上賀茂神社・大徳寺エリアガイド

上賀茂神社・大徳寺エリアガイド

茶の湯にゆかりが深い臨済宗の名刹大徳寺や、名庭「獅子の子渡し」を有する正伝寺、本阿弥光悦が芸術村を構えた鷹峯(たかがみね)など、禅の文化や「琳派」の世界を間近に感じることができる美しいエリアです。洛北の自然に溶け込む静かな散歩道も多いのも特徴。中でも、京都最古の神社のひとつ・上賀茂神社の門前を流れる明神川沿いに続く、社家の町並み(伝統的建造物群保存地区)の風情は格別です。のんびり散策を楽しんだ後は、近くの商店街で地元の人気グルメを堪能するのもおすすめ。

茶の湯にゆかりが深い臨済宗の名刹大徳寺や、名庭「獅子の子渡し」を有する正伝寺、本阿弥光悦が芸術村を構えた鷹峯(たかがみね)など、禅の文化や「琳派」の世界を間近に感じることができる美しいエリアです。洛北の自然に溶け込む静かな散歩道も多いのも特徴。中でも、京都最古の神社のひとつ・上賀茂神社の門前を流れる明神川沿いに続く、社家の町並み(伝統的建造物群保存地区)の風情は格別です。のんびり散策を楽しんだ後は、近くの商店街で地元の人気グルメを堪能するのもおすすめ。

このエリアのみどころ

上賀茂神社[賀茂別雷神社]

上賀茂神社[賀茂別雷神社](かみがもじんじゃ[かもわけいかづちじんじゃ])

京都最古の神社のひとつ。一の鳥居から二の鳥居にかけてはさまざまな桜が咲き誇るエリアで、早朝からお花見も可能。朝の光に包まれる桜は、目が覚めるような美しさなので、早起きしてぜひ訪ねてみて。名水が湧くことから、平成31年(2019)にコーヒースタンド「神山湧水珈琲 煎」が誕生。お参り後のひと休みにコーヒーはいかがですか。世界遺産登録。

スポット情報

大徳寺

大徳寺(だいとくじ)

一休さんでお馴染みの一休禅師をはじめ、茶人・千利休、戦国武将など名だたる歴史上の人物とゆかりのあるお寺。多くの塔頭寺院が点在し、石庭が美しい龍源院や大仙院、瑞峯院などが一般公開されています。春秋限定で特別公開される塔頭もあるので要チェックです。おみやげには、門前にて珍しい味わいの名物「大徳寺納豆」をどうぞ。※現在、大徳寺方丈は修復中。

スポット情報

源光庵

源光庵(げんこうあん)

丸い“悟りの窓”と四角い“迷いの窓”の風景が有名。それぞれの窓から望む四季折々の風景が美しく、つい長居して眺めてしまうほど。紅葉名所として知られますが、初秋には萩や芒など、境内の至るところで風情が感じられます。※令和4年(2022)3月末まで拝観休止。

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とくにこれがおすすめ!

スタッフのおすすめポイント!

スタッフのおすすめポイント
上賀茂神社の境内にある、和歌にも詠まれたという「ならの小川」は、モミジが美しい憩いのスポット。毎月第4日曜日は「上賀茂てづくり市」が開催されています。雑貨や盆栽、スイーツなど、多彩なジャンルのお店が約250並びます(現在は規模を縮小して開催中)。つくり手の方とお話ししながらお気に入りを見つけてみてください。

このエリアのスポット

今宮神社

今宮神社(いまみやじんじゃ)

疫病鎮めの「やすらい祭」は京の三奇祭のひとつ。神社の春の歳時として知られ、同祭の象徴である花傘が押印された見開きの御朱印が授与されています。「阿保賢(あほかし)さん」と呼ばれる神占石は、重さで願いごとが叶うかどうか占ってくれるそう。

建勲神社

建勲神社(けんくんじんじゃ)

平安京の北を守る船岡山山頂にあり、境内からは大文字山や京都市街を一望することができます。織田信長をご祭神とし、武将ファンはもちろん、近年は刀剣ファンからも注目の的に。御朱印や御朱印帳、授与品にも信長や刀剣をモチーフにしたデザインが登場しています。

光悦寺

光悦寺(こうえつじ)

江戸初期の文化人・本阿弥光悦の芸術村跡に建つ寺院。境内には趣向の異なる7つの茶席があります。モミジが多く植わり、入口参道の石畳の紅葉は絵になる風景。竹を斜めに編んだ竹垣「光悦垣」に伸びる紅葉風景も見逃せません。

常照寺

常照寺(じょうしょうじ)

創建は江戸時代初期。吉野太夫ゆかりのお寺で、境内には太夫の墓やゆかりの茶室・遺芳庵(いほうあん)があります。秋は紅葉が美しく、吉野窓越しに眺めると、まるでアートのよう。毎年4月に行われる「吉野太夫花供養」では、華やかな太夫道中が披露されます。 ※令和3年(2021)の「吉野太夫花供養」は中止。

正伝寺

正伝寺(しょうでんじ)

比叡山を借景とする枯山水庭園は「獅子の児渡しの庭園」と呼ばれています。方丈前庭は、一面に白砂が敷かれ、石ではなく皐月や山茶花の刈込で七・五・三を表現。春には白壁の向こうに植わるしだれ桜が、石庭に彩りを添えます。

半木の道

半木の道(なからぎのみち)

賀茂川が流れる北大路橋から北山大橋間の東側の川沿いの道。地元の方のジョギングコースとしても人気です。春には約70本の八重紅しだれ桜が咲き、さながら美しい“トンネル”に。桜の下から眺めるもよし、対岸から眺めるもよし。好みのアングルを探してみてください。

京都府立植物園

京都府立植物園(きょうとふりつしょくぶつえん)

日本最古の歴史を誇る公立総合植物園。12,000種類以上の植物が植栽され、桜・紅葉の名所としても話題です。日本最大級の回遊式観覧温室では、珍しい植物の観賞も。園内には、ひっそりと上賀茂神社の境外末社である半木神社が鎮座しています。

あぶり餅 かざりや(あぶりもち かざりや)

あぶり餅 かざりや(あぶりもち かざりや)

今宮神社の門前菓子「あぶり餅」。焦げ目の香ばしさと甘いたれが絶妙にマッチする味わいが人気です。竹串は今宮神社で奉納された斎串を使用されているそう。疫病封じ・厄除けのご利益があるとされているので、お参りの後はぜひお立ち寄りを。

中華のサカイ本店(ちゅうかのさかいほんてん)

中華のサカイ本店(ちゅうかのさかいほんてん)

京都の冷麺界を代表するお店。夏も冬も一年中味わえるのが人気の証拠です。ゴマだれにも似た秘伝の特製だれがもちもちとした太めの麺にからみ、止まらなくなるおいしさ。持ち帰りもできるので、ちょっとツウなお土産としておすすめ。

とくにこれがおすすめ!

スタッフのおすすめポイント!

スタッフのおすすめポイント
建勲神社のある船岡山は標高112mほどの小高い山。見晴らしが良く、五山の送り火の鑑賞スポットとしても知られます。平安期には清少納言が『枕草子』で「岡は船岡」と称えるなど、さまざまな和歌にも登場したそう。戦場となることもたびたびあり、保元の乱や応仁の乱でもその戦地となったのだとか。歴史に思いを馳せながら、ぜひ登ってみてください。

スタッフがおすすめする!

上賀茂神社・大徳寺 エリアのずらし旅ポイント

上賀茂神社・大徳寺エリアのずらし旅ポイント
“冬”にずらして訪れるのがポイント。桜や紅葉などの彩りがない冬は石庭鑑賞のベストシーズン。大徳寺の塔頭・大仙院・龍源院・瑞峯院や、正伝寺あたりを巡ってみてください。空気が澄んでいるので、正伝寺では借景の比叡山まで綺麗に眺められますよ。このエリアは市内の中でも気温が低く、雪が降る確率も高め。白銀世界の石庭も美しいです。

掲載内容は2021年4月時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

エリアガイド・マップ