京都 推し仏像をさがす旅

京都 推し仏像をさがす旅京都 推し仏像をさがす旅

人と違って、木や金属で作られた仏像は動かず何も喋りません。でも、仏像は、その瞳で、その表情で、動かずともそのポーズで何かを伝えてくれます。そんな仏さまからのメッセージに心を傾けていると、あっという間に時間が過ぎることも。
日本にはたくさんの仏像がお寺を中心に安置されていますが、顔、背格好、素材など千差万別。あなたにも、なぜか惹かれる仏像界の「推し」が見つかるはず。「なんだかキラキラして見える」「好みでカッコいい!」「すごい筋肉だなぁ!!」外見だけでなく伝説や霊験、由来などに関心がある人もいるでしょう。何か心惹かれたなら、それは「推しの仏さま」に出会えた瞬間なのかもしれません。


今回監修いただいたのは

仏像ナビゲーター 政田マリさん

【仏像ナビゲーターになるきっかけ】ラジオリポーターの頃、あるお寺の秘仏を見せてもらったんです。それは激動の歴史の中、守られてきた仏像でした。ちょうど東日本大震災の年だったこともあり、現代まで伝えられた奇跡的なありがたさを感じたんです。こんな仏像に会いたい、表面的な美しさだけではなく、歴史や信仰など見えない部分も伝えたい—— そんな想いから仏像ナビゲーターの道へ。

広島県広島市出身、京都精華大学卒業。2011年、ラジオリポーターから仏像ナビゲーターに転身。月に一度、関西圏で素敵な仏像を案内する『月イチ仏像ガイド』を開催している。仏像講座講師や、まち歩き講座、大手旅行会社の同行ガイド等も行う。現在、テレビ新広島『ひろしま 満点ママ‼︎』金曜出演中。また、BS朝日、BS日テレなどの旅番組にも出演。宝島社『仏像なぞり描き帳』など仏像本も多数監修。

まずは、この3つの目線で仏像と向き合ってみてください

①自分好みの仏像のお姿

目鼻立ち、表情、体躯、持ち物…… 仏像は同じように見えてひとつとして同じものはありません。時代背景や作り手(仏師)の個性、依頼者(願主)の想いが随所に散りばめられています。あの子とあなたの好みが違うように「ビビっとくる」「なんだか気になる」そんな推し仏選びのポイントを探ってみましょう!

あなたはどの表情がタイプ?

まず目がいくのは表情です。仏像には、心静かなすましている表情と、迫力満点の怒っている表情の2タイプがあります。その中でも目鼻立ちがしっかりしたオリエンタルな方や、凹凸の浅いスッキリ顔の方も。輪郭はどうでしょう? 四角い顔、丸い顔…… 顎のとがった三角顔はシュッとしてて素敵ですね。頬の筋肉の盛り上がりがたまらなくカッコいい!と思わせる方も。そして「大好きなあの人に似ている!」も気になるポイントですよね。

どんなお姿・装飾品が好み?

シンプルな布1枚を羽織った如来さん、ゴージャスに着飾った菩薩さん、甲冑を着て戦う気満々の天部さん。仏像は種類によって着るものが違います。まずはゴージャスな菩薩さんを見てみれば他の仏像との差がわかりやすいかも。冠やネックレスだけでなくスカートには模様が見えたり、腰ひもをリボン結びしていたり、柔らかいストールを肩に羽織っていたり。ケーキの生クリームデコレーションのような服のシワのある方もいますよ!

台座にも目を向けてみて!

仏像は足元も個性派揃い! 台座としては清らかなハスの花がよく知られていますが、ファンもいるほど大人気なのが邪鬼です。つぶらな瞳で頭上の仏像を見上げているものもいれば、手足を投げ出して懲らしめられているものも。そのほかにも、ガチョウやゾウ、イノシシといった鳥獣に乗っていたり、岩場とか浜辺に立っていたり。仏さまの役目に応じた台座が用意されています。


②偉人が好んだ仏像

【豊臣秀吉と三面大黒天】

尾張の農民の子が天下を取るという大出世を成し遂げた豊臣秀吉が、お祀りされていたのが三面大黒天です。若い頃、子どもたちが遊んでいた三面大黒天像を譲り受け、「私がもし立身出世して、名声を天下に伝えられることができるなら微塵になれ。そうでなければ形を全うせよ」といって投げたところ、微塵となったそうです。秀吉はこのことを喜んで、仏師に三面大黒天像を彫刻させて常に崇拝したと縁起が残っています。

俵に乗り、小槌を持ち、笑みを浮かべる通常の大黒天に、毘沙門天、弁財天のお顔がプラスされた珍しいお姿。三体それぞれの仏さまのご利益を一気に受けられるとされ、一度拝めばご利益も三倍とか!? タイムパフォーマンスを気にする現代人には理に叶った参拝方法ですね。出世、お金、芸事・学問などに千万のご利益をくださるといわれています。貪欲に夢と希望を現実にしていった秀吉ならではの推し仏です。

三面大黒天を見られるお寺

圓徳院

豊臣秀吉ゆかりの圓徳院のお堂には、秀吉の守り本尊である三面大黒天が祀られています。こちらは毎年3月3日のみ短い時間しかご開帳にならない秘仏ですが、普段お堂には素焼きの三面大黒天さまがいらっしゃいます。色白で素朴なそのお姿からは、秀吉に長年寄り添ったねねさんの優しさを感じます。

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比叡山 延暦寺

秀吉も参拝した延暦寺 東塔の大黒堂に祀られる三面六臂大黒天。六臂とは6本の腕のことです。つまり、お顔が三面なだけでなく、手の数も3倍に! そしてそれぞれの尊像の持ち物も表されています。剣やカギ、鎌などで、人々を悩みや迷いから解放してくれます。

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興聖寺

真っ赤な円満顔の大黒天の向かって右には、朱塗りの唇が際立つ真っ白いお顔の弁財天、左には眉間にシワを寄せて目をつり上げる青黒い武将の毘沙門天と、トリコロールカラーのお顔を持つ三面大黒天。柄が多用された金緑の衣装にゴールドの小槌と袋を持つ、インパクト大なお姿は、一度会ったら忘れられません!

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【伊藤若冲と羅漢】

江戸時代中期、奇抜な構図と緻密な描き込みを得意とした「奇想の画家」伊藤若冲。その卓越した表現力から日本のみならず、海外にも多くのコレクターがいるほどです。若冲は、動植物を描いた印象が強いですが、仏教の「禅」に帰依していたこともあり、仏画も多く残しています。その中でも生き生きとした表情で描かれる羅漢図は秀逸で、動植物の緻密さとは真逆の、どっしりとした筆さばきから若冲の器用さがうかがえます。

羅漢(阿羅漢)とは、仏教で尊敬・供養に値する聖者のこと。お釈迦さまの弟子の中でも、最も地位の高い高僧に与えられる称号です。インドのお坊さんのお姿で、16人や500人など大人数で表されることがほとんどですが、ひとりで本堂の入り口に座る羅漢もいます。「賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)」です。日本では患部と同じ場所をさわると病気平癒のご利益があるとされ、「撫で仏(なでぼとけ)」と呼ばれています。

羅漢を見られるお寺

石峰寺

京都市伏見区にある石峰寺には、若冲が下絵を施し石工に彫らせた五百羅漢石像が本堂裏山の木々の間に安置されています。筍のようにニョキッと生えた500体は、まさに森の精霊! 仏の教えを伝える重要シーンをこの世に再現しています。屋根もない森で風雨にさらされ、苔むしていく姿に、諸行無常を伝えようとする若冲の声が聞こえてくるようです。

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愛宕念仏寺

右京区の奥嵯峨にある愛宕念仏寺には、1200体もの羅漢石仏が境内に整然と並んでいます。昭和56年(1981年)から、お寺の復興のために1200人の参拝者がひとつひとつ彫り上げ、10年の歳月をかけて完成したものです。メガネをかけていたり、カメラを持っていたり、それぞれ大事な人を思い浮かべながら作成された愛嬌たっぷりの羅漢さん。中にはボクサー羅漢も!?

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萬福寺

宇治市の萬福寺 大雄宝殿には、今にも動き出しそうな超リアルな十八羅漢が堂内両脇に並びます。創建時、隠元禅師とともに中国からやってきた仏師・范道生(はんどうせい)が造仏しました。自らの腹部を両手で開き、体内の釈迦の顔を見せる羅睺羅尊者(らごらそんじゃ)は脳裏に焼きつくインパクト! インド人らしい顔の彫りの深さや渦巻く毛質の表現も見事です。

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③テーマ別 おすすめ仏像散策

自分好みの“べっぴん”な仏像を訪ねる

力強くカッコいい「イケメン仏」ファンがいるなら、美しく艶やかな「べっぴん仏」を推すのもアリ! 切れ長の目、麗しの唇、抜群のスタイル…… いにしえより人々の心を惹きつけてやまない、古都の容姿端麗な仏さまに会いに行きましょう。

楊貴妃観音像(泉涌寺)

 ようきひかんのんぞう

膨らみを持たせた立体的な瞼が光と影を纏い、アイシャドウのように見える効果は楊貴妃観音ならでは。きらびやかな宝石とカラーリングが施された冠がお顔の何倍にも広がり、まるで孔雀の羽のようです。(政田さん)

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如意輪観音坐像(千本釈迦堂)

 にょいりんかんのんざぞう

6本の腕がナチュラルにポーズをきめ、まとまりのよいお姿。美しく結い上げられた髪の毛からは知性を感じます。また、肉感的なウエストや、おへそのチラ見せも目を引きます。クールでセクシーな、緩急のあるべっぴんさんです。(政田さん)

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十一面観音菩薩坐像(法金剛院)

 じゅういちめんかんのんぼさつざぞう

ゴージャスな胸飾りがおへそから膝へと広がり、細かい透かし彫りの光背も加わって十一面観音の美しさを際立てています。納められた厨子には鉄壁ボディーガードの十二天が描かれ、まさに「箱入り娘」さんのようです。(政田さん)
※毎月15日、桜・蓮・紅葉シーズンのみ拝観可能

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菩薩半跏像(願徳寺)

 ぼさつはんかぞう

バラが咲いたような折り重なる衣に、オリエンタルなお顔付き。まさに異国のべっぴんさんです。よく見ると、仏像としては珍しい二重まぶたをお持ちなんですよ。(政田さん)

MAP

地蔵菩薩立像(放生院[橋寺])

 じぞうぼさつりゅうぞう

足が長〜い、スタイル抜群のお地蔵さま。細かく彩色された衣は裾に向けて広がるようにドレープを作り、ドレスアップしています。対照的に、お飾りを持たない端正なお顔立ちがスッと目に飛び込んできます。(政田さん)
※拝観は要事前連絡

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政田さんおすすめポイント!

「好みのべっぴん探しは“目”に注目」

べっぴんかどうかの判断は人それぞれですね。でも、「この人、べっぴんだ!」と思うとき、最初に気になるのは“目”ではないでしょうか。仏像の目も表現がさまざま。一重だったり二重だったり、つり目だったりタレ目だったり。形状だけでなく、瞳に水晶が入っていてキラリと光ることも! うっすらと涙を浮かべたように見えるその演出にもグッときます。好みのべっぴん仏探し、仏像の目にも注目です。

珍しい“変わり姿”の仏像を訪ねる

ある程度決まりを持って造られる仏像ですが、中には規定の仏さまとは違ったオリジナリティ溢れる仏さまもいらっしゃいます。そんな仏さまが造られるにはきっと理由があるはず! お寺の歴史や伝説の中にヒントを見つけながら、変わり姿の仏さまを巡ってみてはいかがでしょうか。

大寝釈迦木像(法輪寺[だるま寺])

 だいねしゃかもくぞう

仏さまが寝ている!? なんともリラックスした姿で作られる涅槃像。実はお釈迦さまの入滅(亡くなる)シーンを表しています。法輪寺には豊臣家の紋が入った特製ベッド付きで、等身大。掛布団もかけられているのでリアルにそこに寝ているかのようです。(政田さん)

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阿弥陀如来立像(永観堂)

  あみだにょらいりゅうぞう

僧の永観が阿弥陀如来を追いかけたとき、ふり返って声をかけたという伝説に基づき、その姿で造られた臨場感あふれる見返り阿弥陀さま。正面からではお顔は拝めませんので、右側に移動して拝顔しましょう。ただ、正面から見た時の鼻筋も素敵なんです!(政田さん)

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龍神像(福田寺)

 りゅうじんぞう

大きく飛び出た眼で、空を見つめる龍神さま。雨乞いの仏さまで、人々の願いを代弁するかのように手を組み、祈りを捧げます。一般的な龍の姿とはかけ離れた、鬼のような龍神さまは福田寺だけです。(政田さん)
※拝観は要事前連絡

WEBサイト

生身釈迦如来像(清凉寺)

 しょうじんしゃかにょらいぞう

外からはわからない、中身が珍しい仏さま。なんと、胎内には布地で作られた五臓六腑が入っています! お釈迦さま生き身の姿と信じられ、全国各地にその存在が知られ、多くの模刻(同じように造られた仏像)が造られた人気者です。(政田さん)

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鬘掛地蔵(六波羅蜜寺)

 かずらかけじぞう

一見、普通の立ったお地蔵さまですが、左手に握られているのはなんと! 髪の毛の束です!お地蔵さまが救った女性から受け取ったという伝説があり、その優しさが表情にも表れています。(政田さん)

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卒塔婆小町坐像(隨心院)

 そとばこまちざぞう

晩年の老婆になった小町像。絶世の美女も老いには抗えないという栄枯盛衰を表しています。ただこの小町さんは、どこか心穏やかで微笑んでいるようにも見えます。(政田さん)

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政田さんおすすめポイント!

「“変わり姿”の理由を知れば、もっと仏さまが身近になる」

「仏像とはこういうものだ」という既成概念を覆してまで造りたかった変わり姿の理由は何なのか!? たとえば、永観堂の「見返り阿弥陀」がその伝説とともに教えてくれるのは、自分を慕ってくれる僧侶を思いやる心。ただ首をひねるだけではなく、肩を落として視線を傾ける姿からは、母のような優しさが感じられます。変わり姿の仏像に出会ったら、その不思議な姿から一歩奥へ踏み込んでみてください。もっと仏さまが身近に感じられるはずです。

存在感のある“箱推し”仏像を訪ねる

「箱推し」とは、グループ内のお気に入りの1人だけではなく、そのグループ全体を応援する(推す)こと。仏像にもグループがたくさんあり、全員揃ったその存在感こそ尊いことも! そんなハコで推したくなる仏像を安置しているお寺を厳選しました。

釈迦・阿弥陀如来立像(二尊院)

 しゃかあみだにょらいりゅうぞう

背格好も、お顔立ちもよく似た双子のような釈迦・阿弥陀像。命を派遣する釈迦と、命を終えてお迎えする阿弥陀をセットで本尊とする形式があります。どちらも生命を考えるうえで欠かせない仏さまなのです。(政田さん)

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十大弟子(清凉寺)

 じゅうだいでし

お釈迦さまの優れた10人のお弟子さんが十大弟子で、お釈迦さまが御本尊の場合、脇に安置されることがあります。さまざまな心理分野のエキスパートさんで、清凉寺の十大弟子はその専門性が姿かたちでよく表されています。(政田さん)
※霊宝館は春秋に特別公開。

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五大虚空蔵菩薩像(東寺 観智院)

 ごだいこくうぞうぼさつぞう

智恵を授けてくれる虚空蔵菩薩が、さまざまな動物に乗り5体で表されています。虚空蔵さまより、乗っている5種の動物たちにどうしても目がいってしまいます。まさに箱で推したい仏さまです。(政田さん)

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文殊五尊像(くろ谷 金戒光明寺)

 もんじゅごそんぞう

リーダーの文殊菩薩を中心に、年齢、身分、体格の違う4人が付き従う世界観。「渡海文殊」というセット名も付いているだけあって、1人もかけて欲しくないグループです。(政田さん)

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風神・雷神像、二十八部衆像(三十三間堂)

 ふうじん・らいじんぞう、にじゅうはちぶしゅうぞう

千手観音を守護するメンバーは、大人数のアイドルグループのよう。それぞれの方がファンを持つほど人気ですが、箱になったときのパワフルな存在感は絶大です!(政田さん)

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政田さんおすすめポイント!

“箱推し”仏像に感じる力強さ

単体でも素敵なアイドルが、グループの中ではどのように輝きを増すのか…… そう思いながら“箱”全体を見ていると、メンバーの相互関係が見えてきて、グループ自体の虜に! なんてことは、仏さまの世界でも一緒のはず。戦隊ヒーロー「◯◯レンジャー」のメンバーが、それぞれ得意分野でパワーを発揮し、協力して悪を倒すように、仏さまもグループになることでよりパワフルに私たちを導いてくれそうです。京都の長い歴史の中、何百年も1人も欠けることなく残っているお姿に注目です。


【番外編】こんな仏像の見かたもあります

時代背景を映した仏像の流行

現代のファッションやメイクに流行があるように、仏像も造られた時代の流行があります。中でも、「時代の権力者は誰だったのか」「異国の文化はどう影響しているのか」は、流行を左右する大きなポイントでした。貴族や朝廷が力を持っていた平安時代は優美で柔和な仏像が流行しましたし、武士が実権を握る鎌倉時代には力強くオーバーアクションの仏像が多く造られました。また、中国との国交がある時代には、大陸の仏教文化を真似て顔の彫りが深いオリエンタルな仏像を造っていました。こうした時代背景は、造仏の流行に大きく影響していたのです。

ご利益は仏さまの専門分野

仏さまはそれぞれ専門分野をお持ちで、授けてくださるご利益も違います。よく知られている仏さまのご利益といえば、「薬師如来は病気を治してくれる」「文殊菩薩は智慧を授けてくれる」「弁財天は芸事を上達させてくれる」といったところでしょうか。近年人気なのが愛染明王です。愛染明王の本来の役目は愛欲の煩悩を悟りに昇華するという得意技を炸裂させることですが、右手と左手に持つ矢と弓が“愛のキューピッド”の姿と重なり、良縁祈願の仏さまとして知られるようになりました。仏さまごとの専門分野=ご利益をふまえて、仏像の持ち物やお姿を見てみるのも楽しいですね。

仏像の表現から楽しむ仏師の個性

海の向こうから来た渡来人が造仏していた飛鳥時代から、奈良、平安と時代を経るごとに仏教が幅広く伝播し、仏像のオーダーは増え、多くの仏師が活躍するようになりました。そして、鎌倉時代には京都や奈良に仏師集団ができ、分業で仏像が量産されるように。集団を率いる大仏師として活躍した運慶や、卓越した技術で名を馳せた快慶など、力を持った仏師たちはそれぞれ自分の色・個性を弟子たちに伝えて、作風を継承していったのです。オーバーな筋骨表現を得意とした仏師、リアルな表現を追求した仏師など、それぞれの得意ジャンルを知れば、仏像の見えかたも変わってきますよ。




記事/イラスト 政田マリ

※写真はイメージです。
※掲載内容は2023年8月10日時点の情報です。