新しい年のはじまりに、京都でたくさんの“福”を授かりませんか。
さまざまな神社仏閣が集まる古都では、一度はめぐってみたい「福めぐり」が各地で行われています。数ある七福神めぐりのなかでも日本最古という歴史を誇る「都七福神まいり」をはじめ、新春限定の歳時が豊富。エリアや期間、ご利益も多彩で、あなたにあった福めぐりを楽しんでみてはいかがでしょう♪
福めぐりの楽しみ方
一度はめぐりたい。京都の福めぐり
京都には、社寺参りがさらに楽しくなる「福めぐり」がたくさんあります。なかでも「そう京」スタッフがおすすめしたい、一年を通して楽しめる「都七福神まいり」、新春・節分の1日限定や1月~2月の期間限定で行われる「福めぐり」をピックアップ。巡拝を通してご利益を授かりつつ、社寺の歴史や由緒を学ぶ、実りのある京都旅を過ごしてみてはいかがでしょう。
京都が発祥! 「都七福神まいり」
<期間>通年
<場所>京都市内・宇治市内の7社寺
古くから民衆の間で信仰のあった七福神。“福”を求めて巡拝する「七福神まいり」は日本各地にありますが、その発祥の地とされるのが京都です。「都七福神まいり」の名で親しまれ、京都市内6ヵ所、宇治市内1ヵ所の合計7社寺をめぐりご利益を授かります。特に新春に巡拝すると「七難即滅、七福即生極まりなし(7つの難が去り、7つの福が訪れる)」と言われ、功徳が大きいのだとか。また、一年を通して巡拝できるため、毎月7日の七福神の御縁日にお参りするのもおすすめです。巡拝ルートに決まりはなく、ご自身の予定やペースにあわせて気になる社寺からめぐってみましょう。
\1月限定! おこしバス(京都定期観光バス)の特別コース/
毎年1月には、おこしバス(京都定期観光バス)「都七福神めぐり」コースが運行されます。1日で7社寺を巡礼でき、うれしい昼食付。効率よくめぐりたい方におすすめです。詳細・申し込みはこちら。
★2日かけてお参りした「そう京」スタッフの体験レポート「年のはじめに、「都七福神めぐり」をしてみた。」もぜひ参考にしてみてください。
社寺の見どころ
【弁財天/福徳自在】六波羅蜜寺
弁財天は七福神のなかで唯一の女神で、技芸上達や財運のご利益を授けてくれます。弁財天堂にお参りしたら、地蔵堂に祀られる銭洗い弁財天もお見逃しなく。浄水で洗い清めたお金を「金運御守」に入れて持ち歩くと金運アップに。弁財天の御縁日「巳(み)」の日にお参りすれば、さらに運に恵まれると言います。空也上人ゆかりのお寺として知られ、貴重な寺宝を所蔵する宝物館も鑑賞してみては。
【ゑびす神/商売繁盛】恵美須神社
ゑびす神は、商売繁盛・交通安全を守護する日本生まれの神様です。日本三大ゑびすのひとつ恵美須神社の鳥居の中央には、扁額ではなく、にこやかな恵美須様。お顔の前の箕(み)に向かってお賽銭を投げ入れ、成功すれば縁起が良く願いが叶うそう。意外と難しいお賽銭に、ぜひチャレンジを。1月の「十日ゑびす大祭」、10月の「二十日ゑびす大祭」の期間中は多くの参拝者で賑わいます。
【寿老神/不老長寿】革堂[行願寺]
諸病平癒・長寿の神様である寿老神を祀るのは、行願寺。「天下太平福寿円満」を願う豊臣秀吉によって寺町通に面した現在地に移築されました。寿老神堂のそばには七福神が並び、冬は帽子とマフラーで防寒対策もバッチリ。かわいい姿に、思わず写真を撮りたくなるはず。季節のモチーフを採り入れた“寿老神オリジナル御朱印”を季節ごとに展開し、微笑ましい一枚を拝受するとほっこりします。
【大黒天/開運招福】松ヶ崎大黒天[妙円寺]
正式名称は「妙円寺」ですが、御本尊に伝教大師作と伝わる大黒天像を祀ることから「松ヶ崎の大黒さん」と親しまれています。打ち出の小槌を手に笑みを浮かべる福の神で、寿福円満・開運招福のご利益を授けてくれる大黒天。大黒堂の前には「なで大黒」が鎮座し、身体の悪いところを撫でながら祈願すると平癒するそう。五山送り火の「法」の火がともる山麓にたたずみ、初夏や秋はモミジが美しい。
【福禄寿/延寿福楽】赤山禅院
幸福・高禄・長寿の三徳を与えられたとされる福禄寿は、商売繁盛や健康を司る神様です。福禄寿神を祀るお堂は境内の奥地にあり、秋は紅葉にすっぽり包まれます。お参りの際は、長い頭と白い髭をたくわえる特徴を絶妙にとらえた「福禄寿みくじ」を引きましょう。こけし職人さんによる手作りで、ひとつひとつ表情が異なるのもポイント。手にすると、その微笑みで福をもたらしてくれそう。
【毘沙門天/七福即生】東寺[教王護国寺]
毘沙門天は、勝運や知恵など10種もの福を与えてくれるという神様。菅原道真や小野道風も信仰したと伝わります。境内西側に建つ毘沙門堂は、兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)像を安置するために建てられたお堂。実物は現在、宝物館に展示されているため、あわせて訪れてみましょう(※)。御宝印は食堂で拝受でき、部屋に飾りやすい東寺オリジナルの“御宝印屏風”が用意されています。
※宝物館は春秋の期間限定公開
【布袋尊/諸縁吉祥】萬福寺
七福神のなかで唯一、実在した僧をモデルとし、中国では弥勒菩薩の化身とも言われる布袋尊。諸縁吉祥を司り、夫婦円満・財宝賦与の神様として親しまれています。2024年12月9日に国宝に指定された天王殿には金色に輝く弥勒菩薩(布袋)坐像が祀られ、にっこり笑顔とふくよかな身体のお姿に心も和みます。毎月8日(2月・8月を除く)は布袋尊の御縁日で「ほていまつり」を開催中。