真冬に薫る春の気配♪ 京都・おすすめ“蝋梅”名所

  • 草花・自然

惠心院

惠心院

梅の季節はもう少しだけ先になりそうですが、ひとあし早く見頃を迎えつつあるこちらの黄色い花をご存知でしょうか。「蝋梅(ろうばい)」と言って、その特長は強い芳香。名に「梅」とは付くものの、梅の仲間ではないそうですが、この花の薫りに、春の訪れを感じられる方もいらっしゃることでしょう。今回は、おすすめの蝋梅スポットをご紹介します。
 
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【大蓮寺】真冬の寺院街に黄色く染まるお寺あり

大蓮寺

大蓮寺

平安神宮が鎮座する岡崎公園から二条通を西に進むと、寺院が密集するエリアへ。その中に佇むのが、洛陽三十三所観音霊場の八番札所である大蓮寺です。寺名にもある通り、蓮の名所としても知られますが、例年2月上旬に、本堂前の蝋梅が見事に咲き誇ります。

撮影日:2020年2月4日

撮影日:2020年2月4日

京都に蝋梅の咲く神社やお寺は数あれど、花の“密集度“は指折りのもの。花数が多いので、青空とのコントラストも見事なまでに際だちます。晴れの日に、本堂と花をあわせて写真に収めるなら、「順光」となるお昼ぐらいまでがおすすめです。
  • 撮影日:2023年1月28日

    撮影日:2023年1月28日

  • 撮影日:2023年1月28日

    撮影日:2023年1月28日

  • 撮影日:2023年1月28日

    撮影日:2023年1月28日

花の様子が気になり、2023年1月28日(土)、大蓮寺に行ってきました。寒い日が続きましたが、開花が進み今が見頃のようです。住職がおっしゃるには「昨年ほどではありませんが、例年に比べると、今年もやや花数は少ないかもしれません」とのことですが、まだ花芽も多いので、見頃はもう少しだけ続きそうですよ。

【拝観時間】9:00~16:30
【拝観料】境内無料
【アクセス】市バス「東山二条」・「東山仁王門」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】https://www.anzan-no-tera.jp/

【惠心院】宇治川のほとりに立つ“花の寺”

惠心院

惠心院

京都市に隣接し、お茶処として有名な宇治は、かつては「菟道(兎道、うじ)」と記されたことから、ウサギともゆかりのある街平等院興聖寺など、人気のお寺が建ち並ぶエリアの一角に、宇治川を見下ろすかのように佇むお寺が惠心院です。

撮影日:2021年2月11日

撮影日:2021年2月11日

蝋梅が花を咲かせるのは本堂の南側。例年見頃を迎える2月上旬から中旬にかけては、可愛らしい水仙もちらほらと彩りを添えます。周りを見渡してみれば、花はまだ咲いていませんが、大きなしだれ桜が。なんでも日本三大桜のひとつに数えられる「三春滝桜」(福島県)の子であるそう。卯年の今年、宇治にお越しの際は、花にあふれる恵心院にも是非ご注目を!

【拝観時間】6:00~17:00
【拝観料】境内無料(本堂の拝観不可)
【電話番号】0774-21-3942
【アクセス】京阪宇治線「宇治駅」から徒歩約7分 Google map

【天龍寺】真冬の禅寺を多彩に彩る百花の庭

天龍寺

天龍寺

嵐山を代表する世界遺産・天龍寺。国の史跡・特別名勝に指定される曹源池庭園は、今の時期、もっとも凜とした姿を見せる季節。晩秋に葉を落とした木々の隙間からは石組みなども見ることができるので、じっくりとお庭と対峙するには冬が最適と言えるかもしれません。
  • 撮影日:2015年2月7日

    撮影日:2015年2月7日

  • 撮影日:2015年2月7日

    撮影日:2015年2月7日

  • 撮影日:2015年2月7日

    撮影日:2015年2月7日

蝋梅が花を咲かせるのは、境内の最奥に広がる「百花苑」。曹源池庭園とは趣が異なり、厳しい冬であっても暖かみすら感じるお庭で、足取りもつい軽やかになります。苑内の数ヵ所に蝋梅が植栽されていますが、高くに背丈を伸ばすものも。例年の見頃は1月中旬から2月上旬頃であるそう。
  • 撮影日:2020年1月28日

    撮影日:2020年1月28日

  • 撮影日:2021年2月13日

    撮影日:2021年2月13日

  • 撮影日:2023年1月9日

    撮影日:2023年1月9日

蝋梅の美しさもさることながら、やはり他の花々にも目を奪われてしまいます。冬となると、花とは少し縁遠い季節のように思いますが、蝋梅と時を同じくして、有楽椿や山茶花なども見頃に。「百花苑」の名にふさわしく、一年を通して多くの種類の花を同時に楽しむことができるのも、このお庭の嬉しいポイントです。

【参拝時間】庭園8:30~17:00(受付終了16:45)、諸堂8:30~16:45(受付終了16:30)
【参拝料】庭園500円(諸堂参拝は300円追加)
【電話】075-881-1235
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約13分 Google map
【公式ホームページ】https://www.tenryuji.com/
 
\禅寺のお庭を眺めて“ととのう”!/

【常寂光寺】“京都の風情”がにじみ出る花模様

常寂光寺

常寂光寺

嵯峨野・嵐山エリアを代表する紅葉名所として有名な常寂光寺。以前、穴場の桜スポットとしても紹介しましたが、数こそ多くはないものの、冬は蝋梅や梅が境内に彩りを添えます。

撮影日:2019年2月12日

撮影日:2019年2月12日

例年2月上旬から蝋梅が花を咲かせるのは、高低差のある境内を進んだ先の多宝塔の傍らに佇む開山堂。境内にのびる坂道を登っていくこととなるのですが、花の薫りに少しずつ疲れも和らぎます。少し角度を変えて眺めてみましょう。

撮影日:2019年2月12日

撮影日:2019年2月12日

開山堂横の一角に植わる竹を背景に咲く蝋梅。こういった風景に、どこか京情緒を感じませんか♪ 多すぎでもなく少なすぎでもなく、程よい咲き具合に、「日本の美」のようなものを感じずにはいられません。カメラ好きの方にも、ぜひ訪れてもらいたいスポットです。

【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】500円
【電話】075-861-0435
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】https://jojakko-ji.or.jp/
※掲載内容は2023年1月30日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. カツオ

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