開運! 京都 福めぐり

新しい年のはじまりに、京都でたくさんの“福”を授かりませんか。
さまざまな神社仏閣が集まる古都では、一度はめぐってみたい「福めぐり」が各地で行われています。数ある七福神めぐりのなかでも日本最古という歴史を誇る「都七福神まいり」をはじめ、新春限定の歳時が豊富。エリアや期間、ご利益も多彩で、あなたにあった福めぐりを楽しんでみてはいかがでしょう♪


福めぐりの楽しみ方

御朱印を集める

御朱印とは“参拝の証”としていただくもの。社寺へお参りしたら、神仏とのご縁を結ぶ御朱印を授かりましょう。多くの福めぐりでは、専用の台紙や御朱印帳を用意されています。社寺によって御朱印は異なり、お参りするごとに増えていく御朱印を見ると喜びもひとしお。満願された方には、新春ならではの干支グッズを授与する福めぐりもあります。

ご利益を授かる

健康長寿、商売繁盛、学業成就、縁結び… 日々の生活において願いは尽きません。お参りして授かる神仏の恵みは、福めぐりの目的でもあります。その社寺ならではの祈願方法も注目のポイント。石像を撫でると健康に、洗い清めたお金を持ち歩くことで金運アップに導いてくれるなど、さまざまなご利益を授かりましょう。

自分にあった福めぐりを選ぶ

京都各地で行われる福めぐりは、所要時間やスポット、期間など、多種多様。めぐるなら“1日で気軽に”または“数日かけてじっくり”? お参りするなら“メジャースポット”または“知る人ぞ知る社寺”? 自分の旅のスケジュールや目的にあった福めぐりを選んでみましょう。1日限定の歳時もあり、貴重な体験となりそうです。



一度はめぐりたい。京都の福めぐり

京都には、社寺参りがさらに楽しくなる「福めぐり」がたくさんあります。なかでも「そう京」スタッフがおすすめしたい、一年を通して楽しめる「都七福神まいり」、新春・節分の1日限定や1月~2月の期間限定で行われる「福めぐり」をピックアップ。巡拝を通してご利益を授かりつつ、社寺の歴史や由緒を学ぶ、実りのある京都旅を過ごしてみてはいかがでしょう。

京都が発祥! 「都七福神まいり」

<期間>通年
<場所>京都市内・宇治市内の7社寺

古くから民衆の間で信仰のあった七福神。“福”を求めて巡拝する「七福神まいり」は日本各地にありますが、その発祥の地とされるのが京都です。「都七福神まいり」の名で親しまれ、京都市内6ヵ所、宇治市内1ヵ所の合計7社寺をめぐりご利益を授かります。特に新春に巡拝すると「七難即滅、七福即生極まりなし(7つの難が去り、7つの福が訪れる)」と言われ、功徳が大きいのだとか。また、一年を通して巡拝できるため、毎月7日の七福神の御縁日にお参りするのもおすすめです。巡拝ルートに決まりはなく、ご自身の予定やペースにあわせて気になる社寺からめぐってみましょう。

\1月限定! おこしバス(京都定期観光バス)の特別コース/
毎年1月には、おこしバス(京都定期観光バス)「都七福神めぐり」コースが運行されます。1日で7社寺を巡礼でき、うれしい昼食付。効率よくめぐりたい方におすすめです。詳細・申し込みはこちら。
★2日かけてお参りした「そう京」スタッフの体験レポート「年のはじめに、「都七福神めぐり」をしてみた。」もぜひ参考にしてみてください。

\知ると、さらに楽しい!/

御宝印集めのポイント

「都七福神まいり」を巡拝するなら、御宝印集めも楽しみませんか。各社寺では、持ち歩きに便利な御宝印帳や満願後に飾りやすい大護符(色紙)、扇子などが用意され、1ヵ所目でお好みのものを入手し御宝印を書いていただきます。2024年からは、七福神の御縁日である毎月7日に“金印”の御宝印を授与。さらに社寺でカラーが異なる“切り絵御宝印”(書置きのみ)の授与がスタートし、めぐる楽しみが増えました。社寺によって、七福神にちなんだオリジナルの御朱印や授与品を用意されている場合もあるので、お見逃しなく♪
※都七福神まいりでは「御朱印」を「御宝印」と呼びます


社寺の見どころ

【弁財天/福徳自在】六波羅蜜寺

弁財天は七福神のなかで唯一の女神で、技芸上達や財運のご利益を授けてくれます。弁財天堂にお参りしたら、地蔵堂に祀られる銭洗い弁財天もお見逃しなく。浄水で洗い清めたお金を「金運御守」に入れて持ち歩くと金運アップに。弁財天の御縁日「巳(み)」の日にお参りすれば、さらに運に恵まれると言います。空也上人ゆかりのお寺として知られ、貴重な寺宝を所蔵する宝物館も鑑賞してみては。

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【ゑびす神/商売繁盛】恵美須神社

ゑびす神は、商売繁盛・交通安全を守護する日本生まれの神様です。日本三大ゑびすのひとつ恵美須神社の鳥居の中央には、扁額ではなく、にこやかな恵美須様。お顔の前の箕(み)に向かってお賽銭を投げ入れ、成功すれば縁起が良く願いが叶うそう。意外と難しいお賽銭に、ぜひチャレンジを。1月の「十日ゑびす大祭」、10月の「二十日ゑびす大祭」の期間中は多くの参拝者で賑わいます。

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【寿老神/不老長寿】革堂[行願寺]

諸病平癒・長寿の神様である寿老神を祀るのは、行願寺。「天下太平福寿円満」を願う豊臣秀吉によって寺町通に面した現在地に移築されました。寿老神堂のそばには七福神が並び、冬は帽子とマフラーで防寒対策もバッチリ。かわいい姿に、思わず写真を撮りたくなるはず。季節のモチーフを採り入れた“寿老神オリジナル御朱印”を季節ごとに展開し、微笑ましい一枚を拝受するとほっこりします。

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【大黒天/開運招福】松ヶ崎大黒天[妙円寺]

正式名称は「妙円寺」ですが、御本尊に伝教大師作と伝わる大黒天像を祀ることから「松ヶ崎の大黒さん」と親しまれています。打ち出の小槌を手に笑みを浮かべる福の神で、寿福円満・開運招福のご利益を授けてくれる大黒天。大黒堂の前には「なで大黒」が鎮座し、身体の悪いところを撫でながら祈願すると平癒するそう。五山送り火の「法」の火がともる山麓にたたずみ、初夏や秋はモミジが美しい。

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【福禄寿/延寿福楽】赤山禅院

幸福・高禄・長寿の三徳を与えられたとされる福禄寿は、商売繁盛や健康を司る神様です。福禄寿神を祀るお堂は境内の奥地にあり、秋は紅葉にすっぽり包まれます。お参りの際は、長い頭と白い髭をたくわえる特徴を絶妙にとらえた「福禄寿みくじ」を引きましょう。こけし職人さんによる手作りで、ひとつひとつ表情が異なるのもポイント。手にすると、その微笑みで福をもたらしてくれそう。

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【毘沙門天/七福即生】東寺[教王護国寺]

毘沙門天は、勝運や知恵など10種もの福を与えてくれるという神様。菅原道真や小野道風も信仰したと伝わります。境内西側に建つ毘沙門堂は、兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)像を安置するために建てられたお堂。実物は現在、宝物館に展示されているため、あわせて訪れてみましょう(※)。御宝印は食堂で拝受でき、部屋に飾りやすい東寺オリジナルの“御宝印屏風”が用意されています。
※宝物館は春秋の期間限定公開

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【布袋尊/諸縁吉祥】萬福寺

七福神のなかで唯一、実在した僧をモデルとし、中国では弥勒菩薩の化身とも言われる布袋尊。諸縁吉祥を司り、夫婦円満・財宝賦与の神様として親しまれています。2024年12月9日に国宝に指定された天王殿には金色に輝く弥勒菩薩(布袋)坐像が祀られ、にっこり笑顔とふくよかな身体のお姿に心も和みます。毎月8日(2月・8月を除く)は布袋尊の御縁日で「ほていまつり」を開催中。

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新春におすすめ! いろんな福めぐり

笹持って塔頭寺院めぐり

泉山七福神めぐり

<期間>1月成人の日※2025年は1月13日(月・祝)
<場所>泉涌寺

泉涌寺で、毎年成人の日に行われる新春の恒例行事。中国における最大の吉数「九」にあやかり「久」しく福が続くようにと、山内各塔頭に祀られる七福神に番外の「愛染明王」「楊貴妃観音」を加えた“九福神”を参拝します。各札所で授与される縁起物「吉兆」の愛らしさにも注目! 全てめぐれば、ありがたい福笹のできあがり。

節分とのwパワーで招福!

節分会(七福神めぐり)

<期間>2月節分の日※2025年は2月2日(日)
<場所>天龍寺

天龍寺の七福神めぐりは、厄除・招福を祈願する節分会と同時に開催されます。「福は内!」の声が響く大賑わいの境内を、福笹を手にめぐりましょう。天龍寺七福神は、「布袋尊」「寿老神」の代わりに「不動明王」(寿寧院)と「宝徳稲荷」(妙智院)が入るのが特徴。縁起が良いのはもちろん、非公開塔頭の参拝も叶う貴重な機会です。

ご利益めぐりで初詣

伏見五福めぐり

<期間>1月1日~15日
<場所>伏見エリアの5社寺

かつては豊臣秀吉の城下町、現在も酒造りの町として栄える伏見には、由緒正しい社寺が実はたくさん。代表的な5社寺(藤森神社、乃木神社、御香宮神社、長建寺、大黒寺)を、初詣を兼ねてめぐります。かわいい干支が描かれる色紙を携え、各社寺で御朱印をいただき、満願すると干支土鈴が授与されます。
※色紙は2025年のイメージです

3社寺で気軽に福めぐり

京都・壬生 開運招福 三社寺めぐり

<期間>1月1日~2月2日※年によって異なる
<場所>壬生エリアの3社寺

アクセスの良さもうれしい壬生エリアで信仰を集める三社寺をめぐり、特別御朱印をいただきます。「壬生大念佛狂言」で有名な壬生寺、新選組結成のきっかけとなった新徳寺、八坂神社ゆかりの元祇園 梛神社。3社寺すべてが徒歩5分圏内にあるので、日帰り旅行の方も安心。3社寺目で満願証とオリジナルクリアファイルを授与いただけます。
※御朱印は2025年のイメージです

\じっくり巡礼するなら!/

京都十六社朱印めぐり

<期間>1月1日~2月15日
<場所>京都市内・長岡京市内の16社

古都に点在する16の古社を、暮らすように巡礼。16の神社はご利益も多彩で、厄除・安産・家内安全から病気平癒・健康長寿・交通旅行安全、さらには学問成就・商売繁昌・家運繁昌・出世開運まで、あらゆる恵みが受けられます。満願時に最後の神社で授与される「巡拝成就印」は、16社すべて異なるオリジナルデザイン。干支置物も授与いただけます。



幸せいっぱい "福"グルメ・スイーツ

福めぐりを楽しんだら、グルメやスイーツから“福”を取り込んでみませんか。おすすめを3つご紹介します。

FUKUSHICHI「福七プリン」

2023年、嵐山・渡月橋付近にオープンしたスイーツ専門店。七福神をモチーフにした「福七プリン」は白餡を使用し、羊羹のような新感覚の食感がポイントです。「大黒天」は丹波産黒豆きな粉と無花果、「福禄寿」は京抹茶と柚子など、味の組合せもユニーク。スイーツを盛り合わせた「福七たからぶね」は、さらに口福になりそう。

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招福亭「福そば」

「招福亭」という屋号からして縁起の良いお店の暖簾をくぐると、お出汁の良い香り。麺は自家製で、素材にこだわった様々なそば・うどんがいただけます。名物は宇治抹茶を練りこんだ茶そばに、海老やほうれん草、卵とじなどが入った具沢山の「福そば」。やさしい味わいで、寒い季節は身体の芯から温めてくれます。

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かぎ甚「えびす焼」

創業100余年になる和菓子店。恵美須神社の近くに位置することから、「十日ゑびす大祭」(1月)、「二十日ゑびす大祭」(10月)の期間限定で「えびす焼」を販売しています。福顔の“ゑべっさん”をイメージし、カステラ生地で福耳まで再現。ひとくちいただけば、誰もが笑顔になるはず。お祭りに訪れたらお見逃しなく。

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「そう京」スタッフの体験レポートはこちら!

年のはじめに、「都七福神めぐり」をしてみた。

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新年に注目したい! 京都の御朱印

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京都の“刀剣”御朱印めぐり

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※写真はイメージです。
※掲載内容は2025年1月14日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。