非公開エリア

非公開エリア

平安神宮では通常の神苑参拝に加えて、中神苑にある秘蔵エリアで特別にお花見できる、「春の特別拝観」プランをご用意しています。ゆっくりとお花見ができるうえに、桜をデザインした「限定切り絵御朱印」をセットに。旅の良い記念になりそうです。
 

お帰りの際にご覧いただきたいのが、春限定の桜みくじが結ばれた「結び木」。おみくじの数が増えると、まるで満開の桜のよう! 桜みくじそのものも、吉凶を“つぼみ”から“満開”まで7段階であらわすユニークな仕組みになっています。春ならではの光景をあわせてお楽しみください。
 

【仁和寺】京都人が愛する、ふっくら可愛らしい御室桜

御室桜。例年の見頃は4月中旬

御室桜。例年の見頃は4月中旬

門跡寺院の仁和寺は、なんと3度も春の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの舞台になっています。1997年は『徒然草』を書いた吉田兼好が足繁く通った桜の名所としてご紹介しましたが、2001年と2010年のメインは御室桜。2010年のキャッチコピーで「遅咲きのサクラです。見なければ「春の義理」が果たせない、と京都の人は言うのです。」と称したほど、昔から京都人に愛されています。
 
特設の観覧台から眺めると、淡いピンク色の可憐な花姿が連なり、まるで一面が桜の海。五重塔を一緒にフレームに収めれば、絵になる一枚の出来上がりです♪

奥に見えるのが金堂です

奥に見えるのが金堂です

たくさんの方がお越しになる人気の桜名所ですが、早起きして一般拝観前に御室桜をご覧になりませんか。「春の特別拝観」プランでは、御室桜苑と国宝で通常非公開の金堂を早朝より特別に拝観できます。金堂に祀られているご本尊の阿弥陀如来に朝一番に手を合わせて、桜めぐりを幸先良くスタートしましょう。
 
 
※掲載内容は2024年3月8日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. 「そう京」編集部

おすすめコンテンツ