インドアで楽しむ、京都・苔庭名所 15選

  • 草花・自然
  • 散策
トップ

圓光寺

雨の日は、苔の緑が潤うとき。「きれいなグリーンを見に行きたいけれど、雨のお庭を歩くのは少し大変・・・」 そんなときには、建物の中から素敵な苔庭を眺められるお寺を訪ねてみませんか? 雨音を聴きながら、潤うお庭を眺める時間はとても贅沢なもの。インドアで楽しめる京都の苔庭を集めてみると、こんなにたくさんのお庭に出会えました♪ お抹茶をいただけるお寺もありますので、心穏やかな大人時間を過ごしてみてくださいね。

■メニュー■
洛北・6件
洛東・3件
洛西・1件
洛南・5件

★2019年初夏「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンCMとポスターはこちら

\京都苔名所マップや、“一流から学ぶ本気の苔体験プラン”情報も♪/
⇒京都 苔めぐりガイド

\苔の京都めぐりに便利な旅行プランも発売中!/
⇒京都 苔&青もみじの名所と御朱印めぐり

\祇王寺・常寂光寺の入場整理券+MOSSプリン(!)+苔ガイドブック付旅行プランも登場!/
⇒初夏のおすすめ旅行プラン


■洛北■
1・実光院(じっこういん)


契心園


大原の実光院は、勝林院を本堂とする僧坊のひとつ。客殿の南側に「契心園(けいしんえん)」という池泉鑑賞式の庭園があり、客殿に座りながら、柱を額縁に見立てた絵画のように美しい庭園を眺めることができます。律川から水を引く手前の心字池は “三途の川”に、奥の築山は“極楽浄土”に見立てられているそう。しっとりと潤いのある苔が、目にも鮮やかです。

■実光院
【拝観時間】9:00~16:00(11月は~16:30)
【拝観料】700円(抹茶・菓子付)、11月11日・18日・23日・24日は500円(抹茶なし)
【電話】075-744-2537
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約12分 Google map
【公式ホームページ】http://www.jikkoin.com/


2・瑠璃光院(るりこういん)


瑠璃の庭


“机にリフレクションするモミジの絶景”で有名な、八瀬にある瑠璃光院。“机のある部屋”は2階にあり、その真下に位置するのが、こちらの「瑠璃の庭」。“瑠璃色に輝く浄土”をイメージして作庭され、その名の通り、輝くばかりに美しい苔とモミジを眺められます。もうひとつのお庭「臥龍(がりょう)の庭」も瑞々しい苔に彩られ、初夏にはカエルの声が響き渡ります。

\ライトアップされた夜の苔庭も幻想的!/
⇒1日150名限定! 「京都洛北 八瀬もみじの小径ライトアップと瑠璃光院 夜の特別拝観」プラン

\瑠璃光院に行くなら“雨”がおすすめ!/
⇒【京さんぽ】大人気の瑠璃光院 行くなら“雨の日”がおすすめ!

⇒瑠璃光院の青もみじ情報はこちら

■瑠璃光院
【拝観時間】10:00~17:00
※春の特別拝観は2019年4月15日(月)~6月30日(日)
【拝観料】2,000円、抹茶800円
【アクセス】叡山電車叡山本線「八瀬比叡山口駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://rurikoin.komyoji.com/


3・蓮華寺(れんげじ)



上高野にある蓮華寺は、ひっそりとした雰囲気が魅力のお寺。すぐそばを流れる高野川から水を引いているため、池の水は透き通るほど美しく、苔も生き生きと輝き、潤いのある景色を作り出しています。石川丈山が作庭したとも伝わる書院前の庭園は、亀島・鶴石が配され、モミジや苔のみどりと自然石・石造品のコントラストが目を楽しませます。

⇒蓮華寺の青もみじ情報はこちら

■蓮華寺
【拝観時間】9:00~17:00
【拝観料】400円
【電話】075-781-3494
【アクセス】叡山電車叡山本線「八瀬比叡山口」駅から徒歩約13分・鞍馬線「三宅八幡駅」から徒歩約8分、京都バス「上橋」バス停からすぐ Google map


4・圓光寺(えんこうじ)


十牛之庭


一乗寺の紅葉名所・圓光寺は、苔のみどりも美しいお寺。境内には、枯山水の「奔龍庭(ほんりゅうてい)」、円山応挙ゆかりの「応挙竹林」、そして青もみじと杉苔に包まれる「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」があります。十牛之庭は、悟りに至るまでの道筋を描いた禅宗の書『十牛図』を元にしていて、庭の真ん中に牛のように見える岩が配され、見る角度によってさまざまな解釈ができるのだとか。

\6/30(日)に“一流から学ぶ本気の苔体験プラン”を実施!/
⇒「早朝の苔庭作務と坐禅体験」 ※チケットサービスサイト「Peatix」にリンクします。

⇒圓光寺の青もみじ情報はこちら

■圓光寺
【拝観時間】9:00~17:00
【拝観料】500円
【電話】075-781-8025
【アクセス】市バス「一乗寺下り松町」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】http://www.enkouji.jp/


5・大徳寺 龍源院(りょうげんいん)


龍吟庭


臨済宗大徳寺派の大本山・大徳寺の塔頭・龍源院は、“洛北の苔寺”とも称されるお寺。その由来となったのが、「龍吟庭(りょうぎんてい)」。苔で大海原を表したお庭で、ふかふかとした苔が印象的です。「方丈前庭」は亀島・蓬莱山・鶴島を配した枯山水に、苔が彩りを添えています。坪庭の「滹沱底(こだてい)」と「東滴壺(とうてきこ)」は小さいながらも趣のある枯山水。それぞれ表情の異なる4つのお庭を楽しめます。

■大徳寺 龍源院
【拝観時間】9:00~16:20
【拝観料】350円
【電話】075-491-7635
【アクセス】市バス「大徳寺前」バス停から徒歩約5分 Google map


6・大徳寺 瑞峯院(ずいほういん)


独坐庭


大徳寺の塔頭のひとつで、キリシタン大名・大友宗麟の菩提寺。方丈を中心に3つのお庭があり、南側には枯山水の「独坐庭(どくざてい)」。岩と苔からなる蓬莱山に、白砂の波が打ち寄せる様子が表現されています。北側には石で十字架をかたどった、通称“十字架の庭”と呼ばれる「閑眠庭(かんみんてい)」、が。その奥には「茶庭」があり、そのすべてが、重森三玲の作庭。三玲らしいモダン庭園の粋を感じられるお庭です。

■大徳寺 瑞峯院
【拝観時間】9:00~17:00
【拝観料】400円、抹茶400円
【電話】075-491-1454
【アクセス】市バス「大徳寺前」バス停から徒歩約5分 Google map

\7/14(日)大徳寺塔頭の興臨院(通常非公開)で、“一流から学ぶ本気の苔体験プラン”を実施!/
⇒「京の苔木箱『かたかげ』づくり」 ※チケットサービスサイト「Peatix」にリンクします。


■洛東■
7・圓徳院(えんとくいん)


北庭


豊臣秀吉の妻・北政所ねね終焉の地である、高台寺の塔頭寺院。白砂が美しい「南庭」は、女性の好みに合うよう、四季折々の花や紅葉に彩られます。それに対して北書院の「北庭」は、伏見桃山城の北政所化粧御殿の前庭を移したもので、豪華で大胆な意匠が特徴。どちらも、白砂と立木、岩との間をつなぐように苔が配され、街なかにありながら豊かな自然美を堪能できます。

■圓徳院
【拝観時間】10:00~17:00(抹茶は16:00まで)
【拝観料】500円、抹茶500円
【電話】075-525-0101
【アクセス】市バス「東山安井」バス停から徒歩約4分 Google map
【公式ホームページ】http://www.kodaiji.com/entoku-in/idx.shtml


8・建仁寺(けんにんじ)


潮音庭


花街・祗園の真ん中に佇む建仁寺。“インドアで楽しむ苔庭”の代表格ともいえるのが、本坊北側にある「潮音庭(ちょうおんてい)」です。小書院・大書院・2つをつなぐ渡り廊下と、360度から眺められるお庭で、中央の三尊石やモミジなど、見る角度によって少しずつ表情を変えていきます。

⇒建仁寺の青もみじ情報はこちら

■建仁寺
【拝観時間】3月~10月10:00~17:00(受付終了16:30)
      11月~2月10:00~16:30(受付終了16:00)
【拝観料】境内無料、方丈・法堂500円
【拝観休止日】4月19日・20日、6月4日・5日。その他法要のため、休止の場合有り。
【電話】075-561-6363
【アクセス】市バス「東山安井」バス停から徒歩約5分、京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】http://www.kenninji.jp/


9・建仁寺 両足院(りょうそくいん)【特別公開】



特別公開時にのみ拝観可能な、建仁寺の塔頭寺院。初夏には、葉の下半分が白くなる「半夏生(はんげしょう)」が見頃となり、それに合わせて特別公開が行われています。半夏生が生い茂る大書院の前庭は、京都府の名勝に指定される池泉回遊式庭園。お庭を歩くこともできますが、室内からの初夏景色がまた格別の美しさです。

■建仁寺 両足院
【電話】075-561-3216
【アクセス】市バス「東山安井」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】https://ryosokuin.com/

★初夏の庭園特別公開
【日程】2019年5月29日(水)~7月7日(日)
    10:00~16:30(受付終了16:00)
【料金】600円


■洛西■
10・妙心寺 桂春院(けいしゅんいん)


侘びの庭


臨済宗妙心寺派の大本山・妙心寺は、山内に40余りの塔頭を持つ大寺院。退蔵院大雄院などお庭の美しいお寺が多く、そのなかでも桂春院は、こぢんまりとしながらも洗練された4つのお庭を楽しむことができるお寺です。植え込みとモミジ・苔が織りなす「真如の庭」は、立木の高低差により、コンパクトなスペースも広くゆったりと感じられる作り。東庭の「思惟(しい)の庭」、書院前の「侘びの庭」も苔に覆われ、寂びた風情を感じられます。

■妙心寺 桂春院
【拝観時間】9:00~17:00(11~2月は16:30)
【拝観料】400円、抹茶400円(秋は500円)
【電話】075-463-6578
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「花園駅」から徒歩約13分 Google map


■洛南■
11・東福寺(とうふくじ)


小市松模様の庭


紅葉名所・東福寺は、“モダンな苔庭”のあるお寺。本坊庭園の北庭「小市松模様の庭」は、苔と板石が市松模様の様に配され、昭和の名作庭家・重森三玲の代表作ともなっています。実は作庭当時は、南庭や東庭、西庭と同じく北庭も苔と白砂が敷かれていたそうなのですが、そばを流れる川からの湿気で、いつのまにか苔が全面に自然繁茂してしまったのだとか。まさに自然の妙を楽しめます♪

⇒東福寺の青もみじ情報はこちら

■東福寺
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)
※11~12月初旬は8:30~、12月初旬~3月は16:00まで(受付終了15:30)
※2019年6月28日(金)は拝観休止
【拝観料】通天橋・開山堂400円、本坊庭園400円
【電話】075-561-0087
【アクセス】JR奈良線・京阪本線「東福寺駅」から徒歩約10分、京阪本線「鳥羽街道駅」から徒歩約8分 Google map
【公式ホームページ】http://www.tofukuji.jp/


12・東福寺 芬陀院(ふんだいん)


鶴亀の庭


東福寺にも、お庭のきれいな塔頭寺院が多くあります。そのひとつ芬陀院は、室町時代に活躍した水墨画家・雪舟(せっしゅう)ゆかりのお寺。方丈前の枯山水庭園「鶴亀の庭」が雪舟作と伝わり、「雪舟寺」の別名も。水墨画は白黒の世界ですが、こちらは緑と白砂が織りなす、目にも鮮やかな世界。そのほか、東庭やお茶室を彩る露地庭など、情緒ある苔庭をゆっくりと拝見できます。

■東福寺 芬陀院
【拝観時間】9:00~16:30(冬季は~16:00)
【拝観料】300円
【電話】075-541-1761
【アクセス】JR奈良線・京阪本線「東福寺駅」から徒歩約10分、京阪本線「鳥羽街道駅」から徒歩約8分 Google map


13・東福寺 光明院(こうみょういん)


波心の庭


苔の美しさから「虹の苔寺」の異名を持つ、東福寺の塔頭寺院。方丈前の「波心の庭」は重森三玲の作庭で、立石と白砂を配した州浜型の枯池、庭の奥にはサツキやツツジが雲のように刈り込まれ、その上には覆い被さるように青もみじが。本堂や書院など眺める場所によって雰囲気が変わり、飽きのこないお庭です。しっとりときれいな状態の苔を眺めるならば、ぜひ「雨の日」に伺ってみてくださいね。


⇒東福寺 光明院の青もみじ情報はこちら


■東福寺 光明院
【拝観時間】8:00~日没まで
【拝観料】志納(300円くらい)
【電話】075-561-7317
【アクセス】JR奈良線・京阪本線「東福寺駅」から徒歩約15分、京阪本線「鳥羽街道駅」から徒歩約7分 Google map


14・東福寺 霊雲院(れいうんいん)


九山八海の庭


幕末に西郷隆盛と清水寺 成就院の住職・月照が密議をしたと伝わる、東福寺の塔頭寺院。重森三玲がお庭の復元を手がけた2つの庭を見ることができます。ひとつは、「九山八海(くせんはっかい)の庭」。中央に置かれた寺宝の「遺愛石(いあいせき)」を須弥山に見立てた枯山水の庭園です。もうひとつは、赤い鞍馬砂と白砂で描かれた渦巻文様の砂紋が美しい「臥雲の庭」。どちらの庭にも、苔が効果的に配され、シンプルな造形美を堪能できます。

■東福寺 霊雲院
【拝観時間】10:00~15:00(受付終了14:30)※12歳以下は拝観不可
【拝観料】500円
【電話】075-561-4080
【アクセス】JR奈良線・京阪本線「東福寺駅」から徒歩約7分 Google map


15・泉涌寺 雲龍院(うんりゅういん)



泉涌寺の最奥に佇む、塔頭・雲龍院は、歴代皇室の位牌を祀る静かなお寺。書院前には杉苔とモミジ、サツキの刈り込みが、季節折々に美しい景色を見せてくれます。このお寺の見どころのひとつが、「窓」。蓮華の間の障子窓は、4つの小窓になっていて、それぞれの窓から小さなアートを楽しむことができると、密かな人気を集めています。お庭を眺めながらお抹茶もいただけます。


■泉涌寺 雲龍院

【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】400円、抹茶500円
【電話】075-541-3916
【アクセス】市バス「泉涌寺道」バス停から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.unryuin.jp/

Written by. みさご

おすすめコンテンツ