2024年、冬の京都で楽しみたいこと

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嵐山・渡月橋

嵐山・渡月橋

春は桜秋は紅葉がメインとなる京都のめぐり方。それでは冬はいかがでしょう?
“底冷え”といわれるほど寒さ厳しい京都の冬ですが、この季節ならではのおすすめスポットやグルメなど、「2024年、冬の京都の楽しみ方」をまとめてみました。オフシーズンだからこそ、混雑が少なくゆっくり過ごせるのも魅力のひとつ。京都旅行の前にぜひ、チェックしてくださいね!

■2024年のスタートに“龍スポット”をめぐろう

建仁寺

建仁寺

2024年の干支は、十二支の中で最も縁起が良いとされる霊獣、“辰(龍)”。1年のスタートに、京都の“龍”にちなんだスポットをめぐってみませんか? 龍が描かれた襖絵や天井画、龍をモチーフにした授与品・和菓子など・・・ 楽しみ方もいろいろです♪ 見て、食べて、授かって。龍からパワーをもらい、運気も上昇するといいですね。

\龍にまつわるおすすめスポットはこちら!/
⇒2024年にお参りしたい。“龍”にまつわる京都のお寺&神社(2023年12月掲載)
\新年は京都で龍スポットを巡って運気上昇!/

現在、JR東海では、可愛い龍のキャラクターが登場する、開運をテーマにした周遊型謎解きイベント「寂しがりの龍と京都の宝」を開催中(~2024年3月31日)。“寂しがりの龍”と一緒に4つの神社(護王神社・白峯神宮・平安神宮・八坂神社)で謎を解き、宝のかけらを探します。条件達成でゲットできる豪華賞品もありますので、特設サイトをチェックしてみてください♪

⇒「寂しがりの龍と京都の宝」の詳細はこちら

■京都デスティネーションキャンペーン「京の冬の旅」非公開文化財特別公開で、貴重な文化財を鑑賞

大徳寺 仏殿(仏殿は「京の冬の旅」初公開)

大徳寺 仏殿(仏殿は「京の冬の旅」初公開)

京都の冬のイベントとして欠かせないのが、「京の冬の旅」非公開文化財特別公開(以下、「京の冬の旅」)。毎年テーマに沿った特別公開が1月から3月まで行われ、この冬のテーマは盛りだくさん! 辰年にちなみ、「龍」に会える寺院をはじめ、大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部や、『源氏物語』ゆかりのスポットなど14ヵ所で、貴重な文化財が特別公開されます。

東本願寺西本願寺では、僧侶のご案内で拝観できるプランも♪ それぞれwebでの完全予約制となり日時が決まっているので、お早めにチェックしてみてくださいね。

⇒特別公開スポットの詳細はこちら
  • 盧山寺 ※「特別公開 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」コース

    盧山寺 ※「特別公開 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」コース

  • 渉成園(枳殻邸)園林堂 提供:真宗大谷派(東本願寺)<br/>
※「特別公開 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」コース

    渉成園(枳殻邸)園林堂 提供:真宗大谷派(東本願寺)
    ※「特別公開 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」コース

  • 清凉寺 ※「特別公開 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」コース

    清凉寺 ※「特別公開 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」コース

  • (昼食)西陣魚新 ※「特別公開 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」コース

    (昼食)西陣魚新 ※「特別公開 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」コース

「どのスポットに行こうかな・・・?」とお悩みの方には、京都定期観光バスの「京の冬の旅」特別コースがおすすめ。大河ドラマ放映にちなんだ「特別公開 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」など様々なコースが設けられ、テーマに沿ったスポットを一気にめぐることができます。京都駅発着の暖かなバス移動で、道に迷う心配もなく、とっても便利です♪

⇒京都定期観光バス「京の冬の旅」特別コースの詳細はこちら

■第58回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開

【日程】2024年1月6日(土)~3月18日(月)
    10:00~16:30(受付終了16:00)
【料金】1ヵ所800円
※日程・料金ともに、公開箇所により一部異なります。詳しくは公式ホームページをご確認ください。
【問合せ】075-585-5181(京の冬の旅コールセンター/9:00~17:00)
【公式ホームページ】https://ja.kyoto.travel/specialopening/winter/

■チャンスは未知数! 冬限定の絶景「雪化粧の京都」

祇園白川

祇園白川

冒頭で“寒さ厳しい京都”とお伝えしましたが、最近は雪が降ること自体少なくなってしまいました・・・ それだけに、社寺や町家など、京都らしい風景に雪がふわりと舞う様子は、とても貴重です。めったに見ることのできない光景だからこそ、目にした時の感動もひとしお。明日の天気予報が“雪マーク”だったら、ぜひ、雪化粧の京都を訪ねてみてくださいね。滑りにくい靴や防寒対策などの準備もお忘れなく。

\様々な雪景色をご紹介!/
⇒真冬の感動体験! “雪化粧の京都”をたずねて(2023年1月掲載)

■二条城の非公開・香雲亭で「特別昼食」を味わう

  • 早春の二の丸御膳 3,800円(1月の逸品料理「寒鰤と聖護院大根の薄氷仕立て」付き) ※別途要入城料

    早春の二の丸御膳 3,800円(1月の逸品料理「寒鰤と聖護院大根の薄氷仕立て」付き) ※別途要入城料

  • 2月の逸品料理「甘鯛と湯葉の豆乳鍋」

    2月の逸品料理「甘鯛と湯葉の豆乳鍋」

徳川幕府の栄華を現代に伝える、世界遺産・二条城。毎年、早春の特別企画として「非公開・香雲亭での特別昼食」(要予約)が行われています。逸品料理は月替わりで、1月は「寒鰤と聖護院大根の薄氷仕立て」、2月は「甘鯛と湯葉の豆乳鍋」が登場。鰤は縁起物としても知られ、新年らしい特別昼食になっています。老舗料亭「京料理いそべ」が手がける季節の京料理をぜひ味わってみてください♪
  • 香雲亭

    香雲亭

  • 香雲亭から眺める清流園

    香雲亭から眺める清流園

香雲亭は、京都の豪商・角倉了以(すみのくら りょうい)の旧邸の一部を移築したもの。和洋折衷の清流園を眺めつつ、お食事が楽しめるのもポイントです。

(左)黒書院 三の間、(右)黒書院 三の間障壁画《松図》 

(左)黒書院 三の間、(右)黒書院 三の間障壁画《松図》 

さらに、国宝・二の丸御殿では、<黒書院>三の間 特別入室も実施(1月4日(木)~29日(月)※火曜日は観覧休止)。黒書院は、徳川家に近しい大名や高位の公家が将軍と対面したという歴史ある建物です。普段は廊下からの観覧となりますが、特別に三の間の室内に入室し、狩野派の障壁画(模写)や天井画(原画)を間近に拝見できる貴重なひとときを過ごせます。特別昼食とあわせて楽しんでみてはいかがでしょう。詳細は二条城公式ホームページをご確認ください。

■非公開・香雲亭での特別朝食
【日程】2024年1月6日(土)~2月25日(日)
    12:00~13:00
※1日40名限定、希望日の前日15時までに要予約
※開始時刻の10分前に香雲亭までお越しください
【場所】二条城 清流園・香雲亭 詳細情報はこちら
【予約・問合せ】京料理いそべ(075-551-1203/受付10:00~15:00)
【公式ホームページ】https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/

■妙心寺 東林院の「小豆粥で初春を祝う会」で、2024年の無病息災を願う

通常非公開の東林院は、年3回行われる歳時の期間のみ一般公開される妙心寺の塔頭寺院。年初めの歳時「小豆粥で初春を祝う会」では、小豆粥をメインとした精進料理をいただけます。新春に小豆粥をいただけば、邪気が祓われ、一年を無病息災で過ごせると伝わり、素材を活かした優しい味わいも嬉しいポイント。見た目以上にボリュームがあり、しっかりお腹も満たされます♪ 予約不要なので、気軽に訪ねてみてください。

お庭では、見頃を迎えた千両や万両の可愛らしい赤い実を眺められることも。水琴窟もあり、澄んだ音色に耳を傾けながらゆったりとした時間を過ごせそうです。

小豆粥で初春を祝う会
【日程】2024年1月15日(月)~31日(水)
    11:00~15:00
【場所】妙心寺 東林院 詳細情報はこちら
【料金】3,900円(梅湯茶礼・小豆粥の精進料理ほか)
【問合せ】075-463-1334

\「そう京」スタッフの体験レポート/
⇒初春恒例、妙心寺 東林院「小豆粥で初春を祝う会」で無病息災を祈願!(2023年1月掲載)

■坐禅、写経、写仏・・・ お寺でじっくり体験!

  • 坐禅(建仁寺 両足院)

    坐禅(建仁寺 両足院)

  • 写仏(泉涌寺 法音院)

    写仏(泉涌寺 法音院)

いろんなスポットをめぐるのも良いですが、ひとつのお寺でじっくり過ごしてみるのはいかがですか。

坐禅や写経、写仏などに集中して向き合えば、心身ともにリフレッシュできそう。お坊様に教わる精進料理づくりや、法話に耳を傾けるなど、お寺では多彩な体験ができます。オフシーズンの京都だからこそ、ゆったりとした時間が流れるお寺で、時間の許す限り仏様や襖絵を眺めるのも良いでしょう。

\様々なお寺体験・仏様をご紹介!/
⇒心をほぐす 京都お寺体験(2022年10月掲載)
⇒京都 推し仏像をさがす旅(2023年8月掲載)

■京都の“あったかグルメ”で、ぽかぽかに♪

  • たぬき(招福亭)

    たぬき(招福亭)

  • けいらん(おかる)

    けいらん(おかる)

冬の京都めぐりでは、身体を暖めてくれるグルメが欠かせません。

ぜひ、味わっていただきたいのが京都うどん。鰹と昆布のだしが利いたおつゆが味わい深く、スパイシーなカレーうどんも人気です。メニューを見ると、きつね・たぬきの他に、けいらん・しっぽくなど、あまり聞き馴染みのない名前もあります。同じ「たぬき」でも、関東は天かすがのったうどんですが、京都では刻んだお揚げにあんがかかり、その上に生姜がのったうどんになるのでご注意を。熱々のあんと生姜が冷えた身体をぽかぽかにしてくれます♪ ちなみに、たぬきの“お揚げ”が“卵とじ”になったうどんを「けいらん」と呼びます。

⇒名所とめぐる京都うどん(2021年10月掲載)
⇒定番から話題のお店まで! 京都のカレーうどん(2023年2月掲載)

■芳しい、色とりどりの「梅」を愛でる

城南宮

城南宮

春の桜を前に、京都各地を彩るのが「梅」。可憐な花姿にもかかわらず、冬の寒さに立ち向かうように咲く様子は、力強ささえ感じます。赤や桃色、白など色とりどり。品種によって開花時季は異なり、例年1月から3月まで長く楽しめるのも魅力です。

京都には様々な梅名所があり、なかでも城南宮は京都屈指の“しだれ梅”の名所。例年2月から3月に「しだれ梅と椿まつり」が行われ、多くの人で賑わいます。神苑内に降り注ぐしだれ梅の絶景は、圧巻ですよ♪

⇒しだれ梅が咲き誇る「城南宮」の見どころガイド(2020年1月掲載)

北野天満宮/左上:八重の紅い花びらが特徴の「寒紅梅」、右上:薄い青緑色の「月の桂」、左下:1本の木に紅白の梅が咲く「思いのまま」、右下:濃い紅色で大輪の八重が特徴の「黒梅」

北野天満宮/左上:八重の紅い花びらが特徴の「寒紅梅」、右上:薄い青緑色の「月の桂」、左下:1本の木に紅白の梅が咲く「思いのまま」、右下:濃い紅色で大輪の八重が特徴の「黒梅」

北野天満宮には約50種1500本の梅が植わり、見頃を迎えると境内一帯が馥郁とした香りに包まれます。早咲きの梅は、例年お正月明けに開花。「黒梅」や「思いのまま」など品種も様々で、めずらしい梅探しに訪ねるのも良さそうです。

⇒学問京都屈指の梅名所・北野天満宮 ~“梅”の見どころガイド~(2023年2月掲載)
⇒北野天満宮の見どころ・梅情報・御朱印などをチェック!(2020年1月掲載)

■南天・椿など、やさしい“草花”にもご注目を

  • 南天

    南天

  • 蝋梅

    蝋梅

  • 椿

    椿

  • 馬酔木

    馬酔木

冬の草花といえば、梅だけではありません。“難を転ずる”ことから縁起の良い「南天」や、さまざまな品種があり長期間にわたって楽しめる「椿」などもおすすめです。派手さはないけれど可憐な姿で、お寺や神社の境内でみつけると、ほっと和みます。ぜひ、梅以外の草花にも注目してみてくださいね。

⇒真冬に薫る春の気配♪ 京都・おすすめ“蝋梅”名所(2023年1月掲載)
⇒京都 草花を楽しむ散歩道~早春編~(2022年2月掲載)

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気になる「冬の京都で楽しみたいこと」はありましたか? ここでご紹介したのはほんの一部。個人的には凜とした空気がただよう、冬のお寺を訪ねるのが好きです。いつもより静かなお寺で仏様に手を合わせたり、普段は見られない文化財に感動したり、紅葉や桜の季節には体験できなかったひとときが過ごせますよ。防寒対策はしっかりと、そして靴を脱ぐことも多いので、厚手の靴下を持参することをおすすめします。冬の京都もぜひ、満喫してくださいね!
※掲載内容は2024年1月9日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. 「そう京」編集部

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